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Logitech創立30周年。創立メンバーの1人が登壇したプレス向けカンファレンスの模様をレポート
カンファレンスには,1981年10月2日にLogitechを創業したメンバーの1人であるDaniel Borel(ダニエル・ボレル)氏が登壇。Logitechがいかにして30年間成長してきたのかを語った。
Borel氏によれば,Logitechは創立から30年間,「人がやろうとしていること」と「それを実現するための技術」の間にあるギャップを埋めるため,インタフェースの開発に注力してきそうだ。例えば,LogitechはPCやモバイル端末を開発しているわけではないが,周辺機器を開発することによって,それらをより使いやすい「パーソナルな存在」にしてきたのだという。
そのうえで,氏は今後の世界を「Beyond PC」(PCを超えて)と表現し,PCのみならず,タブレット端末やスマートフォン,クラウド,テレビなど,「あなたの『Digital World』を,よりパーソナルなものにしていきたい」と抱負を述べている。
- 低価格市場や女性に向けたマウスやキーボードの展開
- テレビと組み合わせて使うWebカメラやタッチパッド付きワイヤレスキーボードなど,リビング向け製品の展開
- タブレット端末やスマートフォン向け製品の展開
とくに中国の自社工場はLogitechの大きな強みで,世界に数社しかない「実際にマウスを大量生産している会社」の1社が同社である点は,憶えておいて損はないだろう。ちなみに,初めてマウスの大口受注を獲得した1984年の時点で,生産能力は1年で5万個だったが,現在は1年で約1億個を製造できるようになっているという。
ただ残念ながら,間もなく発売になる「Gaming Mouse G300」も含めて,ゲーマー向け製品ブランドである「G-Series」に関する話は,今回,一切出てこなかった。
というわけで,やや不安になったため,カンファレンス終了後,佐々木氏に「ゲーマー向け製品の展開はどうなるのか」と聞いてみたところ,「本当はいろいろと話したいことがあるものの,今回はイベントの方向性もあって,時間を取れなかった」という回答が返ってきた。今回は30周年を記念しつつ,エントリー市場やリビング市場,タブレット端末&スマートフォン市場,ヘッドフォン市場への注力をアピールする機会だったため語れなかっただけで,実際にはいろいろ準備したり,本社に製品化をプッシュしたりしているとのことだ。
アジア地区では日本市場が大きく,いきおい,日本人の意見が通りやすくなっているそうなので,今後もLogitech,そしてG-Seriesの展開には期待してきたいところである。
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