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アサシンクロスと速攻の時代を制したのはRuf Prism:大波乱のRagnarok Online Japan Championship 2007
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印刷2007/04/30 21:10

ニュース

アサシンクロスと速攻の時代を制したのはRuf Prism:大波乱のRagnarok Online Japan Championship 2007

■「ファン感謝祭」として中身を整備し規模を拡大

今年のRJCは,ディファ有明から有明コロシアムに会場を移して開催された。会場規模に見合う形で,催しの数と規模も拡大している
 ガンホー・オンライン・エンターテイメントは昨日(4月29日),MMORPG「ラグナロクオンライン」(以下,RO)の日本最強ギルド決定戦であり,今年で3回目を迎える「RAGNAROK ONLINE Japan Championship」(以下,RJC)を有明コロシアムで開催した。
 すでに何度かお伝えしているとおり,今年のRJCは「ラグナロクオンラインファン感謝祭〜RJC2007〜」という“パッケージ”で開催されている。従来はRJCの決勝トーナメントが主役であり,そのほかのアトラクション要素は付帯的な色彩が強かったのだが,今回は「コスプレグランプリ2007 & コスプレステージ」,ラグナロクch特別企画「RJC2007エキシビジョンマッチ」,そして「ラグナロ娘新メンバー発表」などが大々的に開催され,“ROのお祭り”としてイベント全体が構成されていた。
 今年の会場である有明コロシアムは,昨年までの会場であったディファ有明にほど近い位置にあるものの,規模はずっと大きい。それを生かす形でメインステージとは別に小規模なサテライトステージが設けられ,イベント全体は,時間帯を区切って二つのステージを往復する形で進められた。すべての要素を楽しもうとすると,いささか忙しいことになるのだが,物販など個別の要素に集まる人の流れとメインイベントの流れを,重ね合わせるためのジョイント部分として,サテライトステージを機能させるのが狙いだったように思われる。

 実際,昨年までの会場であったディファ有明は,イベントの規模に比して少々手狭だった。トーナメント決勝戦を見に来た人はスクリーン前に密集するしかなく,出場ギルドと会場の間に一体感が生まれるというよい部分もあったものの,会場の外で「RJC200x記念ラグくじ」目当てに物販コーナーに並んでいると,試合の様子がまったく見られないなど,やむを得ない問題も多かった。
 その点有明コロシアムは席にも余裕があり,参加者はゆったりと座って観戦を楽しめただけでなく,会場後方では「RJC2007 メモリアルパッケージ」「RJC2007記念アイテムカード」を取り扱う物販ブースが設置され,行列に並びつつ,あるいは買い物をある程度済ませてから,試合やステージイベントもチェックできる配慮がなされていた。
 イベント終了時点では詳細な集計は終わっていなかったようだが,昨年までの来場者規模が3000人クラスであったのに対し,今年は5000人ほどになったという。事前告知の効果も含め,イベントとしては順調に成長している。

写真上段:遠くまで続く開場前の行列,ROのお祭りという雰囲気を盛り上げるカプラ職員,賑わいを見せる物販コーナー
写真中段:今回が初お披露目となる新ラグナロ娘,ラグナロ娘によるサテライトステージイベント,壇上から溢れんばかりのコスプレステージ
写真下段:開幕を告げるガンホー 取締役社長 森下一喜氏,スクリーンに示されたイベント全体のビジュアルイメージ,ステージ前に集まる観客


■RJC2007の見どころはアサシンクロスの動き

 イベント全体については別稿で触れるとして,ここではイベントの華というべき,RCJ2007の試合内容をお届けしよう。予選トーナメントでは,「ぷちまめ」「寝起きシンドローム」「EnPenril」といったRJC2005/2006本戦に出場していた実力派ギルドがすべて敗退するという,なかなかショッキングな事態を迎えた。2連覇を飾った強豪ギルド「Cafeteria」ですら,なんとFブロック緒戦で敗退しており,世代交代のようなものを感ぜざるを得ない。
 そうした事態を引き起こしたのは,大会ルールの変更と,各ギルドによる戦術研究の進展だ。ルールの変更で重要なのはSP回復アイテム「レモン」「おもち」の購入が可能になったことだ。
 これまではプロフェッサーの「生命力変換」によるフォローなしには連発できなかったモンクの一撃必殺技「阿修羅覇凰拳」だが,SP回復アイテムの採用で,その制約が必ずしも絶対ではなくなったことは,とりあえずは重要な変化である。

