「SUN」，二刀流の新クラス「ウィッチブレイド」先行プレイレポート。攻撃，回復，バフと何でもこなす万能クラス

　ゲームオンは，同社がサービス中のMMORPG「Soul of the Ultimate Nation」（以下，SUN）で，次期大型アップデート「UPDATE Ver.EP2-13」を近日中に実施し，新クラス「ウィッチブレイド」を実装する。


　2014年に実装された「ヘルロイド」から，約1年ぶりの追加となる8番目のキャラクター「ウィッチブレイド」は，「こちら」の新クラス先行体験会でも紹介したように，「FP」を消費する強力な攻撃や回復手段を持つマルチなクラスだ。そんなウィッチブレイドについて，改めてゲームオンでじっくりとプレイしてきたので，そのプレイフィールを紹介していこう。ただし，実装までに時間があり，実装時と多少仕様が変更される可能性もあるので，その点については，ご了承願いたい。

最大HPも攻撃速度も申し分ないアタッカー

　今回のアップデートで実装されるウィッチブレイドは，大人っぽい女性のクラスで，両手にサーベルを持って戦うアタッカーだ。装備条件となるステータスのパラメーターは敏捷と体力になっており，基本攻撃力はもちろん，攻撃速度やクリティカル率，移動速度の上昇，さらに最大HPも期待できるなど，攻防ともに申し分ない。


　さらにウィッチブレイドには，先述したとおり，ほかのクラスにはない「FP」というゲージが用意されている。FPはHPバーやMPバーの右にある丸い玉が集まったようなゲージで，相手に攻撃をヒットさせると溜まっていくというものだ。周囲に10個ある丸が一杯になると中央の大きな丸が点灯し，それ以上は溜めることはできない。


　実は，FPには消費して使う以外に，もう一つ溜める意味がある。それはウィッチブレイド自身に掛かるバフ効果だ。FPが溜まると，ウィッチブレイドの通常攻撃に対してバフが掛かり，溜めた個数によって最大で40％ダメージがアップする。ただし，このバフ効果はあくまで通常攻撃にのみかかるもので，スキル攻撃には影響がない点に注意が必要だ。

攻撃がヒットすると，FPゲージがどんどん点灯していく。FPゲージが溜まれば溜まるほど通常攻撃に掛かるバフの効果も大きくなっていく

　なお，FPは通常攻撃，スキル攻撃どちらかがヒットすると溜まっていくが，何もしないでいると徐々に減ってしまう。そのため，ウィッチブレイドの真価を引き出すために，戦闘に入ったら常に攻撃し続け，敵を倒したらすぐに次の敵を攻撃するといった，FPを切らさない戦い方を意識したいところだ。

近接攻撃スキルを多く持つ「インフレイム」と

召喚獣を操る「ブリザード」

　ウィッチブレイドのスキル系列は，「インフレイム」と「ブリザード」の2種類となる。名前からすると炎と氷といった印象ではあるが，実のところ，それはあまり関係なかったりする。

ウィッチブレイドのスキルツリー。FPを消費するスキルには，スキルアイコンの右上に「FP」と描かれている

　インフレイムのスキルは，近接攻撃を中心としたスキルが多くそろっている。そのほかにも，HP回復量がアップするバフスキルや，攻撃にデバフ効果を乗せるスキルなどがあり，攻撃一辺倒というわけではない。どれもなかなか使えそうなスキルばかりだ。
　攻撃力の高さもさることながら，特筆すべきはそれらのクールタイムの短さだ。セットするスキルにもよるが，例えばショートカットに攻撃スキルを5〜6個セットし，1個ずつ順番に使っていくと，セットしたスキルをすべて使用するころには，最初に使ったスキルのクールタイムが終わっているだろう。つまり，ほぼスキルでずっと攻撃ができるというわけだ。

