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4か月ぶりの公式最新版「GeForce 295.73 Driver」リリース。ここまでに登場したβ版ドライバの内容を含む
対応製品は下記のとおりで,これは,GeForce 285.62 Driverから変わっていない。ただ,「GeForce GTX 555」への対応が追加されたのは確認できている。
- デスクトップPC向けGeForce 6〜500シリーズ
- ノートPC向けGeForce 8M〜500Mシリーズ
- ノートPC向けQuadro FXおよびQuadro NVS,NVSシリーズ(※DirectX 10以降に対応した製品のみ)
- GeForce 6以降のGPU機能を統合したチップセット
統合される「HD Audio Driver」と「PhysX System Software」のバージョンは順に1.3.12.0,9.12.0209で,後者は「『Alice: Madness Returns』および『Batman: Arkham City』との互換性向上のため」(NVIDIA),Release 295.51 Betaから更新が入っている。
なにはともあれ,すぐに入手したい人は下に示したリンクをどうぞ。
→32bit版Windows 7&Vista用GeForce 295.73 Driver(157MB)
→64bit版Windows 7&Vista用GeForce 295.73 Driver(198MB)
→Windows XP用GeForce 295.73 Driver(138MB)
→32bit版Windows 7&Vista用Verde 295.73 Driver(159MB)
→64bit版Windows 7&Vista用Verde 295.73 Driver(201MB)
→4Gamer最新ドライバリンクページ
さて今回のRelease 295だが,一言でまとめるならば,この4か月にリリースされた4つのβ版ドライバ,「GeForce 285.79 Driver Beta」「GeForce 290.36 Driver Beta」「GeForce 290.53 Driver Beta」「GeForce 290.51 Driver Beta」の内容を含みつつ,一部でバグフィックスを進めた結果である。そのため,NVIDIAのβドライバをマメに更新してきた人にとって,今回のRelease 295.73は,いろいろ正式版へと昇格したものという位置づけになるだろう。
一方,β版を導入しないポリシーの人にとっては,「The Elder Scrolls V: Skyrim」や「Mass Effect 3」への大規模な最適化や,アンビエントオクルージョン周りの拡張,SLI&3D Visionプロファイルの大幅なアップデートが含まれる,規模の極めて大きなリリースということになるはずだ。
そんなRelease 295.73のリリースハイライトおよび英文リリースノートの主な内容は本稿の最後にまとめたので参考にしてほしい。
何はともあれ,約4か月ぶりの正式版である。ドライバのアップデート作業は自己責任となるので,その点は注意が必要だが,対応製品のユーザーはひとまずアップデートしておくのが正解ではなかろうか。
●Release 295.73における性能向上
※比較対象はGeForce 285.62 Driver
- 「The Elder Scrolls V: Skyrim」で最大45%(※GeForce GTX 560で,「Ultra」プリセット,解像度1920×1080ドット設定時に,室内シーンで比較したときのものとされる)
- SLI構成時に「Mass Effect 3」で最大100%
●Release 295.73における新要素
・アンビエントオクルージョンの拡張
- 「The Elder Scrolls V: Skyrim」に対してNVIDIAコントロールパネルからアンビエントオクルージョンを適用可能にし,性能も最適化
※アンビエントオクルージョンのサポート自体はRelease 290 Betaで実現されていたものと同じ。最適化の度合いは明らかになっていない - 「Call of Duty: Modern Warfare 3」「Diablo III」に向けたアンビエントオクルージョンのサポート追加
※前者のサポートはRelease 290.36 Betaの新要素
・SLIの拡張
- 「7554」「Afterfall: InSanity」「ArcheAge▼」「Core Blaze▼」「The Darkness II▼」「F1 2011▼」「Kingdoms of Amalur: Reckoning」「Mass Effect 3」「Oil Rush」「Red Faction: Armageddon」「Trine 2」「WRC 2: FIA World Rally Championship」に向けたSLIプロファイルの追加または更新
※タイトル名の後ろに▼を付けたものがRelease 295.73の新要素。それ以外はこれまでのβドライバリリースで名が挙がっている
・3D Visionの拡張
- DLPシステムを採用した3D立体視対応テレビにおけるウインドウモードと「GeForce passive 3D Monitors」に最適化された偏光パネル型立体視ディスプレイにおける3D Visionのサポート追加
※Release 295.51 Betaの新要素 - Skyrim向けとなる,3D Vision用の新しい照準(画像)を追加
