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印刷2008/01/31 12:20

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PCゲーム新作ガイド2008「今年の注目作60本を一挙に紹介!」

Text by 奥谷海人

アクション/タクティカル

 マルチであれシングルであれ,戦略性の高いミリタリー系アクションは,花形ジャンルの一つである。2008年は仲間と協力してゲームを進めていくようなゲームプレイのトレンドが顕著となり,夏までにそういった内容の期待作が出揃う見通しだ。

 残念ながら発売が遅れているゲームが多く,昨年紹介した7本のうち,「Brothers in Arms: Hell's Highway」「Frontlines: Fuel of War」の2本が,2008年のリストに再登場している。ただ,これらはそれだけ期待できる作品ともいえ,今回初紹介となる新作6本と並べてもまったく見劣りしない。

 ビッグネームの多いジャンルであるが,全体的には少数の大作だけが目立つようになってきた。現代戦自体,すでにこれまで執拗なほど描かれてきたテーマであるほか,最近アメリカで広がる嫌戦気分も戦争ゲームが減少する理由の一つなのかもしれない。

 今回は紹介していないものの,「Sabotage」(Replay Studios)のようなステルス系アクションゲームも元気がいい。また,PC版のリリースは未定だが,EAとPandemic Studiosの「Saboteur」も年内中にリリースされる見込みだ。

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Battlefield 3

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  • 開発元:EA DICE
  • 発売元:Electronic Arts
  • 発売予定日:第4四半期

 まだ,一部メディアに情報がリークされただけで正式な発表はないものの,「Battlefield 3」は早ければ年内にもリリースされそうな気配だ。今回は,NATO(北大西洋条約機構)とMEC(中東連合)の戦いに焦点を絞り,両チームで合わせて最大80人という大規模な対戦が楽しめる模様。プレイヤークラスはスナイパー,アサルト,エンジニア,メディック,そしてサポートの五つとなり,ゲームシステムの目玉として,コマンダーは複数のスクワッドを束ねた“バタリオン”を指揮できる。武器はそれぞれのチームに17種類ずつ,車両機種は24種ずつが用意されるとされている。

 ゲームエンジンはFrostbyte DXと名付けられた最新のもので,建物を粉々に破壊し尽くせるほどの物理処理が可能になるようだ。プレイヤーはオンライン登録した兵士キャラクターを使用し続けるシステムが導入され,戦歴を重ねることでランキングやキャラクタースキンをアップグレードできる。

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Brothers in Arms: Hell's Highway

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  • 開発元:Gearbox Software
  • 発売元:Ubisoft
  • 発売予定日:4月

 なかなか発売されない作品の一つだが,「Brothers in Arms: Hell's Highway」の前評判は依然として高い。本作は,プレイヤーが実在した第101空挺師団の軍曹となって,オランダからドイツ北部までを直通する“地獄のハイウェイ”を舞台に,部下の兵士に指示を与えながらゲームを進めていくという,非常にタクティカルなゲームである。

 Brothers in Armsの特徴は,ミッション内容や風景ばかりでなく,登場人物までもが史実に従いリアルに描写されることだ。数十人の兵士を従えて,建物の脇や植木に身を隠しながら慎重にゲームを進めていく。それぞれのパーソナリティなども細かく描かれており,チームを率いる立場として仲間の死に苦悶する心理描写など,戦争の辛さまで表現しているのだ。

 石畳から瓦礫といった細かいオブジェクトに至るまで見事な描写だが,例えば板壁は相手の視界から身は隠せるものの銃弾は貫通してしまったり,土嚢の向こうでマシンガンを構える敵にはバズーカが有効だったりといった,環境を考慮した戦術が要求される。リアル志向な戦争ゲームのマニアには,たまらない一本になるだろう。

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Frontlines: Fuel of War

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  • 開発元:Kaos Studios
  • 発売元:THQ
  • 発売予定日:2月

 原油やガス資源の枯渇によって,アメリカ/EUとロシア/中国の2大勢力が衝突するという,近未来の世界を描いた「Frontlines: Fuel of War」は,オンライン対戦で最大32人が対戦できる「Battlefield」風のアクションゲームだ。また,本作のシングルプレイモードでは,比較的自由に移動できるうえに,ミッションが複数存在し,達成する順番はプレイヤーが決められる。

 本作の要となっているのが,タイトルにもあるfrontline(前線)システムだ。これは画面のミニマップ上に勢力図を表示するもので,広大なマップ内のどこに行けば戦闘が行なわれているのかが,プレイヤーに分かりやすく表示される。また,近未来戦らしく「Ghost Recon Advanced Warfighter」のような小型ロボット兵器が多数利用でき,偵察や自爆に利用できるドローンや個人攻撃できるミニヘリコプターの遠隔操作が可能になっているなど,一風変わった戦いが楽しめそうだ。

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Operation Flashpoint 2: Dragon Rising

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  • 開発元:Codemasters
  • 発売元:Codemasters
  • 発売予定日:年内

 現代戦をリアルに表現してカルトヒットとなった,タクティカルアクションの最新作「Operation Flashpoint 2: Dragon Rising」は,Codemastersが開発したEGOゲームエンジンを使って制作されている。その舞台を,バルカン半島からサハリンなどの極東地域へ移し,資源の独占を狙うアメリカと中国の抗争が描かれているのだ。

