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金正日総書記失踪後の北朝鮮を巡る6か国の思惑は……? オンラインFPS「STING」発表会レポート。CBTは6月中に開始
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印刷2009/05/28 18:45

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金正日総書記失踪後の北朝鮮を巡る6か国の思惑は……? オンラインFPS「STING」発表会レポート。CBTは6月中に開始

 YNK JAPANは本日(5月28日),同社大会議室において「Project STING 〜 ゲーム世界と音楽、デザインなど様々な分野の融合」と題し,新作オンラインFPS「CODE NAME STING」(以下,STING)の日本国内展開発表会を開催した。
 すでにお伝えしたとおり,6月1日(月)にはティザーサイトが公開される本作だが,今回新たに,6月中にクローズドβテスト参加者の募集とクローズドβテストの実施を予定していること,そして7月中にもオープンβテスト参加者を募集する予定であることなどが明らかにされた。

画像集#001のサムネイル/金正日総書記失踪後の北朝鮮を巡る6か国の思惑は……? オンラインFPS「STING」発表会レポート。CBTは6月中に開始

 STINGは,2007年1月に韓国で発表された作品だ。
 その最大の特徴は,北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)を中心とした国際情勢を題材にしている点にある。

 ここで描かれているのは,クーデターの勃発を契機に金正日総書記が行方不明(拉致されてしまったのか,自発的に雲隠れしているのかは明らかにされていない)になったあとの世界。
 指導者を失って混迷を深めている北朝鮮へ,6か国協議の参加国(アメリカ,日本,韓国,中国,ロシア)は核武装の解除などを目的に特殊部隊を派遣する。
 プレイヤーはここで,北朝鮮を含む6か国のいずれかの特殊部隊員として,さまざまな作戦行動に挑むことになるのだ。

 なお本作では,ゲームエンジンとしてValveののSource Engineが採用されている。
 要するに,定評あるエンジンを使ったFPSで,現実の国際情勢を題材にしてしまおうという,ある種の思い切った試みがなされているのが,本作というわけである。

 ちなみに日本では,2007年10月に「秋葉原エンタまつり」内で行われたオフラインイベント「オンラインゲームをしてみませんか?」に出展されたこともあるが,実際に日本国内でのサービスに向けて準備中であることが発表されたのは,つい最近,5月8日のこと
 それから約3週間後の本日,STINGで予定している“さまざまな展開”を,一気に紹介してしまおう! という勢いで開催されたのが,今回の発表会である。

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オンラインFPSとして過不足はなさそう。とにかく題材が異端


 発表会は,以前4Gamerにも掲載したプロモーションムービーが上映されたあと,発表会の司会を務めるYNK JAPANの前田相伯氏に紹介される形で,本作でプロデューサーを務めるHac氏が登壇。
 プロゲーマーという自身の経歴をあらためて紹介しつつ,「プレイヤー出身のプロデューサーとして,プレイヤーに特化した形での運営をしていきたい」との意気込みを語ったうえで,本作の概要紹介を行った。

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前田相伯氏
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Hac氏

 前述したとおり,本作ではSource Engineが採用されている。一つのマップでの戦闘に参加できるのは最大16名(8対8)だが,AIシステムの搭載により,自身以外はすべてAI(CPU)といった形でのプレイにも対応しているとのこと。
 つまり,対人戦に挑むだけの腕前がまだ備わっていないと感じる人は,4段階のレベルに分けられたAIを相手に,腕を磨くといったこともできるわけだ。

大塚明夫氏
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 キャラクターは,一つのアカウントに対して二つまで作成可能。装備品によって外見も変更できるなど,アバター的な要素を持っているほか,所属国に応じた特殊能力(体力回復など)を持っており,プレイ中にこれを発動できる“スキルシステム”も用意されている。
 なおキャラクターは,それぞれ所属国の言語をラジオチャットで喋るのだが,とくに日本軍の特殊部隊(SAT)の声は大塚明夫氏が担当しているとのこと。

