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  • 発表日:2003/10/23
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「GeForce GTX 680」専用の公式最新版「GeForce 301.10 Driver」が登場。“裏技”でPCIe 3.0化も可能に?
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印刷2012/03/23 12:10

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「GeForce GTX 680」専用の公式最新版「GeForce 301.10 Driver」が登場。“裏技”でPCIe 3.0化も可能に?

 日本時間2012年3月22日に新世代GPU「GeForce GTX 680」(以下,GTX 680)が発表されたが(関連記事),それとほぼ時を同じくして,NVIDIAから同GPU専用となる公式最新版ドライバ「GeForce 301.10 Driver」が公開された。Release 300世代のドライバが公式に登場するのは,もちろん今回が初めてだ。

 すぐに入手したい人は下に示したリンクからどうぞ。対応OSは32/64bit版Windows 7&Vistaで,いまのところWindows XP用はリリースされていない。なお,統合される「HD Audio Driver」と「PhysX System Software」のバージョンは順に1.3.12.0,9.12.0213で,これらはRelease 295世代から変わらずだった。

32bit版Windows 7&Vista用GeForce 301.10 Driver(159MB)
64bit版Windows 7&Vista用GeForce 301.10 Driver(201MB)

4Gamerの最新ドライバリンクページ

 Release 301.10ドライバの新要素は,英文リリースノートを参考にして本稿の最後にまとめたが,基本的にはGTX 680の解説記事で紹介した内容と同じ。つまり,GTX 680の新機能を,ドライバレベルでサポートしたものというわけだ。問題点の修正が報告されていないことからしても,今回はひとまずGTX 680がきちんと動作することを優先した,ということなのだろう。言うまでもないが,GTX 680カードを早速購入してきた人は自己責任での導入が必須となる。

NVIDIA JapanによるTwitterアカウントより,GTX 680のPCIe 2.0動作に関するツイート
画像集#001のサムネイル/「GeForce GTX 680」専用の公式最新版「GeForce 301.10 Driver」が登場。“裏技”でPCIe 3.0化も可能に?
 ところで,「Intel X79 Express」(以下,X79)プラットフォーム上で導入するとすぐ分かるように,Release 301.10ドライバでGTX 680はPCI Express(以下,PCIe)2.0動作になる。このあたりの事情はレビュー記事前編が詳しいのだが,簡単にいうと,まだ動作検証が完全には終わっていないため,カードはPCIe 3.0対応だが,ひとまずPCIe 2.0で動作させているのだという。

 ただ,レジストリキーを変更することで,現時点でも強制的にGTX 680をPCIe 3.0動作させる方法がある。レジストリキーの書き換えを行う以上,場合によってはWindowsが起動しなくなる可能性があるうえ,PCIe 3.0動作させても,現時点でゲーム用途でのメリットはあまりないが(関連記事),どうしても動作を確認したいという人のため,簡単に触れておくこととしよう。

 というわけで設定する場所だが,以下のとおりとなる。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Video\{GUID}\0000

 ここで「DWORD値」を新規作成し,名称を「RMPcieLinkSpeed」に変更。そして,値のデータを「0004」に書き換えて,レジストリエディタを終了後,再起動すれば設定は完了だ。

「当該箇所でDWORD値を作成してRMPcieLinkSpeedへと名称変更し,値のデータを16進数の0004へ書き換える」のが作業のほぼすべてだ
画像集#002のサムネイル/「GeForce GTX 680」専用の公式最新版「GeForce 301.10 Driver」が登場。“裏技”でPCIe 3.0化も可能に? 画像集#003のサムネイル/「GeForce GTX 680」専用の公式最新版「GeForce 301.10 Driver」が登場。“裏技”でPCIe 3.0化も可能に?

