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  • 発表日:2003/10/23
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印刷2007/11/14 11:42

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SLIをサポート。「Crysis」最適化が進んだ「ForceWare 169.09 Beta」公開

 NVIDIAは,公式βグラフィックスドライバの最新版「ForceWare 169.09 Beta」を公開した。対応GPUはWindows XP用がGeForce FX〜8,Windows Vista用がGeForce 6〜8で,日本語を含む多言語対応版はNVIDIAの日本語Webサイトから入手可能となっている。以下のとおりリンクを用意したので,すぐに入手したい人は利用してほしい。

Windows XP用 ForceWare 169.09 Beta(69.2MB)
32bit版Windows Vista用 ForceWare 169.09 Beta(57.4MB)
64bit版Windows Vista用 ForceWare 169.09 Beta(68.4MB)

 本ドライバはズバリ,Crysisへの最適化を進めたバージョンだ。NVIDIAのJames Wang氏は,4Gamerに寄せたメールの中で,本バージョンのトピックが下に示した3点であるとする。

  • CrysisにおけるNVIDIA SLI(以下,SLI)の新規サポート
  • Crysisにおける「水の反射表現に関する問題」の修正
  • Crysisにおける異方性フィルタリングのサポート

 SLIの有効化により,シングルGPU時と比べてCrysisのパフォーマンスは40〜50%向上するとのこと。例えば,グラフィックスメモリ512MB版GeForce 8800 GTだと,解像度1600×1200ドットの「High」設定時に45%(シングルカードで24.05fps,SLIで34.76fps)の平均フレームレート向上があったという。
 さらに,Crytekが向こう2週間以内にリリースする予定の“SLIパッチ”により,SLIパフォーマンスはさらに向上するとWang氏は述べている。

 このほかForceWare 169.09 Betaについて注目すべき点は,久しぶりにリリースノートが公開されたことだ。予想どおりというかなんというか,修正点は多岐に亘るので,本稿ではいつものように,ゲームに関連した部分だけをピックアップしてお届けする。なお,リリースノートには「ForceWare 169.04 Beta」における修正内容も記されていたので,こちらも併せてお知らせしたい。

●ForceWare 169.09 Betaで解決した問題(Windows XP)

  • GeForce 8800 GTX搭載環境で「S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl」をプレイすると,画像が正常に描画されない問題
  • GeForce 8800 GTS搭載環境で,NVIDIAコントロールパネルからプロファイルを変更することでアンチエイリアシング設定を行うと,「Timeshift」で同設定が有効にならない問題
  • GeForce 7800 GTX搭載環境で,「ディスプレイ最適化ウィザード」の[戻る]ボタンを利用できない問題
  • GeForce 8800 GTSのSLI構成時に,NVIDIAコントロールパネルから拡張アンチエイリアシング設定を有効にすると,「Black & White」でゲーム画面に黒い横線が表示される問題
  • GeForce 8500/8400/8300のSLI構成時に「Lara Croft Tomb Raider Anniversary」を実行し,ゲーム側のオプションメニューからアンチエイリアシングや影,反射の設定を変更しようとすると,システムがハングアップする問題
  • GeForce 8800 GTXのSLI構成時に,SLIをSFRモードにしておくと,Windows標準のスクリーンセーバーの一つ「3Dパイプ」で画面表示がおかしくなったり画面がちらついたりする問題
  • GeForce 7950 GX2のQuad SLI構成時に,「Lara Croft Tomb Raider: Legend」をプレイすると,ビデオ再生時にSLIモードのスプリットライン部分で画面が乱れる問題
  • GeForce 7950 GX2のQuad SLI構成時に「Rome: Total War」をプレイすると,画面がちらつき,パフォーマンスも低下する問題
  • GeForce 7300 GTのSLI構成時に,SLIを有効化したままハイバネートに入り,その後復帰すると,ブルースクリーンになる問題
  • グラフィックスメモリ容量256MB版のGeForce 6800によるSLI構成時に,NVIDIAコントロールパネルからアンチエイリアシングを有効化していると,「Counter-Strike」(※「Half-Life: Counter-Strike」のことだと思われる)のゲームオプションメニューにおけるテキスト表示がおかしくなる問題
  • GeForce 6800のSLI構成時に「Microsoft Dungeon Siege 2」をプレイすると,キャラクターの2Dグラフィックスがおかしくなる問題
  • GeForce 6600のSLI構成時に,2xアンチエイリアシングを有効化して「Half-Life 2: Lost Coast」のベンチマークモードを実行すると,影の表示がおかしくなる問題
  • GeForce 6600のSLI構成時に「World of Warcraft」をプレイすると,手前のオブジェクトによって隠れるべき奥のオブジェクトが隠れない問題

●[参考]ForceWare 169.04 Betaで解決した主な問題(Windows XP)

