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Logicool Gの新エントリーヘッドセット「G231」は,本当にマイナーチェンジ前の「G230」と同じ音なのか? 実際に波形で比較してみた
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印刷2016/10/31 00:00

テストレポート

Logicool Gの新エントリーヘッドセット「G231」は,本当にマイナーチェンジ前の「G230」と同じ音なのか? 実際に波形で比較してみた

G231 Prodigy Gaming Headset(国内製品名:G231ゲーミングヘッドセット)
メーカー:Logitech International
問い合わせ先:ロジクール カスタマーリレーションセンター
電話:050-3786-2085
実勢価格:7400〜8400円程度(※2016年10月31日現在)
Logitech G/Logicool G
 Logitech Internationalの日本法人であるロジクールは,ゲーマー向け製品ブランド「Logicool G」(日本以外では「Logitech G」)の新製品となるアナログ接続型ヘッドセット「G231 Prodigy Gaming Headset」(国内製品名:G231ゲーミングヘッドセット,以下 G231)を9月23日に発売した。
 Logitech Gの担当者いわく,G231は,従来製品「G230 Stereo Gaming Headset」(以下,G230)のマイナーチェンジモデルで,音質に関する部分で違いはないとのこと(関連記事)。先のヘッドセット横並び比較記事では,その言葉に従って,店頭在庫のみのG230を“仮想G231”として評価したりもしたわけだが,本当に,G231とG230の間に,音質の違いはないのだろうか? 本稿では,その点に絞って,両製品を比較してみたい。


G231は接続インタフェースと差し色のほかに,ひょっとするとイヤーパッドが変わったかも


Logitech G/Logicool G
G231では,ケーブル長がG230より実測で約1.1m短くなった。ケーブル長が短くなっているのは,DUALSHOCK 4などとの接続を想定しているためだろう。端子変更が大きく音質傾向の変化に影響することは考えにくいが,一応,変換アダプターの利用によってPC接続時に高域が落ちるとか,位相がズレるとかいった可能性もないではない
Logitech G/Logicool G
こちらがG230。差し色が赤い
 先のインタビュー記事で定義されているとおり,G231は「G230の家庭用ゲーム機対応版」である。Logitech G/Logicool Gによれば,接続インタフェースが,3極3.5mmミニピン×2から4極3.5mmミニピン×1に替わり,PCとの3極3.5mmミニピン×2接続は付属の変換アダプターで実現するようになったのが,公式情報における最大の変更点だ。差し色が従来の赤からG231では橙になったが,それを除けば外観に違いはないように見える。ケーブルを重量計からどかしたときの参考値となる実測重量も260g前後だったので,部材も基本的には変わっていないのではなかろうか。

 ただ一点だけ気になったのは,イヤーパッドの素材がわずかに変わっている気がすること。具体的には布密度が少し下がって,いわゆるメッシュ感が強まったように感じられるのだ。
 「イヤーパッドの素材が変わってませんか」と,ロジクール経由でLogitech Gの開発チームへ質問は送ってあるものの,残念ながら記事掲載までの1週間で返事を得られなかったので,現時点では推測するほかできないのだが,仮に筆者の見立てどおり変わっているのであれば,音質傾向は多少なりとも変わる可能性が高い。

筆者が撮影したカット。左がG231,右がG230のイヤーパッドで,比較するとG231のほうが編み込みが粗い。写真では分かりづらいが,やや光沢感も強いので,ひょっとすると繊維レベルで異なる可能性もある
Logitech G/Logicool G

 実際,装着してみたときの「イヤーパッドの当たり」は若干異なっている。布密度が低くなったせいか,G230よりもさらっとしているのだ。
 ただ,気にならない人はまったく気にならないレベルの微細な変更でもあるので,インタビューで担当者が「変わっていない」と言うのもやむを得ないという気はする。


注目の出力テスト結果は,若干,しかし確実に異なる


 というわけで,ヘッドフォン出力およびマイク入力のテストである。ヘッドフォン出力時のテスト方法は,いずれ単体ページで解説したいと思うが,ひとまずはヘッドセット横並び比較記事の第1回を参照してほしい。テスト場所が筆者の自宅スタジオに変わるほかは,先の比較記事と同じ機材,同じ手順で実施するからだ。