 なお,GUIDは環境によって異なる。通常は,

HKEY_LOCAL_MACHINE\HARDWARE\DEVICEMAP\VIDEO

GUIDはレジストリエディタ内で探すことになる
画像集#004のサムネイル/「GeForce GTX 680」専用の公式最新版「GeForce 301.10 Driver」が登場。“裏技”でPCIe 3.0化も可能に?
の「\Device\video0」に「データ」として記述されているのだが,ドライバの上書きアップデートを行った場合,「videoN」の「N」部分が複数用意されていることもあるため,その場合はこの「データ」を1つ1つ見ていくか,ここから「GTX 680」をキーワードに検索するのも手だろう。

 ちなみにPCIe 2.0対応に戻す場合は、ドライバを一度アンインストールしてから,再度インストールすればいい。

「GPU-Z」(Version 0.6.0)から接続インタフェースを確認したところ。Release 301.10を導入した状態だとPCIe 2.0だが(左),レジストリ設定を変更するとPCIe 3.0になった
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Sandra 2012のインタフェースベンチマーク実行結果。PCIe 3.0化によって帯域幅が増しているのを確認できる
テスト環境 CPU:Core i7-3960X Extreme Edition/3.3GHz,メインメモリ:PC3-12800 DDR3 SDRAM 4GB×4,OS:64bit版Windows 7 Ultimate+SP1,グラフィックスドライバ:GeForce 301.10 Driver(※ドライバ以外はGTX 680レビュー記事と同じ)
画像集#007のサムネイル/「GeForce GTX 680」専用の公式最新版「GeForce 301.10 Driver」が登場。“裏技”でPCIe 3.0化も可能に?

 仮に問題なくPCIe 3.0へ変更できたとしても,安定的に動作する保証はないなど,リスクの割に得られるメリットが少ない。そのため,4Gamer読者にはお勧めしないが,参考にしてもらえれば幸いだ。なお,本稿の内容を基にレジストリの書き換えを試した結果,何かトラブルが発生しても,NVIDIAはもちろんのこと,筆者,4Gamer編集部も一切責任を負わないので,その点だけはくれぐれも注意しておいてほしい。


●Release 301.10の新要素
※いずれの要素も対応GPUはGTX 680
・GPU Boost対応

・ドライバレベルのFXAA対応
  • NVIDIAコントロールパネルからドライバレベルでFXAA(Fast approXimate Anti-Aliasing)の適用が可能に。概要はGTX 680解説記事を参照

・Adaptive VSync(Adaptive Vertical Sync)
  • Vsyncの有効/無効を動的に切り替えることで,極端にフレームレートが低下したときなどの描画をなるべく滑らかに保とうとする機能。概要はGTX 680解説記事を参照

・Frame Rate Target
  • GPU性能に余裕があるとき,ユーザーがあらかじめ設定しておいたフレームレートまでの動作に抑えることで,消費電力などを抑える機能。本機能はNVAPIに対応したサードパーティ製アプリケーションから利用可能になる。詳細はGTX 680レビュー記事後編を参照

・NVEncodeAPI
  • ハードウェアベースの新しいH.264エンコーダ「NVENC」が,サードパーティ製アプリケーションからNVEncodeAPI経由で利用可能に

・NVIDIA Surround
  • 1枚のGTX 680カードで3画面立体視(もしくはNVIDIA Surround)ともう1台の拡張ディスプレイ「Accessory Display」表示による4画面表示が可能に
  • 3画面表示の解像度設定をユーザーが追加/削除可能に
  • Windowsタスクバーを3画面並んだ中央のディスプレイのみで表示させたり,アプリケーションウインドウを特定のディスプレイの中だけで全画面表示させたりすることが可能に
  • SLI構成時に,左右の2画面に向けた出力を切り,中央のディスプレイだけをSLIフォーカスディスプレイとして利用することが可能に
  • ベゼルコレクションを一時的に無効化する「Bezel Peeking」が可能に(※[Ctrl]+[Alt]+[B]キーがホットキーとなる)

・3D Vision
  • SLIシステムを3D Vision対応ディスプレイおよびHDMI接続の3D立体視対応テレビと接続しているとき,ウインドウモードで実行したDirectX 9アプリケーションの立体視表示が可能に

・DisplayPort 1.2
  • 3840×2160ドット解像度やマルチディスプレイストリーミング出力などに対応


●Release 301.10で解決した問題(Windows 7&Vista)
  • リリースノートに記載なし
  • 関連タイトル:

    GeForce Driver

  • 関連タイトル:

    GeForce GTX 600

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