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「GeForce GTX 680」専用の公式最新版「GeForce 301.10 Driver」が登場。“裏技”でPCIe 3.0化も可能に?
すぐに入手したい人は下に示したリンクからどうぞ。対応OSは32/64bit版Windows 7&Vistaで,いまのところWindows XP用はリリースされていない。なお,統合される「HD Audio Driver」と「PhysX System Software」のバージョンは順に1.3.12.0,9.12.0213で,これらはRelease 295世代から変わらずだった。
→32bit版Windows 7&Vista用GeForce 301.10 Driver(159MB)
→64bit版Windows 7&Vista用GeForce 301.10 Driver(201MB)
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
Release 301.10ドライバの新要素は,英文リリースノートを参考にして本稿の最後にまとめたが,基本的にはGTX 680の解説記事で紹介した内容と同じ。つまり,GTX 680の新機能を,ドライバレベルでサポートしたものというわけだ。問題点の修正が報告されていないことからしても,今回はひとまずGTX 680がきちんと動作することを優先した,ということなのだろう。言うまでもないが,GTX 680カードを早速購入してきた人は自己責任での導入が必須となる。
ただ,レジストリキーを変更することで,現時点でも強制的にGTX 680をPCIe 3.0動作させる方法がある。レジストリキーの書き換えを行う以上,場合によってはWindowsが起動しなくなる可能性があるうえ,PCIe 3.0動作させても,現時点でゲーム用途でのメリットはあまりないが(関連記事),どうしても動作を確認したいという人のため,簡単に触れておくこととしよう。
というわけで設定する場所だが,以下のとおりとなる。
ここで「DWORD値」を新規作成し,名称を「RMPcieLinkSpeed」に変更。そして,値のデータを「0004」に書き換えて,レジストリエディタを終了後,再起動すれば設定は完了だ。
なお,GUIDは環境によって異なる。通常は,
ちなみにPCIe 2.0対応に戻す場合は、ドライバを一度アンインストールしてから,再度インストールすればいい。
仮に問題なくPCIe 3.0へ変更できたとしても,安定的に動作する保証はないなど,リスクの割に得られるメリットが少ない。そのため,4Gamer読者にはお勧めしないが,参考にしてもらえれば幸いだ。なお,本稿の内容を基にレジストリの書き換えを試した結果,何かトラブルが発生しても,NVIDIAはもちろんのこと,筆者,4Gamer編集部も一切責任を負わないので,その点だけはくれぐれも注意しておいてほしい。
●Release 301.10の新要素
※いずれの要素も対応GPUはGTX 680
・GPU Boost対応
- 負荷状況に応じた自動クロックアップ動作が可能に。詳細はGTX 680レビュー記事後編を参照
・ドライバレベルのFXAA対応
- NVIDIAコントロールパネルからドライバレベルでFXAA(Fast approXimate Anti-Aliasing)の適用が可能に。概要はGTX 680解説記事を参照
・Adaptive VSync(Adaptive Vertical Sync)
- Vsyncの有効/無効を動的に切り替えることで,極端にフレームレートが低下したときなどの描画をなるべく滑らかに保とうとする機能。概要はGTX 680解説記事を参照
・Frame Rate Target
- GPU性能に余裕があるとき,ユーザーがあらかじめ設定しておいたフレームレートまでの動作に抑えることで,消費電力などを抑える機能。本機能はNVAPIに対応したサードパーティ製アプリケーションから利用可能になる。詳細はGTX 680レビュー記事後編を参照
・NVEncodeAPI
- ハードウェアベースの新しいH.264エンコーダ「NVENC」が,サードパーティ製アプリケーションからNVEncodeAPI経由で利用可能に
・NVIDIA Surround
- 1枚のGTX 680カードで3画面立体視(もしくはNVIDIA Surround)ともう1台の拡張ディスプレイ「Accessory Display」表示による4画面表示が可能に
- 3画面表示の解像度設定をユーザーが追加/削除可能に
- Windowsタスクバーを3画面並んだ中央のディスプレイのみで表示させたり,アプリケーションウインドウを特定のディスプレイの中だけで全画面表示させたりすることが可能に
- SLI構成時に,左右の2画面に向けた出力を切り,中央のディスプレイだけをSLIフォーカスディスプレイとして利用することが可能に
- ベゼルコレクションを一時的に無効化する「Bezel Peeking」が可能に(※[Ctrl]+[Alt]+[B]キーがホットキーとなる)
・3D Vision
- SLIシステムを3D Vision対応ディスプレイおよびHDMI接続の3D立体視対応テレビと接続しているとき,ウインドウモードで実行したDirectX 9アプリケーションの立体視表示が可能に
・DisplayPort 1.2
- 3840×2160ドット解像度やマルチディスプレイストリーミング出力などに対応
●Release 301.10で解決した問題(Windows 7&Vista)
- リリースノートに記載なし
- 関連タイトル:
GeForce Driver
- 関連タイトル:
GeForce GTX 600
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