「ラグナロクオンライン」，異世界編最終エピソード9.2「決戦」は今秋の実装決定。パズドラコラボも発表されたROカンファレンスレポート

　ガンホー・オンライン・エンターテイメントは2014年5月25日，MMORPG「ラグナロクオンライン」（以下，RO）の最新情報を東京ビッグサイトで開催された「ガンホーフェスティバル 2014」にて公開した。本稿では，カンファレンスで明かされた最新アップデートの内容などを紹介していこう。

カンファレンスの司会進行を務めたのは，運営チームの満田健太郎氏（左）と千葉亮一氏（右）

　最新情報の前にROの状況についての説明が行われた。現在のROは，2013年12月に行われキャラクターの経験値テーブルの変更，2014年3月のレベルキャップ開放で格段にレベルが上がりやすくなり，さらなる高みへと育成できる環境が整っているという。公開されたグラフからも実際に，その実装から約半年でプレイヤーキャラクターのレベルは全体的に底上げされており，BaseLv100以上のキャラクターが全体の約80％，さらにそのなかでもBaseLv141〜165という高レベル帯が約1/2を占めるなどプレイヤーキャラクターのレベルは大きく上がっていることが分かる。
　これらのアップデートによりプレイヤー個々のログイン時間も増加しているなど，RO自体も活性化しているようだ。これらを鑑みて千葉氏は，今後もこの方向性でアップデートを続けていきたいと話した。

Episode9.2「決戦」は2014年秋実装！

かゆいところに手が届くUIアップデートも随時実装

　最初に発表されたのは，今夏実装予定の時計塔ナイトメアダンジョンだ。BaseLv150以上がチャレンジできるハードなダンジョンで，新モンスターも登場する。メモリアルダンジョンと違っていつでも挑戦できるので，レベル上げに励みたいプレイヤーにはもってこいの狩り場となりそうだ。このダンジョンの実装に伴い，通常の時計塔ダンジョンのモンスター配置変更や経験値調整も行われる予定となっている。


　続いてUIのアップデートが公開された。これまでは露天で扱える金額が「99,999,999」だったが，なんと「1,000,000,000Zeny」と一気に二桁もアップする。これでよりレア度の高いアイテムの流通もしやすくなり，市場の活性化も期待できそうだ。

　そして，すでに発表されていたスキルアイコンで残りの効果時間を分かりやすくするUIだが，現在テスト中とのこと。効果時間が1分を切るとタイマーが赤くなり，より分かりやすくなる。なお，スキルショートカットにセットしたスキルのクールタイムも，同様の仕様になる予定だが，その結果，現在クールタイムを表している「肉級アイコン」がリストラされてしまうことになるという。かわいいアイコンだっただけに，ちょっと残念でもある。


　10周年記念ワールドとして設置された「Breidablik」ワールドの通常ワールド化に伴い，ほかのワールドにも実装された「モンスターハウス」。その最新ニュースも発表された。

　まずは，「上級」が実装されるまでの間，モンスターハウスの参加条件が緩和される。「初級」はすべての職業，「中級」は3次職と朧，影狼，スーパーノービス（限界突破）のみが参加可能となる。制限は職業に対してだけで，レベル制限はこれまでどおりだ。これらは明日（5月27日）の定期メンテナンス後に適用されるとのことで，実質的には水曜日の開催分からとなる。また，ポイント交換アイテムが6月3日から変更になるとのこと。現在の交換アイテムを入手したいというプレイヤーは，その前に交換しておこう。
　気になる「上級」の実装は，夏頃を予定。さらにポイントの利用用途を広げることも考えているとのことだ。


　次にROのメインエピソードについての情報が公開された。
　2008年9月のEpisode7.0「魔王モロク」で，モロクの街が崩壊して6年，ついにその締めくくりとなるEpisode9.2「決戦」が実装される。実はこの「決戦」というタイトルは，韓国でも漢字で「決戦」となっているのだという。


