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印刷2009/06/17 21:38

プレイレポート

明日(6月18日)からOBTがスタートする,「BLACKSHOT」の先行プレイレポートを掲載

 シーアンドシーメディアが正式サービスを予定している「BLACKSHOT」は,基本プレイ料金無料のアイテム課金制オンラインFPSだ。プレイのためにパッケージを購入する必要はなく,すぐに始められる,いわゆる「カジュアルな」タイトルだ。

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 カジュアルなオンラインFPSは数年前に韓国でブームになり,2006年初めの「SPECIAL FORCE」を皮切りに「WarRock」「サドンアタック」(いずれも2007年)などのサービスが日本でも開始されている。その後,いくつかのタイトルが続いたが,ここしばらくは既存のサービスが中心で,新作はお休み状態だった。ところが,2009年に入るや「カウンターストライクオンライン」「CODE NAME STING」「戦場のカルマ」「Parabellum」などといった新作タイトルが次々に発表され,個人的にカジュアルなオンラインFPSブームの第二波がやってきたのではないかと感じている。いいぞ。

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 同じオンラインゲームでもMMORPGに比べてはるかにシンプルなゲームシステムであるため,各メーカーとも独自の味付けを競っている。欧米のシングルFPSでは「高度なグラフィックス」や「凝った世界観」「迫力ある演出」などで差別化を図っているが,なるべく多くの人が楽しめる(要するにハイエンドPCを必要としちゃ困る)オンラインFPSの場合,違いを出すためのベクトルはやや異なる。
 なかでも,ここに紹介するBLACKSHOTは,発表された新作群では最後発グループに属するため,類作にはないようなフィーチャーがいろいろと考えられているようだ。

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 今回,シーアンドシーメディアでテストプレイをする機会を得たので,本作の概要とともに,そのインプレッションを軽くお届けしたい。タイミングとしては,5月18日にクローズドβテストが終了し,現在はいよいよ明日(6月18日)に迫ったオープンβテストに向けて,さまざまな調整が行われている段階だ。したがって「見ず知らずの人達とドンパチ」はかなわなかったわけだが,それでもその独特のプレイフィールは確認できたと思う。OBT参加を考えている人は,ちょっと眉にツバをつけてから参考にしていただきたい。

「BLACKSHOT」プレオープンサイト

「BLACKSHOT」4Gamer内記事一覧


 さて,いつもながらで恐縮だが,開発途中であるため,OBT/正式サービスに当たってはこれから書くことと違ってくる可能性もある。その点はご了承を,一つ。またゲームの概要については4月25日に掲載したプレCBT記事に詳しいので,よかったらそちらも参考にしていただくと,筆者も楽だ。


パートナーシステムで高度な戦略を


 というわけで,まずは基本事項の指差し確認から。上述のようにBLACKSHOTは基本プレイ料金無料のオンラインFPSで,「SEKIHEKI」「Perfect World -完美世界-」「LEGEND of CHUSEN -誅仙-」「夢世界 -武林外伝-」など,一連の北京完美時空網絡技術有限公司モノMMORPGを日本でサービスしてきたシーアンドシーメディア初の挑戦となる。それだけに,力が入っているのは間違いない。デベロッパは韓国のVertigo Gamesで,ここはオンライン格闘ゲームなどを制作した経験のあるメーカーだそうだ。BLACKSHOTの正式サービスは,韓国ではすでに始まっている。

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 ゲームには最大で16人のプレイヤー(8人vs.8人)が参加でき,基本は歩兵戦闘。戦車や航空機などの大型兵器は登場しない。ゲームモードについては後述するが,四種類用意されており,とりわけCo-opモードはこの手のオンラインFPSとしては珍しいだろう。
 とくにバックストーリーっぽいものは用意されておらず,そのため敵味方ともに同じ武器,装具を使って戦うことになる。もっとも,背景となる物語は,順次公式サイトにアップされていく予定とのことで,なんとなく珍しい展開だ。
 マップの雰囲気は(プレイできた範囲では)ヤシの木や石造りの建物など,なんとなく中近東を思わせるが,ともあれ舞台は全世界とのこと。CBTには全部で8種類のマップが登場したが,OBTではさらに追加される予定だ。

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 さて,BLACKSHOTの大きな特徴の一つは「パートナーシステム」。これは,パートナーとなったプレイヤーの視界(パートナービュー)が小画面で見られるもので,こちらの死角にいる敵もパートナーの位置からなら見えたりして便利だ。これを使うことで,より緊密な連携プレイが可能になるわけだが,相棒が離れすぎた場合,どこを見ているのかが分からなくなったりすることもある。パートナーの位置は画面上のミニマップに表示されるのだが,彼が見ている敵の位置が表示されるわけではない。というわけで,このシステムを有効活用しようと思ったらマップに十分慣れておくことが要求される。まあ,FPSで勝とうと思ったらマップの習熟は必須ではあるが。

