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印刷2010/05/22 00:00

レビュー

4000円で買えるコンパクトなキーボードを,ゲームで使ってみた

ONYX SCK88(SCK88WH)

Text by fumio


SCK88WH
メーカー:シグマA・P・Oシステム販売
問い合わせ先:シグマインフォメーションセンター 0120-917-498
実勢価格:3000〜4000円(※2010年5月22日現在)
4000円で買えるコンパクトな“FPS対応”キーボード「SCK88」をゲームで使ってみた
 シグマA・P・Oシステム販売といえば,4Gamer読者なら真っ先に「DHARMAPOINT」ブランドが頭に浮かぶだろうが,同社は,DHARMAPOINTとは別に,「ライフハック向け」として,「ONYX」(オニキス)というブランドも展開している。パワーストーン(※特殊な力が宿っているとされる石。古くから呪術や風水に用いられてきた実績がある一方,科学的な根拠はない)をベースにした製品カラー展開がなされるなど,ゲーム用途とは対極にある,いかにも一般PCユーザー向けといったブランドだ。
 ただ,そんなONYXブランドから2010年4月に登場した「SCK88」シリーズのキーボード製品は,日本語88キー配列のコンパクトなワイヤードモデルであり,しかも,パンタグラフ式メンブレンスイッチの搭載により反応のよさが期待できたり,[W/A/S/D]キーを中心とした一部の最大6キー同時押しをサポートし,「FPS対応」を謳っていたりする。その意味では,ゲーム用途の適性も期待できそうだ。

 SCK88はクリスタルホワイト(型番:SCK88WH)とオニキスブラック(型番:SCK88BK)の2色で展開されているが,今回筆者は個人的に,「『万能石』ともいわれ、総合力を持ち合わせ」(※ONYX公式サイトより原文ママ)るという石からその名が取られた前者を購入してみた。そこで,ゲーム中心でしばらく使ってみたインプレッションをまとめてみたいと思う。

SCK88WH。[Enter]キーが大きすぎるのは少々バランスが悪いのと,カーソルキー周辺のキー配列がやや変則的であるものの,光沢処理された上面の質感から生まれる総合的な印象はナイスだ。
4000円で買えるコンパクトな“FPS対応”キーボード「SCK88」をゲームで使ってみた


テンキーレスでコンパクトな横幅が○

チルトスタンドで“縦置き収納”も可能


 さて,筆者がSCK88を購入しようと思った動機の一つが,326.2(W)×135.0(D)×18.8(H)mmという本体のサイズである。

「3000円のゲーマー向けキーボード」として話題を集めた,シグマA・P・Oシステム販売製の日本語フルキーボード「GMKB109BK」(※横幅450mm)と並べてみたところ
4000円で買えるコンパクトな“FPS対応”キーボード「SCK88」をゲームで使ってみた
 これまで,ぷらっとホームの「FKB8579」,PFUの「Happy Hacking Keyboard Professional」と,横幅の短い機種を渡り歩いてきた筆者にとって,テンキーなどを備え,その分,横に長くなっているフルキーボードは,「その大きさゆえに,ホームポジションが左に寄ってしまうのが気持ち悪い」という理由で選択しづらい。
 キーボードを右にずらし,体の真正面にホームポジションが来るようにすればいいのだが,そうするとタイピングがしやすくなる代わりに,マウスが右方向へと遠ざかることになり,FPSなどのゲームをプレイするに当たって,操作性を損なってしまう。机が広いなら,キーボードを左に寄せ,[Enter]キーの近くに主要なコマンドをバインドするのもアリだろうが,狭い机だと,キーボードが机からハミ出て浮いてしまい,操作するたびにガタガタうるさいうえ,チャット時は体を左へ動かす必要が出てくる。億劫なだけでなく,背骨が曲がりそうであまり好ましくない。