リファレンスとなるピンクノイズは前回から変えていない
Logitech G/Logicool G
 なお,その記事でも注意事項として挙げてあるが,テストする場所が変わるので,G230の測定結果は前回の記事とは異なることになる。また,あれから細かな検証を追加で行い,「録音後,中高域の帯域に対して適用する1バンドイコライザのフィルタリング幅」を従来の3.0から7.0に狭めた。ゲインは−18dBで変えていない。
 現在もいろいろ試行錯誤の最中ということで,仕様変更はやむを得ないこととして理解してもらえればと思う。これにより,得られるグラフの精度は向上したはずだ。

Waves Audio製の定番イコライザ「Q10 Paragraphic Equalizer」を用い,1バンドだけの「Q1」によるフィルター処理を行った。先の記事では,フィルタリング幅を決める「Q」というパラメータを3.0としていたが,今回はここをより標準的な7.0に変更し,狭くした。これにより,実際の周波数特性により近いグラフが得られるようになったと思う
Logitech G/Logicool G

 さて,まずは周波数特性だが,今回はグラフの下に,「得られた波形がリファレンスとどれくらい異なるかを色で示す画像も表示することにした。これは4Gamer独自ツールでリファレンスと測定結果の差分を取り,リファレンスに近ければ近いほど黄緑になり,グラフ縦軸上側へブレる場合は程度の少ない順に黄,橙,赤,下側へブレる場合は同様に水,青,紺と色分けするようにしてある。
 差分画像の最上段にある色分けは左から順に重低域(60Hz未満,紺),低域(60〜150Hzあたり,青),中低域(150〜700Hzあたり,水),中域:700Hz〜1.4kHzあたり,緑)中高域(1.4〜4kHzあたり,いわゆるプレゼンス※,黄),高域(4〜8kHzあたり,橙),超高域(8kHzより上,赤)を示す。

 以上を踏まえてグラフ画像を見てもらうと,微妙とはいえ,誤差や経年変化とは言い切れない違いが出ているのが分かるだろう。
 グラフの形状だと,G231は5kHz付近にけっこう大きなピークがあって,それより下の帯域はリファレンスと比べてやや高いものの,角度はよりフラット。また,12kHz以上の落ち込みは比較的緩やかだ。それに対してG230は,80〜200Hzにある低域のピークが強く,また12kHzあたりから上の落ち込みが急峻になっている。

G231のテスト波形(上)と,リファレンス波形との差分視覚化データ(下)

G230のテスト波形(上)と,リファレンス波形との差分視覚化データ(下)

※プレゼンス(Presence)という言葉のとおり,音の存在感を左右する帯域であり,ここの強さが適切だと,ぱりっとした,心地よい音に聞こえる。逆に強すぎたり弱すぎたりすると,とたんに不快になるので,この部分の調整はメーカーの腕の見せどころとなる。

 また,まったく同じ設定のサウンドカード「Sound Blaster ZxR」と接続しているにもかかわらず,G231とG230ではボリューム差が生じており,Windowsの「サウンド」から13ポイント下げてようやくG230と同じになったのである。当たり前だが,テストにあたってインラインリモコン側の音量設定は最大にしてあるので,そこが影響する可能性はない。
 最初は,イヤーパッドの違いが生んだのかとも思ったのだが,よく考えてみると,イヤーパッドの違いが結果の違いを生んでいるのであれば,G231のほうが「音が抜けて」小音量になるはずだから,それはあり得ないだろう。

 では試聴結果はどうかだが,ボリュームの違いを揃えたうえで聞き比べてみると,ほぼ,グラフどおりの聞こえ方が得られた。つまり,G230と比較し,G231の音はわずかに低域が抑えめで,中域からプレゼンスを経て高域までが相対的に強い。
 また,差分を色分けした図だとむしろリファレンス波形に近いのはG230のほうだが,波形がよりフラットなのはG231だったりもするので,結果としてG231のほうが得られる音はクリアだ。「やや右肩下がりで迫力重視のG230に対し,より中域以上の解像度が高いG231」とも表現できるだろう。音量がそもそも異なる以上,電気回路的にもおそらく何らかの違いは生じているはずだが,それと,イヤーパッドの変更による相乗効果がこの結果を生んでいるのではなかろうか。

