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印刷2007/12/20 19:53

レビュー

最新世代の赤外線センサーを搭載した往年の名機,その価値を探る

Razer Diamondback 3G

Text by Crize

»  まだ日本でゲーマー向けデバイス市場が立ち上がっていなかったころに登場し,ハイエンドマウスとして高い注目を集めた「Razer Diamondback」。4GamerにおけるCrize氏のマウスレビュー第1弾となった同製品の復刻版を,国内“再発売”となったこのタイミングであらためて評価することになったわけだが,さて,そのジャッジは?


Razer Diamondback 3G
メーカー:Razer
問い合わせ先:ゼネラルオートサービス(販売代理店)
実勢価格:7000〜8000円(2007年12月20日現在)
Razer
 現在ほどには,ゲーム用途を明確に見据えたPC用周辺機器が多くなかった2004年秋,高解像の光学センサーを搭載し,さらに機能も豊富なマウスとして登場したのが,「Razer Diamondback」(以下,旧Diamondback)である。そのスペックの高さで世界中のゲーマーから注目を集めたことはまだ記憶に新しいが,そんな旧Diamondbackが,「3rd Generation Infrared Sensor」(第3世代赤外線センサー)と呼ばれる光学センサーを搭載し,「Razer Diamondback 3G」(以下,Diamondback 3G)となって帰ってきた。
 正確を期すと,2007年の秋口に一度国内発売されたあと,国内代理店が変わって2007年12月15日に再び“新発売”となったのだが,今回はこのタイミングで,新しい命を吹き込まれた往年の名機を掘り下げてみたい。

 さてDiamondback 3Gだが,マウスのキモとなるセンサーが替わったことで,製品のスペックにいくつか変更が生じている。その詳細については10月17日に掲載したファーストインプレッションで説明してあるので,製品としての基本情報はそちらを参照してほしい。また,旧Diamondbackに関しては,“色違い”の限定版,「Razer Diamondback Plazma Limited Edition」のレビュー記事を参考にしてもらえれば幸いだ。
 テスト環境はのとおりで,今回も2台のPCで検証を行っている。



作りは旧Diamondback,挙動はDeathAdder。

いいところもそうでないところも踏襲する新モデル


 先のファーストインプレッションでお伝えしているとおり,Diamondback 3Gは,旧Diamondbackと同じ“鋳型”を用いて製造されている。そのため,形状はもちろんまったく同じ。左右メインボタンのクリック感や,チルト機能のないシンプルなスクロールホイールも,「まったく同じ機構を用いているのでは?」と思うほど違和感がない。Razer製らしい,チルトホイールのしっかりした印象も健在だ。

Diamondback 3Gと旧Diamondbackを並べてみた。いずれも左がDiamondback 3Gだが,ご覧のとおり,形状はまったく同じ。サイズも63(W)×129(D)×38.5(H)mmで同じだ
Razer Razer

メインボタン×2,サイドボタン×4(左右各2),スクロールホイールボタン×1の計7ボタン構成となるDiamondback 3G
Razer
Razer
 一方,旧Diamondbackのレビューで「片方を押そうとすると,両方同時に反応してしまうことがある」と評したサイドボタンの形状にも変化はない。細長い1個のボタンがあって,その両端にスイッチを内蔵するという仕様は旧来どおりで,やはり,片方を押そうとしたときに,両方のスイッチが入ってしまうことがしばしば。連打にはまったく向かず,ジャンプなど,ゲームの基本操作を割り当てるような使い方だと,サイドボタンの使いこなしには苦労すると思われる。
 もっとも,連打の必要がないコマンドを割り当てるなら,使い勝手の悪さはそれほど感じない。サイドボタンは親指から見て奥(=マウス前方)側がやや重く,手前(=マウス後方)側はやや軽めと,微妙に押し心地が異なるので,慣れれば「どちらを押しているのか」把握できるようになるからだ。

