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「AVARST2014 Season3」決勝戦が行われた,「Alliance of Valiant Arms」のオフラインイベントをレポート
ステージには協賛メーカーの提灯や,決勝まで勝ち残れなかった400ものクランの名前が入ったのぼりが立てられていた。さらに,オープニングでは和太鼓による迫力ある生演奏が行われるなど,今回のAVAれ祭りは「和風」を強く意識したイベントなっていた。
そんな会場の目玉と言えば,2014年の10月から12月にかけてオンライン上で開催された公式大会「AVARST2014 Season3」の決勝戦だ。2014年の最後に頂点に立ったのは,はたしてどのクランか? その白熱した戦いの模様をレポートしよう。
護衛部門で「Recycle」と「DeToNator」が因縁の対決
今回の大会は,2013年のときとは異なり,ダブルイリミネーション形式が採用されている。ダブルイリミネーション形式とは,簡単に説明すると通常のトーナメントを勝ち抜いたクラン(Winnersチーム)と,1敗した敗者同士によるトーナメントを勝ち抜いてきたクラン(Losersチーム)とが,最終的に決勝戦で戦うというものだ。ただし,Winnersチームは決勝戦で1勝すれば優勝,Losersチームは2勝しないと優勝できないというハンデがある。
では,護衛トーナメントの決勝戦の模様からレポートしよう。
Winnersチームの「DeToNator」と,Losersチームの「Recycle」。2014年の護衛において,この2クランには大きな因縁がある。というのも「Recycle」は,「AVARST2014 Season2」で「DeToNator」を破り,頂点に立っていたのだ。「DeToNator」からすれば,この決勝戦はリベンジのまたとない機会。一方,「Recycle」としても,今大会の決勝トーナメントで「DeToNator」に敗北を喫しており,彼らにとっても決勝戦の舞台は雪辱を果たすチャンスでもある。そんな因縁の対決は「DeToNator」の先攻で幕を開けた。
護衛は1クラン5人がチームとなり,先攻と後攻に分かれて対戦し,先攻(攻撃側)は,制限時間内に戦車を第1,第2チェックポイント,最終チェックポイントまで到達させる。後攻(防御側)は,それを妨害して戦車の到達をできる限り阻止するのが目的だ。そして,先攻が制限時間を使い切るか,最終チェックポイントまで戦車の誘導に成功すると攻守が交代となる。
最終的に戦車の誘導に成功したクラン,両クランが成功した場合は最終チェックポイントに戦車が到達したときの残り時間が多かったクランの勝利となる。なお,試合で使用されたマップは「RISING DUST」だ。
第1試合,「AVARST2014 Season2」での敗北をきっかけに練習内容を見直したという先攻の「DeToNator」は,試合開始2分足らずで第1チェックポイントを通過させる。先手を取られた形になった「Recycle」だが,ここから守りが機能し始め,第2チェックポイント通過までにかなりの時間を使わせることに成功。対する「DeToNator」は攻勢を強め,最終チェックポイント直前まで戦車を進めるものの,あと一歩のところで「Recycle」が戦車を破壊し,その行く手を阻む。戦車を修理する「DeToNator」と,それを妨害する「Recycle」との銃撃戦が繰り広げられるなか,残り時間約1分というところで「DeToNator」が最終チェックポイントを通過した。
攻守が入れ替わり,「Recycle」による攻撃となった第2ラウンド。Losersチームとして参加した「Recycle」としては,「DeToNator」より短いタイムでのクリア以外は許されない状況だ。
序盤は「DeToNator」に行く手をうまく阻まれ,第1,第2チェックポイント直前でそれぞれ時間を使わされてしまう。しかし,最終チェックポイントまで進めた「Recycle」は,ここで戦車を破壊するために使うRPG-7が配置されたポイントを重点的に攻め,RPG-7を手に入れようとする「DeToNator」の数を減らし,戦車の安全を図る作戦に出る。それが功を奏し,残り時間約6分を残して最終チェックポイントを通過。1試合めは,「Recycle」が勝利した。
これにより,優勝の条件がイーブンとなった2試合めは,「Recycle」が先攻でスタート。第1,第2チェックポイントを順調に抜けて最終チェックポイントを目指す「Recycle」だが,そこから「DeToNator」の猛攻を受けて,完全に足が止まってしまう。1試合めのようにRPG-7のあるポイントを攻める「Recycle」だが,今度はあまり効果が得られず膠着状態に。戦車の修理と破壊が繰り返される激しい攻防のなか,「Recycle」は残り時間32秒というギリギリのタイムでクリアした。
続いて「DeToNator」が攻撃側に移り,第1チェックポイントまで順調に戦車を進める。しかし,第2チェックポイント付近で「Recycle」が見事な連携を見せ,「DeToNator」の足止めに成功する。「DeToNator」は,ここでかなりの時間を消費してしまう。なんとか抜けることができた「DeToNator」は,一気に最終チェックポイントまで肉薄するが,それを阻止しようと「Recycle」との攻防の結果,最終チェックポイントが通過できずにタイムアップ。Losersチームの「Recycle」が優勝し,「AVARST2014 Season2」からの連覇を飾った。
「Galactic」と「DeToNator」が激突した爆破部門
圧倒的な強さで優勝したのは……?