 また,小画面というだけあって,サイズはさほど大きくないので,あっち見たりこっち見たりしていると,だんだん何がなんだか分からなくなるのは慣れの問題である>筆者。ワンボタンで表示のオン/オフが切り替えられるので,うるさいようなら消せばいいのだが。ともあれ,うまく使いこなせれば面白い仕組みだと思う。

 パートナーには簡単な指示も出せるので,先輩プレイヤーが後輩を指導するときなどにも使えそうだ。また,同じ武器を使っている場合,パートナーにマガジンを渡すこともできるなど,パートナーシステムにはプレイヤー同士のコミュニケーションを図る仕掛けがいくつも用意されている。現在のところボイスチャットには対応しておらず,OBTでも未実装だが,(公認されていないので,あんまり大きな声では言えないが)外部ツールを使えば可能だ。

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 CBTでは自動的に行われていたパートナーとのマッチングだが,OBT/正式サービスでは任意でできるようになる。オレは一匹狼で行くぜ! という向きはパートナーなしでも構わないが,パートナーシステムには「リベンジモード」という面白いフィーチャーがあるので,これを試さない手はないんじゃないかと。
 これは,パートナーを倒した敵を倒すと“リベンジ”が成立し,通常よりも多くのポイントがもらえるというもの。リベンジモードになると,相棒をやっつけた敵の位置が一定時間表示されるので,おまえの仇はオレが討つとかなんとか言いながら復讐を果たすわけだ。もちろん,返り討ちになってしまうこともあるが,敵の位置が分かるのはそれなりに有利といえる。

 ちなみにリベンジが成り立つのは上のような場合だけで,リスポーン後に,さっき自分を倒したヤツに自ら復讐したとしても、当然ながらリベンジにはならないので気をつけよう。リベンジが決まるとなんだかよく分からないアイコンが表示されて,いい感じだ。

リベンジモード
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Co-opモードで,「アラモの砦」プレイを


 ゲームモードは以下の四種類となる。上にも書いたように,Co-opモードが個性的だが,TDF(チームデスフラッグ)モードもやや毛色が変わっている。

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●Co-opモード:
 4月25日に掲載した記事にも詳しいが,建物に立てこもったプレイヤー達に対しPCに操作された敵部隊が津波のように襲ってくるというもの。制限時間いっぱい建物を守りきればプレイヤーの勝利となる。建物内に敵兵が侵入してくることはないが,ヤツらは建物に近づいて抱えた爆弾を炸裂させる。建物には耐久度が設定されており,それがゼロになるとおしまいというわけだ。
 したがってプレイヤー側は撃って撃って撃ちまくるだけという,シンプルで分かりやすいCo-opになっている。

 撃ちまくっていれば弾がなくなるが,その場合は敵の銃を拾うことになる。敵兵士を倒すと銃のアイコンがしばらく出るので,すかさず所定のキーを押せば手元の銃が入れ替わるという仕組みだ。10m以上の距離を敵の銃がワープしてくるのはかなりビックリだが,手軽でいい。とはいえ,筆者はまだアイコンで銃のタイプを見分けることができないため,あるときはサブマシンガン,またあるときは狙撃ライフルと,銃のタイプが次々に変わって困ったりした。ヘルスは救急箱の上を駆け抜けることで回復できる仕組みだ。

 「Left 4 Dead」のゾンビよろしく敵は怒濤の“ラッシュ”を仕掛けてくることもあるが,味方の戦闘機が爆弾を落としたり,戦闘ヘリコプターが機銃掃射してくれたりなど,ただ撃っているだけという単調さを避ける工夫が凝らされている。
 いずれにしろ,撃ちまくりの快感はなかなかのものだ。現在はこうした拠点防衛ミッションしかないが,いずれはミッションの種類を増やす計画もあるようだ。

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●TDM(Team Death Match)モード:
 読んで字のごとく,FPSプレイヤーにはおなじみのチームデスマッチだ。BLACKSHOTのチームデスマッチは二つのチームが激突し,一定時間に倒した敵の数を競うタイプで,たとえ倒されてもリスポーンして再び戦場で華と散れる(?)。
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 ある時間が経過すると所定の場所にアイテムの入った箱が出現するという要素が加えられており,アイテムの奪い合いなども起きる。箱の中身はランダムで,決死の覚悟で取りに行ったら「なーんだ」という場合もあるだろうし,「うひひ」という場合もあるだろう。なんにせよ,つい取りに行きたくなっちゃうのは兵士のサガなので,それを使った戦略なども立てられそうだ。

 また,ヘッドショットを決めると,その「当たり具合」によって自分の体力が最大25ポイント回復するというシステムも付け加えられている。狙撃手が有利な感じがするが,ともかく,短時間で決着のつくスピーディなモードでルールも分かりやすい。

