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「NCJスーパーサマーフェスティバル 2018」が開催。「B&S」の比武日本一の決定戦や各タイトルの最新情報が公開された夏祭りの模様をレポート
このイベントは,同社がサービス中の4つのMMORPG,「リネージュ」「リネージュ2」「The Tower of AION」「ブレイドアンドソウル」が一堂に会するというもの。会場では,夏祭りにちなんだアトラクションブースでミニゲームが楽しめたり,対人戦コンテンツの観戦ができたりしたほか,各タイトルの最新情報が公開されたカンファレンスも行われた。
本稿では,カンファレンスの情報を中心に,夏祭りらしい盛り上がりを見せたイベントの模様をお届けしよう。
「リネージュ」のエルフがリニューアル
カンファレンスの一番手はリネージュだ。直近のアップデートを振り返った後に,今後のアップデートとして「Elven Legacies Contents」を9月5日に実施すると発表した。
「Elven Legacies Contents」は,「ラスタバド廃墟」と「エルフリニューアル」の2つで構成される。アップデートタイトルにある「Legacies」には,「受け継がれる者」という意味が込められているとのことだ。
「ラスタバド廃墟」は,出現モンスターがほぼアンデッドモンスターで構成されたエリアとなる。入場NPCが城内にしか出現しないため,攻城戦で城を取った血盟か,NPC血盟「赤き騎士団」に所属したプレイヤーのみが挑戦できるエリアだ。これにより,レジェンド武器関連の設定,具体的には製作材料と強化方法が変更されるとのこと。詳細は後日の発表となる。
また,テレポート支配リングを持っていると,ラスタバド廃墟内でのランダムテレポートが可能になるとのことだ。
一方,エルフリニューアルでは,エルフが持つ4つの属性の役割がより明確になる。また,属性の再編成により,精霊魔法のリニューアルも行われるとのこと。これまでは攻撃速度が変更できなかった属性でも,速い攻撃速度が実現できるようなスキルが追加されるという。
さらに弓の仕様も変更され,攻撃力は主に弓そのものを参照し,矢は属性などを指定するものになる。これにより,相手によって矢を持ち替えて戦うといった選択を迫られるようになるようだ。
最後に川南氏は「あまり詳しい内容は言えないですが」と,赤い鎌を手にした死神のイラストに「This Winter.」の文字が載ったスライドを公開。今年の冬に,このイラストに関わる何かが実装されることを示唆し,発表を締めくくった。
「リネージュ2」では水の竜パプリオンが今冬に登場?
続いて,リネージュ2の最新情報が統括プロデューサー 新井友和氏によって公開された。
最初に発表されたのは,ライブサービスでのアップデートが予定されている「パプリオン Epic Tale of Aden」で,会場では動画も公開された。
リネージュ2において4体めの竜となる水の竜パプリオンが,次のワールドボスとして登場する。アップデート時期について新井氏は「なるべく早く,身体が凍える時期くらいまでには実装したい」と述べた。
続いてクラシックサービスでは,「シークレット オブ エンパイア」アップデートの実施を発表した。このアップデートでは新規レイドボスの実装や,新規武器,防具を多数追加するという。
「The Tower of AION」の次期アップデートで新変身が追加
The Tower of AIONのプロデューサー キム・ジョンウク氏からは,次期アップデート,夏イベント,そして今後の展望という3つのテーマを軸に,AIONの未来についての発表が行われた。
まずは,完成ほやほやという次期アップデートPVが公開され,アップデートで追加されるコンテンツとして「新変身実装」が発表された。「変身」は7月25日に実装された新コンテンツで,新たに伝説グレード「プリギタ」「グレンダル」「ウェーダ」が追加される。今後は魔族も変身できるように,本社と交渉中だという。
また,インスタンスダンジョンの追加や,竜族との戦いを描いた「エレスギガルとの闘い」の実装も予定されている。アップデート時期は,冬ぐらいを予定しているとのことだ。
続いて8月の夏イベントとして,8月15日からスクリーンショットコンテストと,種族協力型のイベントが開催される。さらにPvE向けの庭園装備やブラックアビス装備が最大で3つ入手できる,「ミラシュ聖所周回イベント」「神聖の塔攻略イベント」なども実施されるとのことだ。
