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コーエーテクモグループが組織再編。2010年4月に「コーエーテクモゲームス」設立へ
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印刷2009/12/15 12:23

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コーエーテクモグループが組織再編。2010年4月に「コーエーテクモゲームス」設立へ

 コーエーとテクモが経営統合を発表し「コーエーテクモホールディングス」設立を発表したのが2008年11月18日(関連記事),実際に設立されたのは本年,2009年4月1日のことだった。それから8か月を経て,コーエーテクモグループの組織再編の実施が発表された。

→コーエーテクモグループの組織再編についてのお知らせ(pdf形式)
http://www.koeitecmo.co.jp/php/pdf/news_20091214.pdf

 コーエーテクモグループでは,(現状ですでに)グループ内の業務管理をビジネスユニット(BU)単位で行う体制を機能させているが,今回の発表では,意思決定の迅速化と効果的なリソース運営管理を行っていくために,事業及び機能をこのBUごとに統合することが明らかになった。
 予定されている再編では,グループの管理部門をコーエーテクモホールディングスに統合し一元化する一方,現在同社の下に編成されているコーエー,テクモ両社およびそれぞれの子会社を再編成し,4つ(正確には3機能3社+1機能4社)の業務特化型会社として配置していくことになる。以下,4社の概要を述べておくと

●「コーエーテクモゲームス」
 現行の「ゲームソフト」「オンライン・モバイル」「宣伝・業務」「海外営業」の各BUを統合。ゲーム事業を統括し,同事業の支援機能全般,具体的には,パブリッシャ機能(事業推進,宣伝広報,デザイン制作,業務機能等),ゲームソフト開発における共通機能(技術研究,CG制作,BGM制作,マニュアル制作,海外開発,品質管理機能等),攻略本などの出版事業といったものを担うことになる。コーエーやテクモ,(コーエーの)海外開発子会社6社は,すべてこの会社の100%開発子会社となる。

●「コーエーテクモウェーブ」
 現「テクモウェーブ」。新体制化では「メディア・ライツ」「スロット・パチンコ」「アミューズメント施設運営」に関わるBUを統合。現行のコーエー子会社から,コーエーテクモホールディングスの子会社へと変更され,知的財産権を多面展開する事業を集約するなど,エキスパンション事業統括会社として4社の一翼を担うことになる。

●「コーエーテクモネット」
 現「コーエーネット」。新体制化では「国内営業」BUを統合。コーエーおよびテクモ商品の国内ゲームソフト販売を統括。販売力強化,新規商材の開拓の効率化を図るだけでなく,それに伴うコストの低減を図る。

●「海外販売子会社」
 厳密には会社名ではなく,1機能を担う販売子会社4社。アメリカ,イギリス,韓国,台湾の販売子会社が,コーエーテクモホールディングス直轄の子会社となり,それぞれの国でのゲームソフトの販売を担う。

■コーエーテクモグループの組織図

2009年11月末現在 ※クリックで拡大
画像集#001のサムネイル/コーエーテクモグループが組織再編。2010年4月に「コーエーテクモゲームス」設立へ

2010年4月イメージ(予定) ※クリックで拡大
画像集#002のサムネイル/コーエーテクモグループが組織再編。2010年4月に「コーエーテクモゲームス」設立へ

 現状では,株式を統合し,いわゆる持ち株会社によって,それぞれ“別の運営””別の開発”を行うといった印象のコーエーテクモであるが,発表資料を見る限り,次の段階では機能的な統合を果たし,最適化を図った上で本格的にスタートを切ることになるようだ。むろん,昨今の不況の煽りを受け,事業全般を効率よく回すことで無駄なコストを削減し,収益率を上げていく方向へ舵を切った側面も含まれるのだろうが,開発リソースの統合などで得られる相乗効果のメリットは(うまく回れば),ゲームをプレイする立場からも大きく期待できるものとなるだろう。
 コーエーテクモゲームス,コーエーテクモウェーブ,ならびにコーエーテクモネットの正式な設置は2010年4月を予定している。今後どのようなタイトルがコーエーテクモゲームスから登場するのか,楽しみに待ちたいところだ。
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