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GeForce PhysXが(一部)現実に。NVIDIA,PhysXアクセラレーション対応の公式β版「ForceWare 177.39 Beta」を公開
NVIDIAは,同社製の物理演算ライブラリ「NVIDIA PhysX」(旧称:AGEIA PhysX,以下PhysX)に対応した公式β版グラフィックスドライバ「ForceWare 177.39 Beta」を公開した。同バージョンには,GeForceベースのPhysXアクセラレーションをサポートするドライバ「NVIDIA PhysX System Software v8.06.12」が含まれており,通常のForceWareと比べてファイルサイズが大きめになっている。
対応GPUはGeForce GTX 280/260およびGeForce 9800 GTX。OSはWindows XPおよび32/64bit版Windows Vistaだ。すぐに入手したい人は下のリンクからどうぞ。
→Windows XP用ForceWare 177.39 Beta(114MB)
→32bit版Windows Vista用ForceWare 177.39 Beta(103MB)
→64bit版Windows Vista用ForceWare 177.39 Beta(119MB)
NVIDIAは,「GeForce 9800 GTX+」の発表時に「PhysX対応ドライバは7月に公開する」としていた。その意味では非常に急なβ版リリースになったわけだが,よく見てみると,今回公開されたドライバは,レビュワー向けに配布された評価用β版とバージョンが同じ。対応GPUも限定されており,さらにPhysXアクセラレーション対応タイトルは「3DMark Vantage」と「Unreal Tournament 3」だけだ。
Unreal Tournament 3におけるPhysXアクセラレーションに対応したModファイル「Unreal Tournament 3 PhysX Mod Pack」が,さっそくNVIDIAの運営する情報&コミュニティサイト「nZone」からダウンロード可能になったのは親切といえるものの,全体的には準備が整っていない印象。「『ATI Radeon HD 4850/4870』への対抗上,とにかくリリースすることを急いだ」感は否めない。
→Unreal Tournament 3 PhysX Mod Packダウンロードページ
ただ,非常に限られた条件下であるとはいえ,GeForce PhysXが一般のエンドユーザーにもたらされたのは大きなニュースだ。GeForce GTX 280/260およびGeForce 9800 GTXのユーザーは,試してみる価値があるだろう。
ところでリリースノートによると,64bit版Windows Vistaにおける問題が以下のとおり一点解決しているが,これは「ForceWare 175.35」で解決したとされていたものだ。なぜ再度掲載されたのかは不明だが,念のため以下のとおり日本語訳を掲載しておきたい。
●ForceWare 177.39で解決した問題(64bit版Windows Vista)
- 新しく追加されたSLIプロファイルが,既存のプロファイルを複製したものだった場合,プロファイル内のプログラム設定内容変更が適用されない問題
- 関連タイトル:
GeForce Driver
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