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Access Accepted第534回:コスプレだらけの「Star Wars Celebration」でゲームの将来を考える
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印刷2017/04/24 12:00

業界動向

Access Accepted第534回:コスプレだらけの「Star Wars Celebration」でゲームの将来を考える

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 Electronic Artsの新作「Star Wars バトルフロント II」をレポートするため,「スター・ウォーズ」のファンが集う大規模イベント「Star Wars Celebration」に参加した。ゲームジャーナリストとしては明らかに場違いだが,参加してみると,それなりに新鮮な気分になれた。というわけで今週は,コスプレイヤーやリモコンドロイドなどであふれていたこのイベントの様子を紹介しよう。


40周年を迎えた「スター・ウォーズ」というIP


 Electronic Artsの新作「Star Wars バトルフロント II」PC/PlayStation 4/Xbox One)の発表会(関連記事)に招待される形で,フロリダ州オーランドのOrange County Convention Centerで2017年4月12日〜16日に開催された「スター・ウォーズ」ファンの祭典「Star Wars Celebration 2017」に参加してきた。映画シリーズの第1作「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」の公開から40年めを迎えることもあって,会場には6万人以上のファンが訪れ,大きな盛り上がりを見せていた。

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「STAR WARS バトルフロント II」公式サイト


 「スター・ウォーズ」の熱烈なファンはよくご存じだと思うが,Lucasfilmが最初のStar Wars Celebrationを開催したのは1999年のことだった。会場はコロラド州デンバーで,当時の最新作「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」の劇場公開に合わせてのイベントだった。その後も,カリフォルニアやロンドンなど,さまざまな場所で1〜2年ごとに開催されており,2008年には幕張メッセで開催されたこともある。今回の「Star Wars Celebration 2017」が12回めにあたり,オーランドで行われるのは5年ぶりだ。

2016年12月に亡くなったキャリー・フィッシャーさんへのトリビュートを兼ねた座談会やイベントも行われた
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 上記のように今年は「スター・ウォーズ」が始まって40周年という記念すべき年であるうえに,最新作「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」が年末に公開される予定だ。また,レイア姫を演じた女優キャリー・フィッシャーさんの予期せぬ訃報が昨年12月に飛び込んで来たこともあり,彼女の功績を称えるために,ルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルさんや,イベント初参加となるハン・ソロ役のハリソン・フォードさんなど,豪華なゲストが揃った。さらには,来年(2018年)は本イベントの開催予定がなく,第13回は2019年のいつかに,どこかでやるとアナウンスされたのみということも手伝って,主催者によれば「いつもより賑わっている」イベントになったという。

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 ゲーム的な視点から特筆すべきはもちろん,「Star Wars バトルフロント II」が発表されたことだ。対人戦だけをフィーチャーしていた前作の教訓から,今回は,ジェイド・レイモンド(Jade Raymond)氏が率いるモントリオールのスタジオ,Motive Studiosがシングルプレイキャンペーンを制作。DICEがマルチプレイモードを,そしてPlayStation VR向けの「Star Wars バトルフロント ローグ・ワン: Xウイング VRミッション」を制作したCriterion Gamesが宇宙での戦闘部分を担当するという,EAの総力を挙げた開発体制が敷かれている。
 詳しくは4月16日に掲載したレポート記事などを参照してほしいが,作品の発表が行われたパネルディスカッションでも,ダース・モールやボバ・フェットなど,人気キャラクターの画像が出たり,パネラーがポジティブなコメントをするたびに,会場に集まったファン達は大きな拍手と声援を送っていた。

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家族でコスプレを楽しむという独特な雰囲気


 E3やgamescom,もしくは東京ゲームショウのような,ゲーム系イベントにばかり足を運んでいると,このStar Wars Cerebrationのような手作り感の強いイベント(Lucasfilmが主催したのは2008年頃までで,主催は途中で変わっている)には少しばかり戸惑いを覚えてしまう。アートや衣装,フィギュアやアンティークコミックスなどの即売ブースが会場のほとんどの部分を占めており,ゲームや動画などを流すディスプレイの数は圧倒的に少ない。
 パネルディスカッションもあるが,難しい内容ではなく,LucasFilmの従業員や関連書籍の小説家,アーティスト,そして俳優や声優達が思い出話や裏話をするといった,軽めのセッションがほとんどだ。

会場のホールに集結したリモコン操作のドロイドの群れ。「ドロイドビルダーズクラブ」なる人々が作った渾身の力作だ
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全部リモコンドロイドと思いきや,BB-8のコスプレをしている女の子が1人,混じっていた。グッジョブ!
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 筆者が驚いたのは,コスプレ率の高さだ。もちろん,ゲーム系イベントにだってコスプレイヤーはいるが,それにしても,行き交う人々が何千ドルもするであろうストームトルーパーのアーマーセットや,思い思いにアレンジしたジェダイ,ボバ・フェット,トゥイレック,アクバー,そしてワンパなどになり切るコスプレをしている人達の数は尋常ではない。スター・ウォーズロゴの入ったTシャツなど着ていないほうがマイノリティで,普通の服で会場を歩いている筆者は非常なアウェー感に襲われてしまった。

 こうしたコスプレイヤーの年齢層が幅広いというのも,イベントの大きな特徴だろう。お父さんがクワイ=ガン・ジンで息子がアナキン・スカイウォーカーという親子や,R2-D2風のコスチュームを着せた赤ん坊をベビーカーに乗せ,レイになった小さな娘の手を引きながら横断歩道を渡る家族,反乱軍パイロットに扮した中年男女の一団など,まるでディズニーランドで定期的に行われる仮装大会を,そのままコンベンションセンターに持ってきたような雰囲気なのだ。

家族全員で参加して思い出を作れるのが,Star Wars Celebrationの魅力であるようだ
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 40年も経過したIPなのだから,考えてみればそれも当たり前だ。1970〜1980年代に「スター・ウォーズ」を体験した子供達は,やがて父親や母親になり,新作が公開されれば親子で楽しむようになる。ここに,成熟期を迎えたサブカルチャーが存在しているのだ。

 現状,「スター・ウォーズ」をプラットフォームとして(それこそゲームを含む)さまざまなコンテンツが枝葉のように生まれているわけで,ゲーム産業がそこから直接学べるものは多くないかもしれない。しかし,もしゲームをこれからも文化として成長させていきたいのなら,「家族の笑顔」は1つのキーワードになりそうだ。……などと,イベントホールを埋め尽くすコスプレイヤー達の間を歩きながら考えてしまった。

ここまでくると,もう何がなんだか分からない創作系コスプレ。とはいえ,楽しそうだ
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行列を作って会場中を練り歩いていた“フェット・マニア”の人達。何人いるのか見当もつかない
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著者紹介:奥谷海人
 4Gamer海外特派員。サンフランシスコ在住のゲームジャーナリストで,本連載「奥谷海人のAccess Accepted」は,2004年の開始以来,4Gamerで最も長く続く連載記事。欧米ゲーム業界に知り合いも多く,またゲームイベントの取材などを通じて,欧米ゲーム業界の“今”をウォッチし続けている。
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