チルトスタンドを使用すると角度を2段階に調節できるのはよくある仕様だが,縦置きが可能というのは,ゲーマー向けキーボードだとまず見られないギミックだ。筆者のように,作業用の散らかった机で食事を摂る生活をしていると,食事のたびにキーボードをどかすのが面倒なのだが,SCK88は縦置きにして脇に寄せるだけで邪魔にならない。これはありがたい
4000円で買えるコンパクトな“FPS対応”キーボード「SCK88」をゲームで使ってみた
4000円で買えるコンパクトな“FPS対応”キーボード「SCK88」をゲームで使ってみた
4000円で買えるコンパクトな“FPS対応”キーボード「SCK88」をゲームで使ってみた
 なら,「小さければ小さいほどいい」かというと,話はそう単純ではなかったりする。モバイル用を標榜するような超小型の省スペースキーボードだと,サイズを削るためにキーを省きすぎていたり,キー配置が変則的すぎたり,キーピッチが小さくタイピングしづらかったりと,デスクトップでの利用に向かないものが多いのである。
 その点,SCK88くらいの大きさだと,フルキーボードの問題も,超小型キーボードの問題もクリアになり,スペースを確保しつつ,正しい姿勢で操作しやすくなる,というわけだ。

 なお余談になるが,筆者は,両腕のホームポジションが「ディスプレイに正対して座った状態で,力を抜いて構えたときに,指先がホームポジションに置かれる左腕と,指先でマウスをホールドする右腕が平行に並ぶ」くらいで,脇の下は,軽く隙間が開く程度がベストだという持論を持っている。そのため,ゲームとタイピングの両方で快適さを得るなら,結局はコンパクトなキーボードを選ぶのが一番だという結論に至っているのである。

4000円で買えるコンパクトな“FPS対応”キーボード「SCK88」をゲームで使ってみた
写真手前に見える三つの突起だけでなく,本体底面は,全体がマットな質感のラバーで覆われている。ケーブル込み重量実測495g(※ケーブルを秤からどかした参考値で468〜472g)と軽量ながら,しっかりしたグリップ力を持つ
4000円で買えるコンパクトな“FPS対応”キーボード「SCK88」をゲームで使ってみた
シグマA・P・Oシステム販売から別途貸し出しを受けたSCK88BKと並べたところ。キーボード表面はどちらも光沢処理されているのだが,手垢はさておき,光の反射や埃が目立たないのは“ミラー感”が少ないSCK88WHのほうだ


軽快なキータッチとゲーム向きの浅いストロークが魅力

同時押し可能エリアには注意が必要か


アイソレーション方式を採用したキートップ
4000円で買えるコンパクトな“FPS対応”キーボード「SCK88」をゲームで使ってみた
 SCK88は,キーとキーとの間に隙間があり,それぞれが独立したようなデザインとなった,アイソレーション方式を採用している。主要キーのキーピッチは実測で標準的な19.0mmが確保されており,「小さすぎてタッチタイプしづらい」といったことはない。
 キートップは完全な平面で,「トップが窪んでいないと打鍵しづらいのではないか」と思ったが,実際にはそういったこともなかった。むしろ,ゲーム中,指をホームポジションから上下にズラすとき,キートップに指が引っかかったりしないというメリットのほうが大きい印象だ。

主要キーのキートップは基本的に縦横とも15.0mm幅だ。ただし縦方向は,ファンクションキー部が11.2mmと短い一方,スペースバーの行が17.9mmと若干長くなっている
4000円で買えるコンパクトな“FPS対応”キーボード「SCK88」をゲームで使ってみた
 キースイッチはメンブレンタイプで,高級感といえるほどのものはない。しかし,パンタグラフ式を採用することで,2.2±0.3mmまで浅くなっているストロークと,それなりに良好なクリック感もあって,軽快に打てる。同じパンタグラフ式ということで,筆者所有の古いノートPC「Let'snote CF-R1」と比較してみたが,少なくともこれよりはしっかりしたクリック感があり,文字の入力に不都合はない。JIS規格の88キー配列ゆえ,キーの並びが珍妙だったりしないのもいい。

 で,ゲームだとどうなのか。
 使ってみて感じられたのは,一部FPSの操作にある「ダッシュ」や「ドッジ」など,同一キーを連続で押下する操作がしやすいこと。これは明らかに,ストロークの短さから来る利点だ。一般的なキーボードだと,ストロークは4mm程度あるので,連続でキーを入力するのに要する時間は,SCK88のほうが半分で済むことになる。

