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まもなく発売。「Sound Blaster X-Fi Titanium HD」のハードウェア仕様を写真でチェックする
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印刷2010/05/15 11:00

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まもなく発売。「Sound Blaster X-Fi Titanium HD」のハードウェア仕様を写真でチェックする

従来の拡張カード版Sound Blaster製品とはずいぶん見栄えの異なる,アクリル製のボックスを採用したX-Fi Titanium HD。「オーディオファン向け」(The Audiophile’s Choice」とされており,今回はゲーム用途よりも,リスニングを強く志向しているようだ
画像集#002のサムネイル/まもなく発売。「Sound Blaster X-Fi Titanium HD」のハードウェア仕様を写真でチェックする
 2010年5月中旬発売とされていた当初のスケジュールからは若干遅れ気味のようだが,Creative Technology(以下,Creative)の日本法人であるクリエイティブメディアは,まもなく,PCI Express x1接続版Sound Blasterの新製品,「PCI Express Sound Blaster X-Fi Titanium HD」(以下,X-Fi Titanium HD)を発売予定だ。

 今回4Gamerでは,製品版に限りなく近い状態という製品サンプルに,短時間ながら触れることができた。国内発売をお伝えした先のニュース記事で,製品の概要はお届け済みなので,今回は,クリエイティブメディアの直販価格1万9800円(税込)という新たなフラグシップモデルについて,主に写真でその特徴をお伝えしたい。

X-Fi Titanium HD。カード全体を覆うカバーから,内部がうっすらと透けて見えるのが外観上の大きな特徴だ
画像集#003のサムネイル/まもなく発売。「Sound Blaster X-Fi Titanium HD」のハードウェア仕様を写真でチェックする

X-Fi Titanium HD製品概要レポート



カードの細部を写真で見る


外部インタフェース一覧。左手前に写っているTOSLINKケーブルは筆者手持ちのもので,X-Fi Titanium HD付属品ではない点に注意してほしい。ミニピンのヘッドフォン出力&マイク入力端子が単独で用意されているので,ゲームではこちらを,音楽や映画ではアナログRCA/光デジタルをといった使い分けも可能
画像集#004のサムネイル/まもなく発売。「Sound Blaster X-Fi Titanium HD」のハードウェア仕様を写真でチェックする
 “Live!以降”の拡張カード型Sound Blasterとして初めて,モノラルRCA 2系統によるアナログ2chステレオ入出力に対応してきたX-Fi Titanium HD。その外部インタフェースはRCA×4,ミニピン×2という構成で,左右アナログ出力用のRCA端子は光デジタル入出力としても利用できるのが特徴だ。
 残念ながら,今回入手したサンプルには光デジタルケーブルが付属しておらず,実際に付属するのかどうかも現時点では分からないのだが,一部で流行している“RCA端子の穴に細身のコネクタを突っ込む”タイプなので,仮に付属していなかったとしても,なんとかなる可能性は高い。

外部給電コネクタなどもなく,カードの外観はシンプルだ
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カバーを外したところ
画像集#007のサムネイル/まもなく発売。「Sound Blaster X-Fi Titanium HD」のハードウェア仕様を写真でチェックする
 アナログ段とデジタル段をまるまる覆っている(ため,アナログ音質面でプラスの効果があるとは正直思えない)カバーは金属製。これに半透明のアクリルパネルが組み合わされているのだが,重量は単体で実測約148gあり,ずっしりと重い。磁石が付かないので,アルミ系の合金ではないかと思われるが,詳細は不明だ。
 ちなみに,カード全体の重量は同277g。これも,見た目からするとかなり大きな数字である。

 というわけで,カバーを外した状態を見てみよう。一見して気づくのは,銀色の導電性高分子チップアルミニウム電解コンデンサがズラリと並んでいる点だ。刻印を見る限り,主に使われているのはエルナー製で,一部,パナソニック エレクトロニックデバイス製品も用いられている気配。Sound Blasterというと,一般的なアルミ電解コンデンサを搭載するイメージが強いだけに,この中身はインパクトがある。

コンデンサは低ESR品で統一。“85℃コンデンサ祭り”だった従来製品を知っている人ほど隔世の感を覚えそうだ。カード右端のインタフェースはおそらく,ドライブベイに各種インタフェースを引き出せるブレイクアウトボックス「X-Fi I/Oドライブ」向けだろう
画像集#008のサムネイル/まもなく発売。「Sound Blaster X-Fi Titanium HD」のハードウェア仕様を写真でチェックする

X-Fi Xtreme FidelityとX-RAM
画像集#009のサムネイル/まもなく発売。「Sound Blaster X-Fi Titanium HD」のハードウェア仕様を写真でチェックする
 搭載するサウンドチップは,もちろん「X-Fi Xtreme Fidelity」。チップ上の型番は,従来製品でも見られた「CA20K2-2AG HF」なので,チップ自体のリビジョンアップなどはとくに行われていないことになる。X-Fi Xtreme Fidelityのすぐ隣に置かれているMicron Technology製メモリチップは,容量64MBの専用キャッシュメモリ「X-RAM」だ。

 Creativeは,カードの設計についてあまり語らないメーカーである。そのため,以後,筆者の推測が多分に含まれることをあらかじめお断りしておくが,アナログ段は,2chのRCA出力と2chのRCA入力を中心として構成されているように見える。

X-Fi Titanium HDのアナログ段
画像集#010のサムネイル/まもなく発売。「Sound Blaster X-Fi Titanium HD」のハードウェア仕様を写真でチェックする

 まず出力周りを見てみると,D/AコンバータはTexas Instrumentsの「PCM1794」。ハイエンドのオーディオ機器に使われていた実績があり,生産終了後も根強い人気を誇る定番製品だ。PCM1794は電流出力タイプなので,その後,新日本無線製OPAMP(オペアンプ)「JRC 2114D」でI/V変換を行いつつ,プリアンプとなるNational Semiconductor製OPAMP「LME49710」を通して,最終出力される流れになっている。Creativeは,X-Fi Titanium HDでOPAMPの換装が可能なことを謳っているので,このあたりはまず間違いない。
 なお,ヘッドフォン出力端子の近くには,もう一つ,半田付けされたOPAMP「JRC 4556A」が用意されている。これがヘッドフォンプリアンプとして,JRC 2114Dの後ろで分岐しているのだろう。

アナログ入力周りのクローズアップ
画像集#011のサムネイル/まもなく発売。「Sound Blaster X-Fi Titanium HD」のハードウェア仕様を写真でチェックする
 アナログRCA用と見られる入力周りは,「JRC 2114」→「LME49723」(LME49723MA)と通って,Texas Instruments製A/Dコンバータ「PCM4220」へ流れている。別途,従来製品同様に,Wolfson Microelectronics製の4ch A/Dコンバータ「WM8775」(WM8775SEDS)を搭載するのは,おそらくマイク入力などのためではなかろうか。


 ……以上,時間の都合上,駆け足でお伝えしてきた。ハードウェア的には,いろいろとCreativeの本気が(久しぶりに)感じられる仕様だといえそうだ。
 製品版が到着し次第,榎本 涼氏によるレビューをお伝えしたいと思うので,お楽しみに。
  • 関連タイトル:

    Sound Blaster

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