スキルシステム
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 ゲームモードとしては,チームデスマッチや爆破ミッション,クラン戦など,オンラインFPSでは比較的一般的なものを網羅。すでにオンラインFPSでのプレイ経験がある人ならば,すんなりと入り込めそうだ。
 また,獲得したゲーム内ポイントを賭けて対戦する“プロシステム”によって,より緊張感のある対戦を楽しめるとのこと。

 このほか,ゲーム内広告にも対応しており,マップ内への広告掲出や,Webと連動したイベントなども可能らしい。

ゲーム内広告にも対応
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 ではここで,ゲームの概要をまとめたムービーもご覧いただこう。


 なお,以前の記事で,クラン間の競争を促す「リアルタイムトーナメントシステム」や,プレイヤー同士が意見交換などを行える「Anytimeコミュニティシステム」などに触れたことがあるが,これらについての言及はとくにされなかった。


さまざまなコラボレーションも予定されているが……


チョン・チャンソク氏
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 このほか発表会では,開発チームを代表してチョン・チャンソク氏が,開発秘話(2年前に発表してから時間がかかったのは,韓国の国家情報院から北朝鮮に関する表現を和らげるよう指摘されたから)を披露。
 さらに,

日本独自のサブストーリーをシナリオライターの香月しゅう氏が担当
BGMについてはクラブミュージック専門のMP3ダウンロードストア「KINGBEAT」と提携
まずはソロテクノユニットのKICK I/O(キカイオー)の楽曲を採用
NHN Japanの100%子会社でネットカフェ事業などを行うメディエーターと提携し,大会を含むオフラインイベントを実施(詳細未定)
音楽プロデューサー URU氏の協力を得て,メジャーレーベルとのタイアップなども視野に

といったコラボレーションも発表された。

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 なお本作は,今夏以降,台湾やアメリカでのサービスも予定されており,ゆくゆくはゲームに登場する6か国すべてでサービスを行い,国際大会なども目指していきたいそう。
 サービス国に応じた独自の拡張(例えば日本の場合は渋谷のマップなど)も,行いたいとのこと。

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 発表会でHac氏は,北朝鮮を面白おかしく取り上げようという意図や,政治的な意図があるわけではなく,リアリティを重視するために実名の国家を登場させていること,そして現実に近い設定の“ゲーム”を通じて,“平和”を訴えていきたいことなどを強調していた。

 確かに,STINGをきっかけに現実の国際情勢に興味を持ち,歴史などを学んだうえで平和の大切さを痛感するような可能性はあるだろう。
 しかし一方で,ここ最近の緊迫した北朝鮮情勢を考慮すると,うがった見方をされてしまう可能性も否定できない(非公式な形では,関係各方面への確認は済んでいるそうだが……)。
 たとえその背後に,崇高な哲学があったとしても,それを伝える努力が欠けていれば,“話題作りのために北朝鮮をネタにしたゲーム”という見方をされかねないし,場合によっては日頃オンラインゲームそのものに興味を持っていない層から批判される可能性も否定できない。

「プロローグ」という形で背景となる物語が提示され,その中でクエストなどを通じてサブストーリーのようなものを楽しめる形になる模様。戦局によってリアルタイムにメインストーリーが変わることはないが,プレイヤーの要望に合わせて次なる展開を柔軟に考えるといった余地はあるそうだ
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 それでもあえて,このゲームを日本でビジネスとして展開しようと決めたからには,相応の覚悟と勝算があるのだとは思う。ひょっとしたら,北朝鮮情勢が微妙な状況だからこそ,本日の段階で語れなかったことがあるのかもしれないが,正直なところ発表会でそのあたりの部分は,あまり見えなかった。

 ゲームとしての出来や,多岐にわたるタイアップ展開なども確かに重要だが,(良くも悪くも)世間の耳目を集めるタイトルであることは間違いのないところだけに,誤解を招かないための努力は,いくらしても足りることはないぐらいだろう。
 前述のとおり,6月1日にはティザーサイトがオープンし,6月中にクローズドβテストが行われるとのことなので,今後,どのような形で情報や本作を展開するにあたっての考えを公開していくのか,注目していきたい。

工藤 稜氏,比田井見牛氏が手がけるイメージイラストも,かなり強烈だ
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