爆破部門の決勝戦は,試合に先立ち井上プロデューサーによる抽選で使用マップが選ばれた。決勝で戦うWinnersチームの「DeToNator」と,Losersチームの「Galactic」には,それぞれが得意,不得意とするマップがあるようで,試合前からこの抽選に注目が集まっていた。
爆破は1クラン5人のチームで構成され,試合は3MAPマッチの2MAP先取で勝利。1MAPは13ラウンド中7ラウンド先取で勝ちとなる。先攻(攻撃側)はマップのどこかにあるC4爆弾を入手し,それを二つある爆破地点のどちらかに設置して爆発させれば勝利。後攻(防御側)は,爆弾の設置を阻止,たとえ設置されたとしても爆発前に解除できれば勝利となる。もちろん,相手クランを全滅させてもよく,こちらのほうが勝敗の決め手となることが多い。
mejika氏によれば,試合前に「3マップめ(FOX HUNTING)は分が悪いので,最初の2マップで勝負を決める」と話していたという「DeToNator」。一方の「Galactic」は「守り(後攻)スタートだとグダることが多いので,攻めスタートがいい」と話していたとのこと。そんな両クランの戦いはHAMMER BLOWを舞台に,「Galactic」の先攻で始まった。
要望どおり先攻でスタートを切った「Galactic」だったが,撃ち合いの強さでは定評のある「DeToNator」に次々とキルを取られていく。4ラウンドめには「DeToNator」のRobiN選手が4人抜きを見せ,会場からは感嘆のため息が漏れる。そのまま6-0で「DeToNator」が圧勝のまま攻守交代。「Galactic」は1本を取り返すものの「DeToNator」の勢いは止められず,7-1で「DeToNator」が1マップめを制して優勝にリーチをかけた。
続いて,CANNONで行われた2セットめは,「Galactic」の1勝で幕を開けた。これで流れが変わるか……? という雰囲気が会場に漂ったが,「DeToNator」は崩れることなくキルを重ねていく。今度は「DeToNator」のAk~ayS選手が4キルを取るなど「Galactic」を圧倒し,あっという間に5ラウンドを取り返して5-1で攻守交代となった。
試合を見ていた井上プロデューサーが思わず「もっと(試合を)見たいなぁ」とこぼしている間にも,どんどんラウンドを取っていく「DeToNator」。7-2でこのセットも圧勝し,「最初の2マップで勝負を決める」という宣言どおり,2マップめで「Galactic」を破り,「DeToNator」がストレートで優勝を飾った。
試合後の表彰式にて,護衛トーナメントを優勝した「Recycle」のさくたろう.. *選手は「良い勝負が続いて,勝てたのは奇跡に近かったかもしれません。でも連覇を達成できたので,次は3連覇を狙いたいです」とコメント。爆破トーナメントを優勝した「DeToNator」のDarkよっぴー選手は「今日は本当に完璧だったと思います。世界一を取るためにやることがいっぱいありますが,AVAをもっと理解して高みを目指したいと考えています。2015年は世界一になりたいです」と話した。
護衛トーナメント優勝 Recycle |
護衛トーナメント準優勝 DeToNator |
爆破トーナメント優勝 DeToNator |
爆破トーナメント準優勝 Galactic |
「Alliance of Valiant Arms」公式サイト
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