そして最後に発表されたのが,日本独自のコンテンツやアイテムの実装だ。現在,日本のみプレイできる専用コンテンツを開発中で,今年の秋ぐらいの実装を予定していると述べて,キム氏は発表を締めくくった
「ブレイドアンドソウル」の新職業「剛剣士」が9月19日に実装
カンファレンスのトリとなったブレイドアンドソウルは,最初に動画を公開した。
巨大な剣を手に,縦横無尽に動き回って敵を圧倒するキャラクターが描かれたPVで,新職業「剛剣士」が9月19日に実装されることが明かされた。
プロデューサーの山本氏は剛剣士の特徴として,大きな剣を振るうキャラで,「剛体」により見た目よりも防御の固いクラスになると説明。また「降臨」を使うことで,自身だけでなく周囲の仲間も強化されるとのことだ。剛剣士の詳細は,カンファレンス後に公開されたティザーサイトに掲載されているので,気になるファンはそちらを見てみよう。
「剛剣士」ティザーサイト
また,カンファレンス後に,剛剣士でスタートダッシュが決められるアイテムがもらえる実装記念イベントが始まっている。アイテムは「ブレイドアンドソウル史上,空前の規模(山本氏)」とのことなので,かなり豪華な内容のようだ。
さらに8月29日より剛剣士の先行作成イベントも開催される。こちらも参加することで,いろいろなアイテムがもらえるとのことだ。
「剛剣士」実装記念イベントページ(公式サイト)
特別仕様で会場が沸いたリネージュ2攻城戦
イベントでは,会場とオンラインのユーザーを交えたリネージュ2攻城戦や,ブレイドアンドソウルにおける対人コンテンツ「比武」の日本一を決めるジャパンチャンピオンシップなども実施された。ここからは,その模様をお届けしよう。
リネージュ2では,「攻城戦 HERO’S WAR GAME」と名付けられた大規模PvPが開催された。これは会場の参加者14名と,オンラインのプレイヤーによる100vs.100の攻城戦となる。解説の新井プロデューサーが「イベント仕様の特別な攻城戦なので,トラブルが起こるかもしれません」と怪しげな発言をするなか,攻城戦がスタートした。
城で刻印を行うため,舞台となるグルーディオ城になだれ込もうとするアデン軍とルウン軍(※最初は両軍が城に攻め込み,所有者を決める“刻印”に成功した軍が防御側となり,あらためて攻撃側と城を奪い合うことになる)。しかし,それを邪魔するように大量のモンスターが出現して,プレイヤー達に襲いかかる。通常ではあり得ない事態に,会場からは笑いが起きていた。
「だいたい200体ぐらい(モンスターが)いますかね」と解説する新井氏。あまりの数に,PC(もしくはサーバー)がフリーズしかけるなどトラブルに見舞われるが,運営がリアルタイムで対応したのか,なんとか持ちこたえる。その混乱の中,アデン軍が刻印に成功し,アデン軍が防御側,ルウン軍が攻撃側となった。
熱い戦いが繰り広げられた「ブレイドアンドソウル ジャパンチャンピオンシップ 2018」
続いて,「ブレイドアンドソウル ジャパンチャンピオンシップ 2018」の決勝戦と3位決定戦,そしてエキシビションマッチの3試合を紹介する。
エキシビションマッチは,ジャパンチャンピオンシップ 2018で4位の実力を持つ「GCJAPANGOLD」と,OCA大阪デザイン&IT専門学校から選抜された「チームOCA」の組み合わせで行われた。試合形式は3セット制で,3ポイントを獲得したチームが勝利となる(※第1,2セットは各1ポイント,第3セットは3ポイント獲得となる。つまり3セット目を取れば勝利という,エキシビションらしい変則ルールだった)。
なお同校は,プロゲーマーやイベントスタッフなど,eスポーツに関連した人材を育成するといった専攻コースを持っている。そんな学生達が,実力者揃いのチームにどこまで肉薄できるのかにも注目したいところだ。
チームOCA |
GCJAPANGOLD |
第1セットは,GCJAPANGOLDのQliphothx選手とチームOCAのTakumiBOX選手による個人比武(1vs.1)が行われたが,Qliphothx選手がパーフェクトで勝利し,圧倒的な実力を見せつけた。第2セットの個人比武でも,GCJAPANGOLDの炎のターン選手が一撃を喰らったもののチームOCAのイチャン選手を下し,GCJAPANGOLDが勝利する。第3セットの武闘乱舞(3vs.3)を取って逆転勝利への望みをかけたいチームOCAだが,やはりチャンピオンシップ4位の実力の前に力を発揮できず敗北。3連勝でGCJAPANGOLDが勝利した。