 一方,戦術面での重要な変化としてはクリエイターが持つ,VIT値依存の攻撃スキル「アシッドデモンストレーション」への注目が起点となっている。PvPでは,ヒットポイントを左右するVITの値を高めにするのは必然だが,アシッドデモンストレーションの威力は相手のVIT値が高いほど増す。
 そこで,高VITキャラクターへの攻撃はクリエイターが担当し,低VITキャラクターにはアサシンクロスの持つスキルが,SP消費の面でも手頃で使いやすいといった認識が定着してくる。モンクの阿修羅覇凰拳が一撃必殺のスキルであることにはなんら変わりないのだが,その発動のためにはいくつかのスキルを前提条件として準備する必要があり,時間がかかる。またRJCのルールでは,通常のプレイで手に入りにくい「ゴースリングカード」を自由に購入でき,これを装着した防具では阿修羅覇凰拳の威力も落ちてしまう。短期決戦のPvPではモンクよりはるかに使い勝手がよく,与ダメージも武器の属性などとうまく合わせればほぼ阿修羅覇凰拳並みに発揮できる職業として,アサシンクロスがあらためて注目されたのだ。

 アサシンクロスはハイディングとクローキングという,画面上から姿を隠すスキルに加えて,ソニックブロー,ソウルブレイカーという与ダメージ力の高い攻撃スキルを習得できるが,防御力に優れているとはいいがたいクラスゆえに,少人数PvPではプレイヤースキルがかなり問われるようになったともいえよう。
 同様に,低VITキャラクターへの有効性があらためて認識されたのがダンサーだ。ダンサーのスキル「スクリーム」では,相手のVIT値が低いほど高確率でスタンが決まる。
 総じて,防御よりは火力発揮の柔軟性が上がったのが,RJC2007の新しいレギュレーションであり,また今回,本番に極めて近い条件で対戦可能な練習場が用意されたことも,戦術の進化を促進した。メンバー構成と戦術がやや固定化され気味だったRJCにも,新しい局面が訪れたようだ。それがどんな試合展開を生み出したのか,個々の試合に関するレポートで確認してほしい。

写真上段:試合各回の開始を告げるメインスクリーン,試合に備えた準備の様子,試合経過を伝えるトーナメント表
写真下段:ステージ前に観客が結集した「じゃんけんポリン大会」,会場前に待機する「CQパワーキッチン」,会場限定NET CASHカード


■第1回戦 第一試合 Northern Code vs. Remember

Northern Code:プリースト,モンク,クルセイダー,プロフェッサー,ウィザード,クリエイター,バード
Remember:プリースト,モンク,クルセイダー,セージ,ハイウィザード,クリエイター,バード

 開幕第一戦を飾るのは,Northern Code対Rememberの試合だ。Rememberは予選Hブロックの準優勝ギルドだが,優勝ギルド「Forza Diabolica」の本戦出場辞退により,繰り上げ出場となっている。
 互いによく似たメンバー構成だが,Rememberは上位二次職にプロフェッサーではなくハイウィザードを選択してきた。マップ中央へ踊り出て「ランドプロテクター」を張りあい,大魔法「ストームガスト」を打ち合うという定番戦術で試合はスタートした。
 RememberのハイウィザードがNorthern Codeのクルセイダーを狙い,「ガンバンテイン」でランドプロテクターに穴を空け続けるが,せっかくストームガストでダメージを与えても,とどめを刺す立場のモンクとの連携がいま一つ取れず,逆にプリーストを「アシッドデモンストレーション」で失うハメに。Rememberのモンクは2度ほど阿修羅覇凰拳を繰り出したが,どちらも不発に終わった。
 Northern Codeは順調にRememberのハイウィザード,セージ,バードを戦闘不能にし,いつしか試合はNorthern Codeのメンバーが相手を追いかけ回す状況に。油断したのか途中プリーストを失うも,唯一生き残ったRememberのクルセイダーを「スパイダーウェブ」で捕らえ,6対1で追い詰める。クルセイダーは阿修羅覇凰拳に都合3回耐えるという粘り強さを見せてくれたが,4回目にはついに戦闘不能となりNorthern Codeが勝利した。
 なお,第1回戦 第二試合 Dark Horse vs.Team DTは,Team DTの棄権により,Dark Horseが不戦勝でコマを進めた。