4000円で買えるコンパクトな“FPS対応”キーボード「SCK88」をゲームで使ってみた
キーストロークは非常に短い。なお,写真で写っているように,Num LockやCaps Lock,Scroll LockのインジケータLEDはオレンジで点灯する
4000円で買えるコンパクトな“FPS対応”キーボード「SCK88」をゲームで使ってみた
パンタグラフ式のメンブレンキースイッチを採用。1000万回の打鍵に堪えられるよう,一般的なメンブレンスイッチよりも耐久性を高めているという
 もちろん,東プレの「RealForce」シリーズや,最近のゲーマー向けキーボード,そして筆者が日常的に使っているHappy Hacking Keyboard Professionalなどは,実際のキーストロークと,キーの反応する長さに違いがある。ほんのわずかに押し込んだだけで入力が検知されるため,キーを一度だけ押下したときの反応速度はどれもすばらしい。
 ただ,同一キーを“ダブルクリック”してみると分かるのだが,どうしても1回目はストロークいっぱいの4mmを押し込んでしまいがちで,いきおい,2回目の入力までに間が生じてしまう。

 その点,ストロークの浅いパンタグラフ式なら,2回だろうと,それ以上の回数だろうと,素早く連打できる。地味に聞こえるかもしれないが,この違いは,キーボードでゲームをプレイすると,はっきり体感できた。本題とは全然関係ないが,Razer USAが,ゲーマー向けキーボードで,浅いストロークと高い反応速度にこだわり続けているのも納得といったところだ。

同時押し対応の14キーに半透明で赤を載せてみたところ
4000円で買えるコンパクトな“FPS対応”キーボード「SCK88」をゲームで使ってみた
 ところで,冒頭でも紹介したように,SCK88では,[W/A/S/D]など合計14キーで最大6キー同時押しが認識される。……が,同時押し対応エリア外のキーが一つでも混ざると,一般的なUSBキーボードと同等の2〜3キーにまで減ってしまう。
 あくまでも,シグマA・P・Oシステム販売の「特定のエリア内において最大6キーまで」という謳い文句のとおりであり,それ以上でも以下でもない印象である。

 具体的に同時押しできなかった例としては,[W]+[A]+[C],[W]+[D]+[F]など,FPSで多用はしないだろうが,使う可能性はあるという組み合わせが挙げられる。また,筆者は普段,[E/S/D/F]キーを移動に割り当てているのだが,これだと[D]+[F]+[A]といった,頻繁に使う組み合わせでも反応しないことがあり,相当に困った。
 付け加えるなら,同時押し可能キーの多い部分から,[Q]〜[R]および[Caps Lock]〜[F]を使って音楽ゲームの「BMS」をプレイしてみると,[Caps Lock]や[F]キーの押下が認識されないといった問題に出くわした。音楽ゲームはかなり厳しいように見受けられる。


FPSで[W/A/S/D]移動ならほぼ不満のないデキ

コンパクトキーボードの選択肢としてはアリ


製品ボックス
4000円で買えるコンパクトな“FPS対応”キーボード「SCK88」をゲームで使ってみた
 以上,必要なものは残しつつも小型化を果たすことにより,机上のスペースを大きく取らずに済み,姿勢の自由度が高くなっている点や,LANパーティなどに持って行きやすくなっている点は高く評価したい。見た目が格好いいのも,個人的には良しだ。
 キータッチが悪くなく,むしろストロークの短さから意外と軽快に打鍵できる点や,同一キーの連続入力が素早く行える点など,パンタグラフ式ならではの強みもある。同時押し対応も,[W/A/S/D]派のFPSプレイヤーなら,不満はほとんど感じないだろうといえるレベルにまとまっている。

 GMKB109BKだと同時押しエリアが最大21キー分あって,しかも価格はより安価だったことを考えるに,[E/S/D/F]派の筆者はちょっと悲しくなったりもするが,サイズとキータッチという,根本的な部分は気に入った。Nキーロールオーバー対応の上位モデルが,それこそDHARMAPOINTブランドで出たりすることなどを期待して待ちつつ,SCK88を使っていきたいと思う。

 ……あ,そのときは,英語配列版もぜひお願いします。
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