 アクションというよりも戦争シミュレーションとでも表現するのが似つかわしかった前作では,戦闘が勃発した地域での補給,待ち伏せの可能性や爆撃サポートの有無などを確認するといった,慎重さがプレイヤーに求められた。被弾した部位によっては1発の銃弾で倒れることもあり,一人では戦車の操縦と砲撃を同時に行なえないなど,派手な演出やごまかしが一切ない,ひたすら現実路線を突っ走っていたゲームであった。

 2作目の詳しい内容に関する発表はまだ一切ないものの,2008年夏までには発売される予定になっている。オンラインモードもあり,リアルな戦場での協力プレイや対戦モードを楽しめる。

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Parabellum

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  • 開発元:Acony Gamess
  • 発売元:未定
  • 発売予定日:年内

 「Parabellum」は,「Counter-Strikeの刺客」というふれこみのFPSで,2018年のニューヨークを舞台に,テロリストとカウンターテロリストに分かれての対戦が楽しめる。Unreal Engine 3を使用して制作されており,ニューヨークに実在するビルやランドマークを再現しながらも,そこにホログラフの広告看板などをあしらうという,映画「ブレードランナー」のような未来的な風景が興味深い。

 Parabellumは,カウンターテロリストチームが30分から2時間までの間に,マップのどこかに設置された核爆弾を見つけて解除しなければならないという,時間制のゲームシステムになっている。もちろん,テロリストはそれを阻止するのが目的である。ニューヨークの各地域が緻密に描かれており,キャプチャー・ザ・フラッグモードではフラッグが置いてある場所にヘリコプターが存在し,ポイントを押さえた時点で高速移動の手段を得られる仕組みもある。シングルプレイ用のシナリオモードもあり,一つのキャンペーンでは最大で40マップを駆け抜けるという,ボリュームあるゲームになりそうだ。

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Rogue Warrior: Black Razor

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  • 開発元:Zombie Studios
  • 発売元:Bethesda Softworks
  • 発売予定日:年内

 「Rogue Warrior: Black Razor」は,アメリカ海軍の特殊部隊SEALの隊員として,ベトナムなどで実戦を経験した経歴を持つRichard Marcinko(リチャード・マルシンコ)氏について書かれた小説シリーズがベースになっている。

 Unreal Engine 3を使って制作されており,韓国に進軍した北朝鮮の核能力を確かめるために潜入したSEALチームの戦いが描かれている。開発するのは,古くから現代戦もののアクションゲームを手掛け,「America’s Army」の制作にも関わったZombieStudiosだ。

 ゲームでは,SEALチームのリーダーであるマルシンコ氏となり,複数の隊員たちに指示を出しながらゲームを進めていく。この手のゲームには,「Tom Clancy’s Rainbow Six」のように一本道でかっちりときまったストーリーが展開していく場合が多い。だが,Rogue Warriorは,ミッション遂行のために比較的自由にマップ内を移動できる。とはいえ,北朝鮮から韓国へ脱出をするという最終目的はあり,その達成に向け,極限状態でのシビアな戦いを強いられるようだ。

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Tiberium

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  • 開発元:EALA
  • 発売元:Electronic Arts
  • 発売予定日:秋

 RTSの古株として知られるCommand & Conquerシリーズ最新作「Tiberium」は,なんと広大なマップを無尽に走り回る「Battlefield」風のタクティカルアクションである。2007年12月に電撃的に発表されるまで,2年半もの長きにわたり開発が続けられてきたそうなので,2008年中のリリースは間違いなさそうだ。

 Tiberiumは,2007年にリリースされた「Command & Conquer 3: Tiberium Wars」で描かれた,第3次タイベリウム戦争から11年後の世界を舞台にしており,プレイヤーはGDIで前線司令官を務めるRicardo Vegaとなって,かつては地中海として知られていた荒野での作戦を指揮する。イオンキャノンやハイテク戦闘機など,シリーズで登場した兵器を利用できるのはもとより,誘導型のミサイルランチャーなど,さまざまな未来型の武器を使用できるようだ。

 一人称視点のアクションゲームではあるものの,リアルタイムストラテジーと同じ世界観を持つだけあり,非常に戦略性の高いゲームになる模様。複数の兵士やタンク,戦闘機など,戦局が拡大するにつれ利用できるようになっていくユニットを,簡単なコマンド操作で動かせるようだ。

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Tom Clancy's Rainbow Six: Vegas 2

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  • 開発元:Ubisoft Montreal
  • 発売元:Ubisoft
  • 発売予定日:3月

 「Tom Clancy's Rainbow Six: Vegas 2」は,チームRainbowを率いて,プレイヤーが再びラスベガスに降り立つことになる。テロを企てる敵を相手に,カジノやコンベンションセンター,ストリップクラブといった場所へ,部下と共に突入していくのだ。前作では明らかにならなかった,ラスベガスが攻撃される理由も明かされる。また今回は,アメリカ以外の場所でもミッションを遂行することになるという。

 前作では,シリーズの伝統でもあったミッションブリーフィングが大幅に簡略化された。今回も基本は同じだが,ゲーム中に隊員達が随時状況を伝えてくるという,緊迫した演出に力が入れられている。本作はキャラクターをオンラインで登録するシステムが採用され,女性隊員として戦うこともできるようだ。プレイヤーキャラクターはシングルプレイモードでのアンロックや,協力プレイでの成果を通して,アイテムや服装,ランキングなどのカスタマイズが可能になるなど,目新しい要素も多い。

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  • アクション/FPS
  • アクション/タクティカル
  • アクション/その他
  • ストラテジー
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