「Razer Surround Pro」を用いてバーチャルサラウンドサウンド出力もチェックしてみたが,高域をしっかり再生できるため,スタンダードなHRTF方式のバーチャルサラウンドプロセッサが抱える泣きどころ「フロントL/Rの定位」はキャリブレーションツールから狭める必要があるくらいで,それ以外は調整することなく,サラウンド環境を構築できた
Logitech G/Logicool G
 ではこの変化はゲーマー向けヘッドセットとしてどうかというと,まず,音量が大きくなったことでS/N比が向上し,また,非力なサウンドデバイスと組み合わせたときにも十分な音量で聴ける可能性が高くなる。
 そして,それ以上に重要なのは中域のクリアさと高域の再生能力向上である。これにより,音源の定位はよりはっきりして,音の解像度が高くなっている。

 実際,サラウンドタイトルでチェックしたところ,「Fallout 4」ではゲーム世界全体の動きが分かりやすく,「Project CARS」では他車の定位がよく分かる。
 G230と比べると高さが抑えめとはいえ,低域は70Hzくらいまで落ち込まずに再生されているので,低音の迫力も十分だ。


マイク入力の特性に顕著な違いはない


 一方,マイク入力特性のテストでは,スピーカーの前にヘッドセットを置いて録音するという従来からの方法を継続している。具体的な計測方法は解説ページを参照してもらえればと思う。もちろん,テスト信号もスイープ信号のままだ。

 その結果は下にまとめたとおりで,2製品の間に極端な違いはない。あえていえば,G231のほうが125Hz〜2.5kHzの範囲でG230より高いのと,1〜3.5kHzの右肩上がりのところで,G230ほど直線的ではなく,3kHz付近にちょっとした凹みがあったりするが,乖離とまでは言えず,入力した音を聞き比べてみても大差はないので,マイク入力特性はほぼ同じとと言っていいように思う。
 モノラルマイクなので,もちろん位相は完璧である。

上がG231,下が230の入力特性。周波数のグラフはどちらも125Hz以下で弱くなり,1kHzくらいから8kHzくらいまで,すなわち中域から高域が相対的に強めであるため,クリアでクセがなく,とても聞き取りやすい
Logitech G/Logicool G
Logitech G/Logicool G

 125Hzの低域までしっかり信号が存在し,同時にプレゼンスから高域にかけて,3〜8kHzの帯域が強い,低弱高強の声に適した周波数特性で,実際に聴いてみても聴き取りやすく,好感が持てる。


1万円以下の価格帯ではダントツの第1候補か


Logitech G/Logicool G
 ということで,Logitech G/Logicool Gによる「音質的には同じ音」という情報は,厳密には正しくないと断定していいように思う。もちろん,上位モデルである「G933 Artemis Spectrum Wireless Surround Gaming Headset」と「G633 Artemis Spectrum Surround Gaming Headset」の間にあるほど決定的な違いはないのだが,しかし,G230と比べると,確かにサラウンド定位はより分かりやすくなり,出音(でおと)自体のバランスがよくなった結果,解像度が高くなったわけで,むしろ歓迎すべき改良と言って差し支えないように思う。

 先の一斉検証におけるG230もそうだったと言えばそれまでなのだが,税込実勢価格7400〜8400円程度(※2016年10月31日現在)でG230以上の品質を実現されてしまうと,1万円以下の価格帯ではダントツの第1候補ということになってしまう。
 「出費は抑えたい,が,変な音のヘッドセットは御免被る」という人にとって,現時点で最良の選択肢なのは,おそらく間違いない。はっきり断言しておくが,出力波形は,よくある4桁円台のヘッドセットのそれではない。嘘だと思うなら,ぜひ一斉検証記事を再チェックしてほしい。

 一点だけ注意すべき点を挙げるなら,今回のテストでは,非常に優秀なSound Blaster ZxRのヘッドフォンアンプを使っているということだろうか。アナログ接続型ヘッドセットである以上,組み合わせるヘッドフォンアンプの影響から逃れることはできない……というか,とくに音質面への配慮がないようないわゆるオンボードサウンドデバイスと組み合わせても,今回と同じテスト結果は得られないと考えてもらって差し支えない。
 そろそろ,低価格でお勧めのUSBサウンドデバイスをはっきりさせる必要があるかなとも思わされる,G231のテスト結果なのだった。

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ロジクールのG231製品情報ページ


ダミーヘッドを用いた計測で明らかにする,ゲーマー向けヘッドセット46製品の音質(3)製品検証,ブランド名H〜Ra

Logicool Gの新シリーズ「Prodigy」とは何なのか。本社担当者インタビュー

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