Razer
 ところで,外観に関して大きく変更された部分が一つだけある。旧Diamondbackは,大きなメインボタンのみがラバー加工。本体はプラスチックらしい手触りのスケルトン加工で,内蔵LEDの色が漏れ出る仕様となっていた。その点Diamondback 3Gでは,最近のRazer製らしく,長時間プレイしていても汗でベタつきにくいラバー加工に外装が変更され,握ったとき手にぴったりとフィットするようになっているのだ。これは素直に歓迎できそうである。

 挙動についても述べておこう。ファーストインプレッションで説明しているとおり,Diamondback 3Gにおいて解像度は1800/800dpiの2段階設定となる。シンプルな2段階切り替え式で,後述するドライバのコントロールパネルから選択するとマウス内部でハードウェア的に切り替わる仕組みになっていることなどが影響しているのか,どちらの解像度設定でも基本的な動作におかしいところはなく,総じて安定している。同じセンサーを搭載したDeathAdderと同じく,マウスの追従性は高い部類に入るといっていい。
 ただ,「第3世代センサーならでは」の部分はあまりなく,正直なところ,解像度1600dpiの旧Diamondbackと印象に大差はない。旧Diamondbackのポテンシャルは十分に高く,Diamondback 3Gにおいて,これこそ第3世代センサーの恩恵,と断言できるような要素に乏しいのも確かだ。

底面も旧Diamondbackと同じデザイン。ソールは小型×2,中型×1という仕様になっている
Razer
 リフトオフディスタンス(Lift-Off Distance)に関しては,DeathAdderと完全に同じ特性を持っている。
 第3世代センサーでは,リフトオフディスタンスの短さが強くアピールされている。リフトオフディスタンスとは,マウスを持ち上げたときセンサーが反応してしまう距離(=高さ)のこと。FPSやRTSをプレイすると,マウスを持ち上げてマウスパッド“上空”を移動させる動作を行う局面が出てくるが,そうしたとき,マウスポインタが誤作動するのを避けるためには,短いほうがいいというわけだ。
 第3世代センサーの公称リフトオフディスタンスは2.1mm。これに対して筆者はDeathAdderのレビューで「2.1mmより高い場所でセンサーが反応する場合はあるものの,大きな問題ではない」と述べたが,この評価をそのまま繰り返しておきたいと思う。

 もう少し具体的に説明すると,今回試したサーフェス(※マウスが接地する面)では,布素材といっていい「QPAD Gamer LowSence」や金属系素材の「Razer eXactMat」,「色の薄い木目調のテーブル」では2.1mmというスペックどおりの反応となったが,同じ高さで試すと,プラスチック系の「Thunder 9 BK1(Smooth)」ではロゴ部分で微妙に,「色の濃い木目調のフローリング」と布系マウスパッドの「Fatal1ty FatPad」および「SteelPad QcK mass」だとマウスの動きに合わせてポインタが動いてしまう。相性の出方に一貫性がないため,試してみるまでなんともいえない雰囲気だ。
 ただ,これもDeathAdderのときに述べたが,3.5mm以上の高さではどのサーフェスでもポインタは反応しなかったので,使い方次第ではまったく気にならないはず。可能なら,Razer Eliteプログラム参加店舗の店頭で試してみてほしい。


旧Diamondbackの問題点放置は残念

価格性能比も微妙だが,決して悪いマウスではない


Razer Configurator。使い方の詳細はファーストインプレッションが詳しいので,興味のある人はぜひチェックを
Razer
 テストしたドライバのバージョンは,ファーストインプレッション時と同じ1.00。そのため,いまどきのゲーマー向けマウスとしては最低限必要な機能が用意されているというべきその内容は,同記事を参考にしてほしい。本稿では,筆者にとって気になった部分を指摘したいと思う。

 それは,旧Diamondbackから機能的に引き継いだ“右手/左手の設定変更機能”だ。これは,専用コントロールパネル「Razer Configurator」の「BUTTONS−Orientation」に用意される選択肢「Right-Handed」「Left-Handed」から一つを選ぶと,それ一発でマウスボタンの配置を左手仕様に切り替えられるという,いかにも両手対応マウスらしい機能である。ただこの機能,旧Diamondbackでは不具合を抱えており,ゲームタイトルによっては,左右の入れ替えが正常に行われないという困った状態になっていた。

