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NVIDIAの公式最新版グラフィックスドライバ「GeForce 353.62 Driver」が正式公開
※正確にはWindows XP用のドライバもリリースされているが,Windows 10のリリースをもって,4Gamerではドライバ関連の記事におけるWindows XPの扱いを基本的に終了する。MicrosoftによるWindows XPのサポートが打ち切られて時間が経ったことと,GeForce Driver側でも久しく新機能の追加がないことがその理由だ。今後は,致命的な問題が見つかって,それにNVIDIAが対処したという事態が生じたときのみ取り上げることにするので,この点はご了承を。
すぐに入手したい人は下に示したリンクを利用してほしい。なお,統合されるソフトウェアのバージョンはGeForce Experienceが2.5.12.11,「HD Audio Driver」が1.3.34.3,「PhysX System Software」が9.15.0428,「CUDA」が7.5で,先の公式最新版である「GeForce 353.30 Driver」と比べると,GeForce Experienceのみ新しくなっている。
→32bit版Windows 10用GeForce 353.62 Driver(219MB)
→64bit版Windows 10用GeForce 353.62 Driver(281MB)
→32bit版Windows 8.x・7・Vista用GeForce 353.62 Driver(218MB)
→64bit版Windows 8.x・7・Vista用GeForce 353.62 Driver(279MB)
→(195MB)
→ノートPC向けの32bit版Windows 10用GeForce 353.62 Driver(219MB)
→ノートPC向けの64bit版Windows 10用GeForce 353.62 Driver(281MB)
→ノートPC向けの32bit版Windows 8.x・7・Vista用GeForce 353.62 Driver(218MB)
→ノートPC向けの64bit版Windows 8.x・7・Vista用GeForce 353.62 Driver(279MB)
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
さて,今回のリリースだが,簡単にまとめるなら,「GeForce Hotfix driver 353.38」「GeForce Hotfix driver 353.45」と2回続いていたHotfix版リリースにおける修正内容を含みつつ,追加で若干のバグ修正を行ってきたもの,ということになるだろう。
アップデートの規模は小粒ながら,Windows 10では「マウスカーソルがマウス操作に追従しない」という,重要度の高い問題への対処が入っているのが見どころだ。また,Windows 8.x以前のOSを使っている人にとっては,353.38で修正された「Chrome」Webブラウザ周りの修正が正式版へ昇格したのが重要なポイントといえる。ゲームへの最適化が入ったわけではないものの,対象のGeForceを使っているユーザーであれば,自己責任でアップデートする価値があると述べておきたい。
ちなみに,英文リリースノートには,Release 352世代で変更されたWindows Display Driver Model(以下,WDDM)に関する言及もあった。興味のある人は,NVIDIAのドキュメントを和訳した,下の箇条書きもチェックしてもらえれば幸いだ。
## 以下,GeForce.comの関連記事および英文リリースノートまとめ ##
●GeForce 353.62 Driverの対応製品
- デスクトップPC向けGeForce GTX TITANシリーズ(※Windows XPはGTX TITAN X・GTX TITAN Z非対応)
- デスクトップPC向けGeForce GTX 900シリーズ(※Windows XPはGTX 980 Ti・980・970非対応)
- デスクトップPC向けGeForce GTX 700〜400シリーズ
- ノートPC向けGeForce 800M〜500Mシリーズ
●GeForce 353.62 Driverにおける性能向上
- リリースノートに記載なし
●GeForce 353.62 Driverの新要素
・WDDM対応の変更(※Release 352世代で共通)
- Windows 10環境でKeplerおよびMaxwell世代のGPUを利用するときはWDDM 2.0,Fermi世代のGPUを利用するときはWDDM 1.3を利用するように変更
- Kepler&Maxwell世代のGPUとFermi世代のGPUが混在する環境だと,先にPOSTしたほうのWDDMが使われる。このとき,非対応のWDDMが使われたGPUは,デバイスマネージャに黄色の「!」が表示されるので,そこで確認可能
- 将来のドライバリリースで,Fermi世代のGPUを搭載するシステムでもWDDM 2.0を利用できるようにする予定
・SLIの拡張
- 「Batman: Arkham Knight」「Hai Zhaqn Shi Jie」「Killing Floor 2」「Motocross」「Total War: Arena」用プロファイルの追加
- 「Metro: Last Light」「Squadron 42 - Star Citizen」用SLIプロファイルの更新
- 「Assassins Creed: Unity」でSLI AAを無効化(※ということだと思われる。原文は「Assassins Creed: Unity - disabled SLI-AA」)
●GeForce 353.62 Driverで解決した問題(Windows 10)
- マウスカーソルがマウス操作に正しく追従しない問題
●GeForce 353.62 Driverで解決した問題(Windows 8.x・7・Vista)
- NVIDIAコントロールパネルの「Adjust Video Color Settings」(ビデオカラー設定の調整)の項目名が,ここだけ「Adjust video color settings」になり,「単語の頭だけ大文字」という表記ルールに反していた問題(※日本語版NVIDIAコントロールパネルは無関係だと思われる)
- ドライバを352.86以降へアップデートすると,nvcuda.dllのエラーによって,Sony Creative Software製のノンリニアビデオ編集ソフト「Vegas Pro 13」がレンダリング時にクラッシュする問題
- ドライバを352.86以降へアップデートすると,「Chrome」WebブラウザでGPUのTDR(Timeout Detection and Recovery)エラーが発生する問題
- シングルGPUおよびSLI構成時に,G-SYNCが有効だと,アプリやゲームの起動時およびタスク切り替え時に5秒程度の遅延が生じる問題(※アプリ,というのはゲーム以外の一般的なアプリケーションのことだと思われる。原文は「[353.23] There is a five second delay starting or switching tasks in apps and games with G-sync enabled on both single and SLI configurations.」)
- 関連タイトル:
GeForce Driver
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