ランドプロテクターに守られたギルド同士が,大魔法の応酬を繰り返すことから,第一試合は始まった


■第1回戦 第三試合 ☆★☆STAR DUST☆★☆ vs. DiABOLOS

☆★☆STAR DUST☆★☆:アサシンクロス,ダンサー,バード,プリースト,クリエイター,クルセイダー,セージ
DiABOLOS:プリースト,クリエイター,バード,モンク,プロフェッサー,ウィザード,クルセイダー

 第三試合の見どころを端的に言えば,新旧戦闘スタイルの激突であろう。両ギルドのメンバー構成を見れば分かるとおり,☆★☆STAR DUST☆★☆は上位二次職にハイウィザードとアサシンクロスを投入し,モンクを登用していない。一方のDiABOLOSはプロフェッサーとモンクのコンビネーションにダメージディーラーのクリエイターという,RJC2006で最も多用されたスタイルを採用している。
 試合が始まってみると,DiABOLOSは序盤,ランドプロテクターを使用せずに攻撃を開始。ランドプロテクターは設置型魔法を無力化する大きなメリットがあるものの,その範囲内にメンバーが固まってしまい,プレイヤーの意識レベルで自由な動きを制約する面もある。しかし,この試合に限って言えば,ランドプロテクターの有無は無関係だったようだ。
 ☆★☆STAR DUST☆★☆は,まずDiABOLOSの守りの要,クルセイダーを戦闘不能に。さらにアサシンクロスがハイディング,クローキングを駆使して,思わぬ位置からDiABOLOSのメンバーを一人ずつソニックブローの餌食にしていった。ウィザード,バード,プリーストを順に失ったDiABOLOSは,残るモンクが最後の意地で☆★☆STAR DUST☆★☆のダンサーを倒すも,試合はそのまま☆★☆STAR DUST☆★☆が勝ちを収めた。

ランドプロテクターの有無よりも,新旧戦闘スタイルの違いが焦点に


■第1回戦 第四試合 Ruf Prism vs. RedFrame

Ruf Prism:アサシンクロス,ダンサー,セージ,プリースト,ウィザード,バード,クリエイター
RedFrame:プリースト,ハイウィザード,プロフェッサー,モンク,クルセイダー,アルケミスト,バード

 激戦区といわれたFブロックを勝ち抜いたRedFrameと,今回注目の職業アサシンクロスとクリエイターという,攻撃主体のメンバーを抱えるRuf Prismがぶつかるこの試合。序盤はお互いのランドプロテクターが重なりあう接近戦となった。しかし,RedFrameのプロフェッサーが,相手のアシッドデモンストレーションでまず倒れ,ランドプロテクターが解除されてしまう。
 そこからのRuf Prismの攻めはスピーディかつ正確無比。アシッドデモンストレーションとソウルブレイカーの合わせ技で,RedFrameのモンク,クルセイダーを戦闘不能に追い込む。どちらも攻撃力の高いスキルゆえに,二つの技が決まると,まさに瞬殺としか言いようがない。またRuf Prismはプリーストのプレイヤースキルも相当に高く,メンバーの回復をこなす合間に,狙った相手に対する与ダメージが2倍になる支援スキル「レックスエーテルナ」を連発。RedFrameのハイウィザードが,この見事な連携プレイで沈んだ。
 最後の一名はクリエイターの呼び出したマリンスフィアの爆発に耐え,会場からは拍手も沸き起こったが,クリエイターがこれをアシッドデモンストレーションでキッチリ倒して,試合終了とあいなった。

解説陣も状況把握に苦慮する,ハイテンポの展開が続く


■準決勝第1試合 Dark Horse vs. Ruf Prism

Dark Horse:プリースト,バード,クルセイダー,モンク,ウィザード,クリエイター
Ruf Prism:プリースト,クリエイター,バード,ダンサー,アサシンクロス,セージ,ウィザード