※Release 290.53 Betaの新要素 - 「The Adventures of Tintin: The Game(Good)」「Afterfall: Insanity(Fair)」「ANNO 2070(Not Recommended)▼」「Apache: Air Assault▼」「Black Prophecy(Not Recommended)」「Chaos Online(Fair)」「Choplifter HD(Good)▼」「Cities XL 2012(Good)▼」「Da Vinci Online(Fair)」「Dino D-Day(Good)」「DotA 2(Fair)▼」「Dungeons & Dragons: Daggerdale(Fair)」「Edge(Excellent)▼」「Ferrari Project(Not Recommended)」「The First Templar(Fair)」「Fractal(Excellent)」「FreeStyle 2(Good)」「The Haunted: Hells Reach(Excellent)」「Insane 2(Excellent)▼」「King Arthur II(Not Recommended)」「Kingdoms of Amalur: Reckoning(Fair)」「Kong Fu Ying Xiong(Fair)」「Love Beat(Good)」「Microsoft Flight(Fair)」「Perpetuum(Fair)」「Post Apocalyptic Mayhem(Fair)」「PROTOTYPE 2(Fair)」「Q.U.B.E.(Excellent)」「Quan Qiu Shi Ming(Excellent)」「Red Bull X-Fighters(Excellent▼)」「rFactor 2(Good※)」「Risen 2: Dark Waters(Fair)▼」「Saints Row: The Third(Not Recommended)」「Shadow Company: Left for Dead(Not Recommended)」「Special Force(Good)」「Super Hero Squad Online(Good)」「TERA The Exiled Realm of Arborea(Good)」「Top Gun: Hard Lock(Not Recommended)」「Tropico 4(Good)」「Worms Blast(Good)」に向けた3D Visionプロファイル追加または更新
※タイトル名の後ろにある( )書きは追加時もしくは更新後のレーティング。また,その後ろに▼を付けたものがRelease 295.73の新要素
※1 「MOD mode」における評価とされるが,MOD modeの詳細は不明。また,「rated Good and updated convergence」とされているが,こちらも詳細は分からない
●Release 295.73で解決した問題(Windows 7&Vista)
※Release 285〜295 Betaにおけるバグフィックス内容は,GeForce 285.79 Driver BetaとGeForce 290.36 Driver Beta,GeForce 290.53 Driver Beta,GeForce 290.51 Driver Betaの紹介記事を参照してください
- NVIDIAコントロールパネルの「Manage 3D Settings」(3D設定の管理)メニューから実行ファイルを追加するとき,すでに同じファイル名のゲームが追加されていると,どちらか片方のゲームタイトルしかリストに表示されず,設定も正常に反映されない問題
※Release 295.51 Betaで解決済みとされていたもの - NVIDIAコントロールパネルの「Manage 3D Settings」(3D設定の管理)メニューにある「Program Settings」(プログラム設定)タブで,「unigine.exe」を含むUNiGiNE製アプリケーションを選択すると,「Unigine Engine」を選んだことにされる問題
- Optimus対応ノートPCで「The Elder Scrolls V: Skyrim」が読み出されない問題
- GeForce搭載ノートPCで,NVIDIAコントロールパネルから,Cyberlink製ビデオトランスコードソフト「MediaShow Espresso」の優先グラフィックスプロセッサを指定しても,アプリケーション側のハードウェアエンコード設定がNVIDIAコントロールパネルの設定内容よりも優先される問題
- GeForce 500シリーズ搭載環境で,「Homefront」をDirectX 11モードで実行すると,ウインドウモードからフルスクリーンモードへ切り替えたあとでアプリケーションがクラッシュする問題
- GeForce 200Mシリーズ搭載環境で,NVIDIAコントロールパネルの「Manage 3D Settings」(3D設定の管理)メニューにある「Global Settings」(グローバル設定)タブ以下,「CUDA - GPU」で,GPU名のチェックを外しても,「PhysX Configuration」(PhysX構成の設定)のGPUリストに当該製品が残る問題
- IONプラットフォームでディスプレイとHDMI接続しているときにデスクトップの回転を行うと画面に何も表示されなくなる問題
●Release 295.73で解決した問題(Windows XP)
- NVIDIAコントロールパネルの「Manage 3D Settings」(3D設定の管理)メニューから実行ファイルを追加するとき,すでに同じファイル名のゲームが追加されていると,どちらか片方のゲームタイトルしかリストに表示されず,設定も正常に反映されない問題
- GeForce 400シリーズのSLI構成時に「Homefront」を実行し,フルスクリーンモードとウインドウモードを切り替えると,遠くにあるオブジェクトがちらつく問題
●Verde 295.73 Driverに関する注意事項
- ドライバのアップデートに先立ち,システムのバックアップ取得を推奨
- Intel製チップセットを搭載し,HybridPowerに対応したノートPCはサポート対象外
- ソニー製ノートPCは,GeForce GT 540M・520M・425M・330M・310M搭載のVAIO Fシリーズのみ対応(※それ以外のソニー製ノートPCで,グラフィックスドライバはソニーから提供される)
- 富士通製ノートPCは非対応(※Fujitsu Siemens製ノートPCは対応)
- Dell製ノートPC「Inspiron 1420」「XPS M1330」「XPS M1530」「Latitude D630&D630c」のユーザーには,ドライバのアップデートに先立って「Recommended Software Update」の導入を強く推奨
- 関連タイトル:
GeForce Driver
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