  • 全GPUで,NVIDIAコントロールパネルの「ディスプレイ最適化ウィザード」で[戻る]ボタンを利用できない問題
  • 全GPUで,「F.E.A.R.」で水たまりの反射表現がちらつく問題
  • GeForce 8800 GTX搭載環境でCSAAを有効化して「Microsoft Dungeon Siege 2」をプレイすると,マウスカーソルの反応が悪くなる問題
  • GeForce 8800 GT搭載環境でアンチエイリアシング設定を有効化して「BioShock」をプレイすると,冒頭のデモシークエンスで小さな黒い四角が表示される問題
  • GeForce 8600搭載環境で「Thief: Deadly Shadows」を実行し,ゲーム側のグラフィックスオプションをデフォルトのままプレイすると,テクスチャの表示がおかしくなる問題
  • GeForce 7800 GTX搭載環境で,NVIDIAコントロールパネルからHDTVデスクトップの解像度設定を変更しようとしてからキャンセルすると,以前の設定ではなく,デフォルト設定に戻る問題
  • GeForce 6800搭載環境で「Star Wars Empire at War」を実行すると,関連各社のロゴなどが表示されたあとでアプリケーションがクラッシュし,デスクトップに戻る問題
  • 全GPUのSLI構成時に「3DMark05」の「CPU Test 1」を実行すると,断続的に横方向の線が表示される問題(この問題はV-Syncをオンにしていると発生しない)
  • GeForce 8800 GTXのSLI構成時に「S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl」をプレイすると,パフォーマンスがあまり上がらない問題
  • GeForce 8600のSLI構成時に「RollerCoaster Tycoon 3」を実行し,ゲーム側のグラフィックスオプションをデフォルトのままプレイすると,影の表示がおかしくなる問題
  • GeForce 7950 GX2のQuad SLI構成時にNVIDIAコントロールパネルQuad SLI動作を無効化しても,SLIパフォーマンスモードのオプションが表示され続ける問題
  • GeForce 7950/7900 GX2のQuad SLI構成時に,SLI AAを有効化して「Grand Theft Auto: San Andreas」をプレイすると,冒頭のビデオが暗くなる問題
  • GeForce 7950 GX2のQuad SLI構成時に,SLIパフォーマンスモードの設定が正しくリセットされない問題
  • GeForce 7/6シリーズのSLI構成時に「Evolution GT」をAFRモードでプレイすると画面がちらつく問題
  • GeForce 6シリーズのSLI構成時にディスプレイ解像度を1280×1024ドットに設定するとディスプレイとの同期が失われる問題
  • GeForce 6800 GTX(※GeForce 6800 UltraもしくはGTのことと思われるが詳細は不明)のSLI構成時にディスプレイ解像度を640×480ドットに指定すると,画面がブラックアウトする問題
  • GeForce 6600 GTのSLI構成時に,解像度を1600×1200ドットに指定のうえ,4xアンチエイリアシングとトリリニアフィルタリングを適用して「3DMark05」を実行すると,ブルースクリーンになってクラッシュする問題
  • GeForce 6800のSLI構成時に,標準のディスプレイ解像度が2560×1600ドットあるいは1280×800ドットの30インチディスプレイと接続され,ディスプレイ解像度が標準解像度以外に設定されていると,SLIを有効化できない問題
  • GeForce 6800 GTのSLI構成時に16x SLI AAを有効化して「Test Drive Unlimited」を実行すると,エラーメッセージとともにアプリケーションがクラッシュする問題

●ForceWare 169.09 Betaで解決した主な問題(32bit版Windows Vista)

  • 全GPUにおいて,「Crysis」における水の表現がおかしくなる問題
  • GeForce 8800 GTX搭載環境で「Unreal Tournament 3」を実行し,ゲームのメインメニューから[Alt]+[Tab]キーを押すと,ドライバがクラッシュする問題
  • GeForce 7150/7050グラフィックス機能統合型チップセット搭載環境で,NVIDIAコントロールパネルの「3D設定」メインメニューの設定内容が正しく保持されない問題

●ForceWare 169.09 Betaで解決した主な問題(64bit版Windows Vista)

  • GeForce 7150/7050グラフィックス機能統合型チップセット搭載環境で,NVIDIAコントロールパネルの「3D設定」メインメニューの設定内容が正しく保持されない問題
  • GeForce 8800 GTのSLI構成時に,出力先となるディスプレイのリストを選択するNVIDIAコントロールパネルのドロップダウンメニューが正常に表示されない問題

※お断り:編集作業上の時間的な都合により,記事掲載時点ではForceWare 169.04の32/64bitWindows Vista環境におけるバグフィックス内容をお伝えすることができません。後日追記の形でお知らせしますので,少々お待ちください。


 リリースハイライトには「Crysis用の推奨ドライバ」(Recommended driver for Crysis)ともあるので,海外で間もなくのリリースとなるCrysisを待っているGeForceユーザーは,迷わず導入が吉だろう。また,Crysisを抜きにしても,ゲームにおける問題が多く修正されている印象で,SLIがらみも非常に多い。Crysis以外のゲームをプレイしている人にとっても,十分に意味のあるアップデートといえるのではなかろうか。
 インストール方法については,4Gamerの連載「PCゲームのお作法」第10回第12回が詳しいので,「Crysisをプレイしたいけど,ドライバのアップデートにはちょっと自信がない」という人は,そちらを参照してもらえれば幸いだ。

 ただし,NVIDIAが導入を推奨しているとはいえ,β版ドライバという事実そのものは揺るがないのでご注意を。インストールはくれぐれも自己責任で行ってほしい。
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