 第一回戦が不戦勝となったDark Horseは,準決勝で初めてチーム構成やその戦術が見られるとあり,その名のとおりダークホースになるかと思われたのだが,登壇したメンバーは6名。オフライン大会では全メンバーの都合をつけるのが難しいため,しばしばあることだが,短期決戦型のRJCにおいては,このたった1名の差が,想像する以上に大きい。
 Dark Horseは火力不足を補うべく,試合開始と同時にモンクがスキル「残影」で中央に飛び出し,そのままハイディング。これはRJC2006でも何度か見られたスタイルで,後からのこのこ出てきた敵メンバーの頭を,いきなりモンクの阿修羅覇凰拳で潰してしまおうという作戦だ。しかしあえなく失敗……逆にDark Horseのクルセイダーが立ち上がりの猛攻をしのぎきれず,アシッドデモンストレーションとソウルブレイカーによって倒されてしまった。
 これで5対7と圧倒的な不利に追い込まれるDark Horse。Ruf Prismのアシッドデモンストレーション&ソウルブレイカーのコンボはさらに猛威を発揮し続け,試合時間1分足らずでRuf Prismが圧勝した。

衆寡敵せず,残念ながら一方的な展開のまま幕を閉じる


■準決勝第2試合 Northern Code vs. ☆★☆STAR DUST☆★☆

Northern Code:モンク,ウィザード,クリエイター,プリースト,バード,クルセイダー,プロフェッサー
☆★☆STAR DUST☆★☆:プリースト,ダンサー,クルセイダー,アサシンクロス,バード,クリエイター,セージ

 攻めの☆★☆STAR DUST☆★☆と守りのNorthern Codeという第2試合。どちらの実力が勝るのか,観客も楽しみにしていた様子だ。
 結果から言えば,粘り強いNorthern Codeの守りも,アサシンクロス&クリエイターの二枚看板の前には歯が立たなかった。
 Northern Codeのプロフェッサーが,自らのランドプロテクターからはみ出してしまい,いきなり脱落。続いてクルセイダー,クリエイター,プリーストが☆★☆STAR DUST☆★☆のアサシンクロスによって戦闘不能に追い込まれる。残ったウィザードとバードも回復アイテムを連打しつつ,スキルを繰り出すがむなしくも散っていき,☆★☆STAR DUST☆★☆が勝利を手にした。

火力の集中発揮が明暗を分けた一戦


■決勝戦 Ruf Prism vs. ☆★☆STAR DUST☆★☆

Ruf Prism:プリースト,クリエイター,バード,ダンサー,アサシンクロス,セージ,ウィザード
☆★☆STAR DUST☆★☆:プリースト,ダンサー,クルセイダー,アサシンクロス,バード,クリエイター,セージ

 ともにアサシンクロスとクリエイターを擁する,攻撃力が非常に高いギルド同士の激突となった決勝戦。☆★☆STAR DUST☆★☆はアサシンクロスのスキル「ソニックブロー」と,「ブラギの詩」効果でキャストディレイなしに繰り出されるプリーストの「レックスエーテルナ」の組み合わせがうまいギルドだ。一方のRuf Prismは同じくアサシンクロスを抱えているものの,こちらは遠距離攻撃の「ソウルブレイカー」を多用する。
 アサシンクロスの持つ二つのスキルは,与ダメージだけを見ればソニックブローのほうがはるかに高いのだが,近接攻撃ゆえに返り討ちにあう危険性も高く,PvPにおいてどちらが優れているとも言いきれない。個々の判断力と,練習で培った連携プレイが勝敗を分けるといってもよいだろう。
 さて,例年どおり決勝戦は,3本勝負で2本先取したギルドが優勝となる。1戦めからお互い非常に攻撃的なプレイが目立つ。☆★☆STAR DUST☆★☆のクルセイダーは,状態異常を起こすカードを装着した盾による「シールドブーメラン」を欠かさず,呪いや石化状態に陥ったRuf Prismのメンバーにアサシンクロスがソニックブローを決めるという綺麗な流れを見せ,まずは☆★☆STAR DUST☆★☆が先取。

