Logitech G，右手専用のワイヤレス対応マウス「G403 Prodigy Wireless」発表。「G900と同じ無線技術」が99.99ドル（税別）で

　北米時間2016年9月1日，Logitech G（日本ではLogicool G）は，米シアトルで開幕したゲーマー向けイベント「PAX West 2016」に合わせ，ゲーマー向けマウス2製品「G403 Prodigy Wireless Gaming Mouse」「G403 Prodigy Gaming Mouse」（以下順に，G403 Prodigy Wireless，G403 Prodigy）とゲーマー向けキーボード「G213 Prodigy RGB Gaming Keyboard」，そしてゲーマー向けヘッドセット「G231 Prodigy Gaming Headset」を発表した。
　ジャンル横断的に「Prodigy」（プロディジ―，驚異）というシリーズ名が入った新シリーズは，価格対性能比を追求したラインナップとなっており，Logitech Gは「ゲームグレードの技術をあらゆる種類のゲーマーにもたらす」（Gaming-grade tech for players & games of all kinds.）製品群だと，Prodigyシリーズを位置づけている。

G403 Prodigy Wireless

　キーボードとヘッドセットについては別途お伝えするとして，本稿では，“4系”初のワイヤレスモデルとなるG403 Prodigy Wirelessを中心に，マウス新製品の情報をまとめてみたいと思う。
　なお，北米市場におけるメーカー直販価格はG403 Prodigy Wirelessが99.99ドル，G403 Prodigyが69.99ドル（いずれも税別）だ。

G403 Prodigy Wireless ＆ G403 Prodigy

　Logitech G/Logicool Gによると，無線周りの技術は，圧倒的な性能を持つゲーマー向けワイヤレスマウスとして登場した「G900 Chaos Spectrum Professional Grade Wired/Wireless Gaming Mouse」（国内製品名：プロフェッショナルグレード ワイヤード/ワイヤレス ゲーミング マウス，以下 G900）と同じものを採用しているとのこと。G4xx系の価格帯，つまりは多くのゲーマーにとって高すぎない価格帯へ，ついにG900の無線技術が下りてきたことになるわけである。

スクロールホイールと，本体手前側（＝後方側）の「G」ロゴ部にあるLEDは，Logicoolゲームソフトウェア（Logitech Gaming Software）を使うことで，約1677万色から好みのものに変更可能という

　ちなみに搭載する光学センサーもG900と同じ「PMW3366」。トラッキング速度が最大300IPS，最大加速度が最大40Gという基本スペックにも違いはない。左右メインボタン用として，G900や「G303 Daedalus Apex Performance Edition Gaming Mouse」（国内製品名：G303パフォーマンスエディションゲーミングマウス，以下 G303）が採用する，バネを用いたメインボタン用テンションシステムも健在だ。

　細かい点では，先端が刺股（さすまた）のように分かれ，これをガイドとして使うことによってブラインドで着脱できるようになっているケーブルが付属するのも，G900と変わらない。

　では何が違うのかだが，最大の違いは，G900だと左右対称形状なのに対し，G403 Prodigy Wirelessは“4系”の新作らしい右手用形状になっているところだろう。

本体左右側面から。ケーブル抜きで本体重量が107gというのはG900と同じ

　それに合わせて，G900が持つ「マグネットによるサイドボタンのカスタマイズ機能」をカットし，また，総ボタン数が6（左右メインおよびセンタークリック機能付きスクロールホイールとホイール手前×1，左サイド×2）に減ったというのもトピックだ。G900のスクロールホイールは左右チルトに対応し，また回転時の抵抗感あり/なしを切り換えられるが，伝統的に両機能をサポートしない“4系”の新作らしく，G403 Prodigy Wirelessもホイールはシンプルなものとなっている。

　また，明言されていないので「おそらく」という話にはなるものの，G900や「G502 Proteus Core Tunable Gaming Mouse」（日本では「G502 チューナブルゲーミングマウス」）などが採用する，サーフェスキャリブレーション機能は搭載していない可能性が高い。

　一方，G900，そしてこれまでの“4系”マウスになかった機能としては，本体重量調整機構の追加が挙げられるだろう。本体底面のカバーを外し，付属の錘（おもり）を取り付けることで，本体重量が公称107gのところ，10g重くすることができるそうである。

本体底面側。おそらく，画像右側，「G」ロゴのある丸い部分が蓋で，ここを開けると錘を搭載できるのだと思われる

G430 Prodigy

　なお，ワイヤードモデルとなるG430 Prodigyの基本スペックは，ケーブル抜きの本体公称重量が90gとなるのを除けば，ワイヤレス＆ワイヤード両対応モデルと共通だ。
　G900譲りの無線性能を持つワイヤレスモデルのインパクトが強すぎて，ワイヤードモデルは影が薄くなりそうな気はしなくもない一方，30ドルという価格差は相応にインパクトもあるわけだが，さて，国内での人気はどうなるだろうか。

●G403 Prodigy Wirelessの主なスペック

• 基本仕様：光学センサー（「PMW3366」）搭載ワイヤレス・ワイヤード両対応タイプ
• ボタン：左右メイン，センタークリック付きスクロールホイール，ホイール手前×1，左サイド×2（※左右メインボタンは最大2000万クリックの耐久性を持つとされる）
• トラッキング速度：最大300IPS
• 最大加速度：最大40G
• フレームレート：未公開
• 画像処理能力：未公開
• トラッキング解像度：200〜12000 DPI
• レポートレート（ポーリングレート）：1000Hz（※ワイヤレス/ワイヤード接続時共通）
• データ転送フォーマット：16bit/axis
• リフトオフディスタンス：未公開
• 本体サイズ：68（W）×124（D）×43（H）mm
• バッテリー駆動時間：32時間（※LED消灯時），24時間（※LED充電時）
• 重量：107.2g
• マウスソール：動摩擦係数0.1μ（k），静摩擦係数0.15μ（s）（※ベニヤ板上で計測）
• ケーブル長：1.83m
• 対応OS：Windows 10・8.x・7
• 発売予定時期：未公開（※北米市場）
• 価格：99.99ドル（税別 ※北米市場）
• 保証期間：2年間

●G403 Prodigyの主なスペック

• 基本仕様：光学センサー（「PMW3366」）搭載ワイヤードタイプ
• ボタン：左右メイン，センタークリック付きスクロールホイール，ホイール手前×1，左サイド×2（※左右メインボタンは最大2000万クリックの耐久性を持つとされる）
• トラッキング速度：最大300IPS
• 最大加速度：最大40G
• フレームレート：未公開
• 画像処理能力：未公開
• トラッキング解像度：200〜12000 DPI
• レポートレート（ポーリングレート）：1000Hz（※ワイヤレス/ワイヤード接続時共通）
• データ転送フォーマット：16bit/axis
• リフトオフディスタンス：未公開
• 本体サイズ：68（W）×124（D）×43（H）mm
• 重量：87.3g
• マウスソール：動摩擦係数0.1μ（k），静摩擦係数0.15μ（s）（※ベニヤ板上で計測）
• ケーブル長：2.13m
• 対応OS：Windows 10・8.x・7
• 発売予定時期：未公開（※北米市場）
• 価格：69.99ドル（税別 ※北米市場）
• 保証期間：2年間

Logitech GのG403 Prodigy Wireless製品情報ページ（英語）

Logitech GのG403 Prodigy製品情報ページ（英語）

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