　ルーンミッドガッツ王国，シュバルツバルト共和国，そしてアルナベルツ教国の三国連合に加え，異世界で出会ったサファ族，ラフィネ族，ニーズヘッグが手を取り合い，魔法モロクが創造する暗黒世界の誕生を阻止するというストーリーになっている。
　魔王モロクがいるとされている灼熱の地フレイムヴァレーへ行くにはクエストをこなさねばならない。BaseLv140以上で異世界クエストをクリアしたキャラならば，そのクエストを受注できるとのことだ。
　それとは別にモロク復興クエストなどもあり，こちらはBaseLv80から参加できる。


　フレイムヴァレーから魔王モロクと決着を付けるまでは，ビオスの島，モルスの神殿，魔神殿と3つのメモリアルダンジョンが立ちはだかり，順番にクリアしていかないと先に進めないという。これらのダンジョンに入場するにはBaseLv160以上が条件となる。
　このレベルは韓国仕様のもので，日本に実装されるときは変更する可能性もあるとのこと。ただ，かなりの高レベルダンジョンなので，相応のレベルになるだろう。


　また，本筋のクエストとは別にサブエピソード的なクエスト「悪夢のジターバグ」も用意されており，エクラージュまでに出会った数多くのキャラクターが登場するらしい。さらに，魔王モロクの娘かもしれないオッドアイの少女を巡るストーリーが展開されるという。このクエストはBaseLv120以上が参加できるメモリアルダンジョンとなっているので，レベルが足りずに本筋のクエストに参加できないプレイヤーも楽しめそうなエピソードになりそうだ。
　もちろん，新装備品も数多く実装され，一部のアイテムはエンチャントが可能なものもある。


　気になる実装時期は，2014年の秋を予定している。各クエストの参加レベルの変更など，微調整が加わるかもしれないが，ハイレベルキャラクターが必要なのは間違いないので，それまでにしっかりレベルを上げたり装備をそろえたりして備えておいてほしいとのことだ。

昨年発売されたROサウンドトラック「Ragnarok Online Elemental Tunes」には，Episode9.2の楽曲が先行収録されている。「自分（千葉氏）が責任を持ってマスタリング監修しましたので興味のあるプレイヤーはぜひ」とオススメしていた	RJC2014の予選トーナメントの模様を収録した「RJC2014-Rising Heroes- Vol.1」が6月27日に発売。7月に発売予定のVol.2も購入して，両方のアイテムチケットを使用するとプロテクトフェザー[0]が入手できる購入キャンペーンもお見逃しなく
ブログ・SNSで攻略＆体験日記を書こうキャンペーンの第3弾が6月6日よりスタート。今回は6月ちなんで，ウェディングもテーマになっている	キャンペーン期間中にBitCashでRO関連商品を買うと，「戦闘教範50の箱」がプレゼントされる。さらにダブルチャンスとして，抽選で100名に豪華アイテムがプレゼント

　そしてサプライズとして，同社が配信する「パズル＆ドラゴンズ」（iPhone / Android）とコラボとなる「パズドラコラボアップデート」を今夏に実施すると発表した。詳細については速報記事でお知らせしているので，そちらを参照しよう。

ワールドごとにクリアタイムを競う「ワールド対抗タイムアタック」では，熱い戦いが繰り広げられていた。クリアタイム34秒という驚異的なタイムで1位に輝いたのは，Alvitr，Idavoll，Radgridの3ワールド。この3ワールドは，5月27日〜6月3日までの一週間，経験値1.5倍，アイテムドロップ2倍，規定タイムをクリアしたワールドは経験値1.2倍となる
恒例となっているイラストコンテストとアイテムコンテストの応募作品が一挙公開。会場で投票が行われており，6月下旬ごろに結果が発表される予定だ
フロアの中央には風船で作られた門とプロンテラ握手像前が設置。記念撮影する来場者の姿も多く見られた	手のひらサイズのポリンで玉入れするゲーム「ポリン玉入れ」には長蛇の列が。年齢を問わず，大人も子供も楽しんでいたようだ

おなじみのオーナメントコーナーではたくさんの参加者が，真剣な面持ちでオーナメント作成に没頭していた

ROブース内では，ROの同人誌即売会「2014らぐへす」も併催。数多くの同人アイテムがテーブルいっぱいに並べられ，ファン同士の交流も活発に行われていた

「ラグナロクオンライン」公式サイト