●TDF(Team Death Flag)モード:
 チームデスフラッグモードは,チームデスマッチとキャプチャー・ザ・フラッグを一緒にしたようなルールで,メインは二つのチームによる撃ち合いだが,双方の敵の陣地に旗が置いてあり,それを奪って自陣に持ってくることでもポイントが入る。持ち帰った旗は時間が経つと自動的に敵陣に戻り,つまり何度でも奪取可能なのだ。
 敵を倒せば1ポイントだが,旗を奪えば5ポイントということで,負けているチームが逆転を狙って旗に群がるという展開も考えられるだろう。

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●SD(Search & Destroy)モード:
 いわゆる爆破ミッションである。守る側と攻める側に分かれ,目標にうまく爆弾を仕掛けて破壊すれば攻撃側の勝ち。制限時間いっぱい守りきれば守備側の勝ちという,これまたオンラインFPSプレイヤーにはおなじみのモード。
 このモードに限ってリスポーンがなく,爆弾にこだわることなく敵を殲滅させてもオッケーなわけで,そのへんが戦略の立てどころということになる。チームデスマッチ気分で突撃し,うかつに死んではいけないのだ。

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 実際のサービスが始まってみないとなんともいえないが,プレイした感想としては,やはりTDM,TDFあたりがメインになりそうな気配。Co-opモードはかなり面白いが,拠点防御ミッション一つでは寂しい気がしないでもない。
 もっとも,Co-opには難度Hardを上回る,聞くだに恐ろしい“Hell”モードまで用意されているので,(試してはいないが)しばらくは大丈夫という気もする。


とりあえずは,オープンβテストに参加してみよう


 兵士のプロトタイプは男女二人ずつ,合わせて四種類用意されている。うち二人はスピードはあるが防御力が抑えめ。残りの二人はその逆だ。最大16人が参加できるのに,四種類は少なすぎないかと思うが,そのぶん,さまざまなカスタマイズが可能になっている。

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 装備品だけでなく顔色まで変えられるので,同じような見かけの兵士が戦っているというような状況は少なそうだ。とりあえず女性兵士の人気は高いだろうという気はするが,テストプレイでは選べず,残念だった。

 銃器類については,「最後発タイトルなのに出し惜しみをしても仕方ない」(シーアンドシーメディア)ということで,日本オリジナルの89式自動小銃を含め,非常に豊富な印象。武器選びが楽しそうだ。武器の購入はプレイすることで得られるBPと呼ばれるポイントによって行う。BPのほかに経験値があり,これは階級などに関わってくる。

武器マスタリを効かせた画面
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 課金アイテムについては現在検討中とのことだった。強力な武器などを販売するとゲームバランスが崩れてしまうのでFPSのアイテム販売は難しく,このあたりは各メーカーの個性が出る部分だ。シーアンドシーメディアとしては,アバターアイテムやギアなど,直接戦闘には関係しないものを課金対象にしたいという話だった。
 ちなみにギアとは,武器や兵士の「ソケット」に装備できるアイテムで,これによりさまざまな能力が得られる。装備できるギアは階級が上昇するにつれて増えていく。

ヘッドギアで防御に成功したところ
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 この「ギアシステム」のほか,一定の武器を使えば使うほど上昇する「武器マスタリ」,そして,階級の上昇につれて手に入る「戦術スキル」など,成長要素はそれなりに用意されている。もっともこれも善し悪しで,誰が決めたのか知らないが,一般にオンラインFPSは「プレイヤーのスキルを競うゲーム」とされており,長く遊んでいれば強くなるという状況はあまり歓迎されない。

 このあたりのバランスは,実際に明日から始まるOBTに参加して確認してもらうのが一番手っとり早いだろう。なんだかんだいって,どんなゲームであれ長くプレイしているほうがいろいろ有利なのは間違いない。

 グラフィックスエンジンはEmergent Game TechnologiesのGamebryo(ゲームブリオ)で,これは「Fallout 3」などにも採用されている定評あるエンジンだが,オンラインFPSへの採用はおそらく初めてのことだ。ロースペックのPCでも問題なくプレイできるように調整されているが,それなりに美しいグラフィックスに仕上がっていると思う。

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 というわけで,いささか駆け足だったが,本作の概要とインプレッションをざっと紹介した。取材後に決まったことなどもいろいろあって困るのだが,とりあえず,「こちら」の記事なども参考にしてほしい。

 新たなオンラインFPSタイトルとして,ものすごく斬新という部分は少ないものの,パートナーシステムやCo-opなどは面白そうで,手堅い作りという印象だ。そろそろ次のオンラインFPSを試したみたいというプレイヤーは,明日から始まるOBTに参加してみよう。

「BLACKSHOT」オープンβテスト概要

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