 2本目は少々ユニークな試合展開となり,会場を大いに沸かせてくれた。Ruf Prismのクリエイター&アサシンクロスによる集中攻撃が効を奏し,一気に優位に立ったことから話は始まる。さらにダンサーが回復アイテムで耐えつつ,☆★☆STAR DUST☆★☆陣営に切り込んでスタン効果のある「スクリーム」を連発し,これも試合の流れをRuf Prism優位に導いていた。
 だが☆★☆STAR DUST☆★☆も隙をついてRuf Prismのメンバーを脱落させていき,後半になってみると,画面に見えるのはRuf Prismのクリエイター&アサシンクロス,☆★☆STAR DUST☆★☆のクリエイター一人きりという状態に……。火力で優越するRuf Prismが迅速に最後の一人を倒すと思いきや,お互い牽制しつつマップをぐるぐる歩き回りだしたのだ。
 RJC2007のルールでは,大会全体を通して1ギルドに割り当てられる資金が決まっているため,勝利が確定したと判断したRuf Prism側は無駄な行動を控えたのだと思われるが,残すところあと1試合まで押し詰まった決勝第二戦で,互いのクリエイターが短剣でちっちゃなダメージを与えあったりしているのは,なかなか見られる絵ではない。
 会場のスクリーンはGM視点であることから,観戦者には隠れているキャラクターの居場所も分かってしまうため,捕捉されないようやたらと動き回る☆★☆STAR DUST☆★☆のクリエイターと,そっと忍び寄ろうとするRuf Prismのアサシンクロスの動きに,一喜一憂したり苦笑したりと,実に賑やかであった。とはいえ,言うまでもなく2本目はRuf Prismが手にしたわけだが。

 優勝を決める3本目の試合は,Ruf Prismがランドプロテクターを戦術捨て,いきなり☆★☆STAR DUST☆★☆陣営へ深く切り込む形でスタートした。この作戦は見事に決まって,☆★☆STAR DUST☆★☆側はプリースト,アサシンクロスが戦闘不能に。Ruf Prismもバードを失うが,カウンターで同じく☆★☆STAR DUST☆★☆のバードを沈めて圧勝し,Ruf PrismがRCJ2007を制した。

第2戦が幕間喜劇の様相を呈しつつも,すさまじい火力戦が続いた決勝。勝者はRuf Prism


■世界選手権「RWC2007」,ソウルで開催

 毎年,見事な連携プレイと個々のプレイヤースキルの高さに驚かされるRJCだが,3回目を迎える今年は数々のルール変更で,新しい試合展開を見せてくれた。
 過去2回の大会では,モンクの阿修羅覇凰拳の成功率で勝敗が決まるという印象が強かった。もちろん,互いの隙をついてこの大技を決めるためには,並々ならぬ腕前が要求されるわけだが,試合の組み立てそのものはどのギルドもほぼ同じで,展開が単調になってしまう面があったのは事実だ。
 しかし今年は,SP回復アイテムの解禁,大会専用キャラクターレベル設定の引き上げといった大きなルール変更に加え,RJC2006でその実力が評価され始めたダンサーを採用するギルドもかなり増えた。クリエイターのアシッドデモンストレーション対策と,ダンサーのスクリーム対策のバランスに,悩んだギルドもあったことだろう。
 攻撃もさることながら,状態異常からの回復を行うプリーストの腕前がカギとなったり,ランドプロテクターを使わないギルドが出てきたりと,プレイヤーの戦術が多様化し,それぞれの工夫で勝利を狙えるシステムになったことについては,高く評価したい。

 表彰式で登壇したガンホー 取締役社長 森下一喜氏は,「日本のラグナロクオンラインプレイヤーも,世界に通用するレベルに成長してきた」とコメントしていたが,実は同じくこのイベントで「Ragnarok World Championship 2007」(RWC2007)の開催が発表された。
 2004年に韓国で実施されたRWCは,韓国,台湾,タイ,中国などROがサービスされている国・地域のトップギルドが世界一を争う大規模な大会だ。
 RWC2007は,7月21〜22日にソウルで開催される。今回のRJC2007とは別立てで,あらためて国内予選トーナメントから行われるが,今回ブロック予選で準決勝以上に進んだギルドが参加を希望する場合には,なんらかの優遇措置がとられる予定とのこと。
 また,日本からの出場ギルドが万全のコンディションで戦いに挑めるよう,強化合宿など,オフ/オンラインでの支援措置も予定されているという。これは2004年における試合経過に鑑みたものだろう。海外で決勝が行われるということで,18歳以上という年齢制限もあるとはいえ,我こそはと思うトッププレイヤーには,ぜひとも参加を検討していただきたい。
 長期にわたるROのサービスだが,2007年はまた違った盛り上がりを見せてくれそうだ。(ライター:麻生ちはや)

  • 関連タイトル:

    ラグナロクオンライン

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