ニュース
旧世代のGPU向けに重要なバグ修正を行った「Catalyst 12.6 Beta for HD 4000〜2000」
AMDは,月例アップデートの終了と合わせて,ATI Radeon HD 4000〜2000シリーズのサポートを事実上打ち切っている。その後,一部のGPUに向けた「Catalyst 12.4b Hotfix Driver」は出たものの,「年・月」部分の新しいものは用意されていなかったので,その意味では貴重なリリースといえるだろう。
ちなみに「Display Driver」のバージョンは8.97.100(1207041447-8.97.100.3-120703a-142008E-ATI)。北米時間6月1日に公開された「Catalyst 12.6 Beta」だと8.98だったので,それよりは若干古い計算である。
さて,そんなCatalyst 12.6 Beta for HD 4000〜2000だが,修正内容は一点のみだ。「Catalyst 12.6」でAMDは,CERTによる指摘を受けて,「グラフィックスドライバが『Microsoft Enhanced Mitigation Experience Toolkit』(EMET,アプリケーションの脆弱性を緩和するセキュリティテストツール)におけるバッファオーバーフロー攻撃対抗策となる『Address Space Layout Randomization』(アドレス空間配置のランダム化。以下 ASLR)をサポートしておらず,ASLRを有効化するとBSoDなどが発生する」問題への対処を行っていたが,今回のドライバはそれをATI Radeon HD 4000〜2000シリーズへも広げるものとなる。
というわけで,すぐに入手したい人は下に示したリンクを利用してほしい。ドライバ自体は例によって「現状渡しの無保証版」という扱いなので悩ましいのだが,Windowsは標準でASLRが有効になっているので,それを考えると,対象ユーザーは自己責任で導入しておいたほうがいいのではなかろうか。
→Windows 7・Vista・XP用Catalyst 12.6 Beta for HD 4000〜2000
※2012年8月6日追記
7月24日のタイムスタンプで,βが取れた公式版のリリースを確認できた。必要な人は下に示したリンクを利用してほしい。
→32bit版Windows7&Vista用Catalyst 12.6 for HD 4000〜2000
→64bit版Windows7&Vista用Catalyst 12.6 for HD 4000〜2000
→Windows XP用Catalyst 12.6 for HD 4000〜2000
- 関連タイトル:
AMD Software
- この記事のURL:
(C)2019 Advanced Micro Devices Inc.