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まもなく発売。「Sound Blaster X-Fi Titanium HD」のハードウェア仕様を写真でチェックする
今回4Gamerでは,製品版に限りなく近い状態という製品サンプルに,短時間ながら触れることができた。国内発売をお伝えした先のニュース記事で,製品の概要はお届け済みなので,今回は,クリエイティブメディアの直販価格1万9800円(税込)という新たなフラグシップモデルについて,主に写真でその特徴をお伝えしたい。
X-Fi Titanium HD製品概要レポート
カードの細部を写真で見る
残念ながら,今回入手したサンプルには光デジタルケーブルが付属しておらず,実際に付属するのかどうかも現時点では分からないのだが,一部で流行している“RCA端子の穴に細身のコネクタを突っ込む”タイプなので,仮に付属していなかったとしても,なんとかなる可能性は高い。
ちなみに,カード全体の重量は同277g。これも,見た目からするとかなり大きな数字である。
というわけで,カバーを外した状態を見てみよう。一見して気づくのは,銀色の導電性高分子チップアルミニウム電解コンデンサがズラリと並んでいる点だ。刻印を見る限り,主に使われているのはエルナー製で,一部,パナソニック エレクトロニックデバイス製品も用いられている気配。Sound Blasterというと,一般的なアルミ電解コンデンサを搭載するイメージが強いだけに,この中身はインパクトがある。
Creativeは,カードの設計についてあまり語らないメーカーである。そのため,以後,筆者の推測が多分に含まれることをあらかじめお断りしておくが,アナログ段は,2chのRCA出力と2chのRCA入力を中心として構成されているように見える。
まず出力周りを見てみると,D/AコンバータはTexas Instrumentsの「PCM1794」。ハイエンドのオーディオ機器に使われていた実績があり,生産終了後も根強い人気を誇る定番製品だ。PCM1794は電流出力タイプなので,その後,新日本無線製OPAMP(オペアンプ)「JRC 2114D」でI/V変換を行いつつ,プリアンプとなるNational Semiconductor製OPAMP「LME49710」を通して,最終出力される流れになっている。Creativeは,X-Fi Titanium HDでOPAMPの換装が可能なことを謳っているので,このあたりはまず間違いない。
なお,ヘッドフォン出力端子の近くには,もう一つ,半田付けされたOPAMP「JRC 4556A」が用意されている。これがヘッドフォンプリアンプとして,JRC 2114Dの後ろで分岐しているのだろう。
……以上,時間の都合上,駆け足でお伝えしてきた。ハードウェア的には,いろいろとCreativeの本気が(久しぶりに)感じられる仕様だといえそうだ。
製品版が到着し次第,榎本 涼氏によるレビューをお伝えしたいと思うので,お楽しみに。
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