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Creative,世界市場向けにPCIe版のX-Fiチップ搭載サウンドカードを発表
Creativeによる想定価格はPCIe X-Fi Proが149.99米ドル,PCIe X-Fi Championが199.99米ドル。前者はサウンドカード単体製品,後者はそれに加えてPCの5インチベイにI/Oインタフェースを引き出せる「Gaming X-Fi I/O」が付属した製品だ。
Creativeによると,PCIe X-Fi Pro/ChampionはWindows Vista(のUnified Audio Architecture)に最適化されており,X-Fi Xtreme Fidelityチップが再設計されているとのこと。今日(こんにち)的なPCI Express世代のPCにおいて,より高いパフォーマンスを発揮できるという。
重要な変更点としては,7.1chアナログサラウンド出力を,4系統のステレオミニピン端子から行えるようになった点が挙げられる。従来の7.1ch出力対応Sound Blaster製品では,特殊なケーブルを利用しない限り5.1ch出力までしか行えない制限があったが,PCIe X-Fi Pro/Championでは,一般的なミニピン仕様のケーブルで7.1ch出力を行えるようになったわけだ。
また,「Dolby Digital Live」をサポートしたのも,新製品の特徴である。これまでSound Blasterシリーズでは,基本的にアナログサラウンドサウンド出力しかサポートされていなかった。これに対してPCIe X-Fi Pro/Championでは,Dolby Digital Liveの対応により,5.1chサラウンドサウンドのデジタルストリーム出力が可能になる。
このほか基本仕様は下にまとめたとおりだが,サウンドカードとしての基本的な入出力仕様は,従来製品からそう大きく変わってはいないようだ。
なお,気になる国内展開について,日本法人であるクリエイティブメディアいわく「現在のところ未定」。日本では独自の製品展開が行われることが多いため,どちらが発売されるのかなど,現時点では分からないが,いつものパターンからすると,そう遠くない将来に何か動きがあるはずだ。何か続報が入り次第あらためてお伝えしたいと思う。
●X-Fi Pro/Championサウンドカードの主なスペック
- アナログ出力スペック:最大24bit/96kHz(7.1ch時),最大24bit/192kHz(2ch時)
- アナログ出力端子:ステレオミニピン×4
- アナログ出力S/N比:109dB(フロント,リア,サイド,センター/サブウーファ)
- デジタル出力:光角形
- アナログ入力:ライン/マイク兼用アナログミニピン×1
- デジタル入力:光角形
- X-RAM:64MB搭載
- 内部インタフェース:PCI Express x1
- このほか主な対応機能:EAX 5.0,Creative ALchemy,CMSS-3D,Dolby Digital Live
●Gaming X-Fi I/Oの主なスペック
- HD Audio準拠
- ボリュームコントローラ搭載
- アナログ入力:モノラルRCAピン×2(ステレオ1系統),モノラルマイク用ミニピン×1
- ヘッドフォン出力:ミニピン×1
本社のニュースリリース(想定売価がシンガポールドル表記):
http://sg.creative.com/corporate/pressroom/releases/welcome.asp?pid=12935
米国法人のニュースリリース(想定売価が米ドル表記):
http://us.creative.com/corporate/pressroom/releases/welcome.asp?pid=12938
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