インフレイムのスキルは近接向きとはいっても，攻撃範囲の広いスキルもあるので，多少ならば囲まれてもほかの敵を巻き込んで倒せる

近接系の攻撃スキルを連続して放つことで，敵に一気に大ダメージを与えることもできる

　ただ，あまりにもスムーズにスキルがつながるため，うっかりMPが枯渇してしまったり，HPの管理を忘れてしまったりという点に，気を付けた方がいいかもしれない（※連続攻撃の気持ち良さで調子に乗ってしまったのは，かく言う筆者だ）。連続での攻撃で最大の力を発揮するクラスなので，MP回復手段は用意しておいた方がいいだろう。

　もう一つのスキル系列であるブリザードは，召喚獣を重視したスキルが数多くそろっている。召喚獣には，自律行動で敵を攻撃するタイプと，召喚した指定から動かずその場を中心に効果を及ぼすタイプの2種類がある。

　前者はとくにソロプレイ時に攻撃の手を増やしてくれたり，敵のターゲットを分散してくれたりなどの大きなメリットがある。後者は，召喚獣の効果範囲内の敵を攻撃するものだけでなく，範囲内の味方のHPを持続的に回復するなど強力な効果を持っている。こうした場所指定型の召喚獣は，召喚する場所を任意で指定できるので使い勝手も良く，ソロはもちろん，パーティでも貢献できそうだ。

画面右にいるのが自動で敵に攻撃を仕掛けてくれるスカルジェイク。おとりとしても使えて便利

効果範囲内の敵にダメージを与えると同時に，攻撃力，防御力，移動速度にデバフを与えるスキル，ティティニア。敵が密集しているところに使うと効果的だ

マグネチックグラビトは，効果範囲内の敵に継続ダメージを与える一方，味方のHPを回復する攻防一体の召喚獣。使用FPは10と多いが，それだけの効果はある

　なお，ウィッチブレイドの実装に伴い，次期アップデートではさまざまな要素が追加される予定だ。その中でも，最大で10人まで参加でき，強力なボスも登場するという新コンテンツが存在するという。ボスを倒すと，さまざまなアイテムが手にはいるとのことなので，ぜひチャレンジしてもらいたい。また，このアップデートと同時に，新クラス先行体験会の記事でもお伝えしたように，「モントシャインバトルロイヤル」に関して，「メインクリスタル」を破壊しないと「刻印」できないといった調整も入る予定だ。


　さて，「万人向けのクラス」として開発されたと運営スタッフが話す「ウィッチブレイド」だが，実際に触ってみると，初心者でも使いやすいクラスという印象だった。また，テストで長く触れていた運営スタッフは，「インフレイムはPvPに強そう」「ブリザードは，どちらかというと狩り向けかも」とスキルを評していた。

　確かに，スキルをコンボでつなげて大ダメージを与えるインフレイムは，PvPで相手を倒しきるという点で有利に働きそうだ。といっても，それはPvPだけでなく，ボスのような敵との戦いでも同じで，狩りにおいても大きな力を発揮してくれるのではないだろうか。

　もう一方のブリザードに関しては，やはり召喚獣の位置指定など，操作に一手間が入るうえ，一つの場所で戦い続けることも少ないことを考えれば，あまりPvPには向かないという感じだろうか。しかしモンスター狩りとなれば，HP回復もバフも自分で済むうえ，召喚獣のもたらす効果が広範囲なこともあり，パーティでかなり活躍できそうなクラスと言えるだろう。

　そんな攻撃にバフに回復にと，なんでもこなせそうな万能型のウィッチブレイドだが，スキル習得にはスキルポイントの消費という制限があるため，実際には「なんでも」というわけにはいかない。インフレイムかブリザードのどちらかを極めようか，それとも使いやすいスキルを選んでハイブリッドタイプにしようかと悩んでしまう。いっそのこと，用途に応じて使えるように，2キャラクターを作って，インフレイムとブリザードの両方を育ててもいいかもと思えるクラスだ。
　ともあれ実装後には，ぜひウィッチブレイドを育てて，その使いやすさと強さを堪能してみてもらいたい。

「Soul of the Ultimate Nation」公式サイト