専用コントロールパネルに用意された,“左右どちらの手でDiamondback 3Gを使うか”を指定する選択項目「Orientation」。選択すると,下の「Button Assignment」の設定内容が左右入れ替わる
Razer Razer

サドンアタックでは,ゲームオプションの「コントロール」設定で割り当てられるマウスボタンが“Button-1”“Button-2”ではなく,「Left mouse Button」「Right mouse Button」と,明示的に左右を指定する形になっている。まったくの推測だが,左右のボタンが入れ替わらないのはこれが原因かもしれない
Razer
 この点Diamondback 3Gはどうか。今回筆者は「Counter-Strike 1.6」と「Team Fortress 2」「サドンアタック」「Unreal Tournament 3」の4タイトルで評価を行ったが,Steam系の前二者では問題なく左右のボタン切り替えを利用できたのに対し,サドンアタックでは,メニュー画面や設定画面だけ左右のメインボタンが入れ替わっていたものの,ゲームが始まると元の右手操作の状態で動作してしまった。また,Unreal Tournament 3だと,メニューや設定画面では変更が反映されず,ゲーム開始後はなぜかサイドボタンだけが入れ替わるという結果だった。

 もちろん,ゲーマーの大多数は右手でマウスを使うと思われるので,目くじらを立てるようなことではないかもしれない。しかしRazerは,右手専用マウスであるDeathAdderをリリースしたとき,「左利きのゲーマーを大切にしている」と述べていた(※リンク先は英語ページです)。そして,左利きのゲーマーに向けたマウスがこうして出てきたわけだが,大切にするという姿勢が本物であるなら,最低限,過去の製品の明らかな問題点はきちんと修正してほしかったというのが,筆者の率直な感想だ。


4Gamerの比較用リファレンス「MX-510 Performance Optical Mouse」(いずれも右)と並べてみた。全体的に小振り
Razer
Razer
 ……先進的なデザインと,ゲーム用途を見据えた各種機能,そしてかなり高価な部類に入る価格設定。どれを取っても旧Diamondbackは衝撃的だった。個人的にも,4Gamerでマウスレビューを書くきっかけとなった製品だけに,思い入れの強いマウスでもある。
 今回,久しぶりに“Diamondback”を触って感じたのは,最近のマウスの中にあって,圧倒的に軽い部類に入ることだ。とくにプラ系のマウスパッドと組み合わせたときの軽快感は秀逸で,筆者のように,マウスパッドに手首をつけるようなスタイルで操作する人に向いている。長時間のゲームプレイ向き,ともいえるだろう。
 こういった,いい部分が受け継がれた半面,そうでない部分も踏襲してしまったことは,残念というほかない。また,実勢価格が7000〜8000円という点についても,同じく復刻となった「Microsoft IntelliMouse Explorer 3.0」が,(こちらは仕様が以前からほとんど変わっていないとはいえ)デビュー時のほぼ半額近い価格で再発売されたことと比較して,コストパフォーマンス的に微妙なものを感じてしまう。

製品ボックス
Razer
 以上を踏まえて「自分専用のフルオーダーメイドマウス」を100点として考えたときの点数を与えると,Diamondback 3Gの点数は77点となる。マウス自体の評価で言えばDiamondbackと同じく80点ぐらいだが,2007年12月に“新発売”される製品としての価値を勘案し,減点させていただいた。
 もっとも,左右どちらの手でも利用できるゲーマー向けマウスとしては,依然として貴重な選択肢であり,その完成度からして存在感は大きい。左手でマウスを使う人にとっては上位候補となるだろう。今回は少々辛口な評価になってしまったと自分でも思うが,それでも往年の名機の復刻版。決して悪いマウスではない。光学センサー式の左右対称型マウスに魅力を感じたのであれば,選択肢に入れて後悔はしないはずだ。
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