圧倒的な実力差を見せつけられたチームOCAだが「日本のトップ4と戦えることを楽しみにしていましたが,実力差が天と地ほどの開きがあってボコボコにされて悔しいです。ここから練習をして来年の大会に出る機会があったら,ぜひリベンジしたいです」とコメント。今回の経験と敗北をバネにして,今後の活躍に期待したい。
ジャパンチャンピオンシップ 2018は,比武日本一の名誉と,優勝賞金150万円をかけた大会だ。事前に行われた全4チームによるリーグ戦で上位3チームが選出され,会場でその3チームによるトーナメント戦が行われる。
3位決定戦は,リーグ2位の「NodahFunClub」とリーグ3位の「NoChance」による5セット制3ポイント先取によるルールで行われた。
武闘乱舞で行われた第1セットは,NoChanceが乱入を多用して優位に試合を進めるが,徐々にペースを取り返したNodahFunClubが勝利。第2セットのNodahFunClubのショタっ選手とNoChanceのNassjas選手による個人比武は,ショタっ選手が銃撃士のコンボを見せつける形で勝利して,決勝戦へリーチをかけた。
第3セットは,山本プロデューサーのくじ引きで個人比武か武闘乱舞が決まるランダムルールで,その結果は個人比武となった。NoChanceのRappa選手とNodahFunClubのThere選手によって行われた第3セットは,終始優位に戦いを進めたThere選手が勝利し,3-0のストレートでNodahFunClubに軍配が上がった。
決勝戦は,3位決定戦を勝ち抜いたNodahFunClubと,リーグ戦1位の「NoonsangFanClub」。7セット制で4ポイント先取したチームが優勝となる。
武闘乱舞で行われた第1セットは,NoonsangFanClubがコンボと巧みな乱入による連携で,NodahFunClubを圧倒。常に相手の先手を取ったNoonsangFanClubが,1人も倒されずに勝利した。
第2セットは,NoonsangFanClubのNicoJean選手とNodahFunClubのNadwah選手による個人比武。Nadwah選手のコンボが炸裂するものの倒しきれず,NicoJean選手を逃がしてしまう。脱出に成功したNicoJean選手は逆にNadwah選手へコンボを決めてHPを一気に削りきる。まさかの大逆転勝利に,会場からは大歓声が湧いた。
第3セットの武闘乱舞では,NodahFunClubが先にペースをつかみ,NoonsangFanClubに押し込まれそうな場面もあったが,ギリギリのところで空中コンボと乱入で相手を追い詰めて1勝を取り返す。
第4セットはランダムセットで個人比武に決まり,NoonsangFanClubのDu選手と,NodahFunClubの生みそカツ選手が激突。序盤はDu選手に分があったが,生みそカツ選手のコンボで状況をイーブンに戻す。ここから近距離からの読み合いとなり試合は膠着しかけるが,生みそカツ選手のコンボが完璧に入って勝負を決め,ポイントも2-2で並ぶ。
第5セットも個人比武で,NoonsangFanClubのGyu選手とNodahFunClubのThere選手の対戦は,第4セットとは一転して遠距離戦となった。
Gyu選手が攻め,There選手が受けるという形で試合が進むが,Gyu選手はコンボが決まったのを機にヒットアンドアウェイに作戦を移す。勝利するためには攻めざるを得ないThere選手だが決定打を打てず,逆にその隙を狙われてGyu選手にコンボを決められてしまい敗北。3-2でNoonsangFanClubが優勝にリーチをかけた。
第6セットの武闘乱舞は,開幕直後にGyu選手のコンボがNadwah選手に決まり,NoonsangFanClubが試合の主導権を握る。乱入を絡めて50コンボという脅威の連携を見せたNoonsangFanClubが終始試合のペースを握り,NodahFunClubを圧倒して勝利。4-2でNoonsangFanClubが日本一の座に輝いた
なお,日本一に輝いたNoonsangFanClubは,9月に開催される世界大会への出場することになる。彼らの活躍に期待したい。
「リネージュ」公式サイト
「リネージュ2 ライブサービス〜Epic Tale of Aden〜」公式サイト
「The Tower of AION」公式サイト
「ブレイドアンドソウル」公式サイト
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