業界動向
過去10年間で最も優れた作品は「Half-Life 2」。SpikeTV,「Video Game Awards」の「Game of The Decade」として同作を選出
SpikeTVは,このトップ10の中から最高傑作を選ぶため,総合娯楽誌のEntertainment Weeklyと協力して同誌の公式サイトでファン投票を行い,その結果,並みいる作品を制して「Half-Life 2」がGame of The Decadeに選出された。
ちなみに,2003年から開催されているVGAでは,毎年「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」が選出されているものの,例えば第1回の2003年には「NFL Madden 2002」が,また2008年にはほとんどのメディアが選んだ「Portal」でなく,「Grand Theft Auto IV」が,そして今年はゲーム・オブ・ザ・イヤーとして,Telltale Gamesのアドベンチャー「The Walking Dead」が選ばれるなど,ほかのメディアに比べてかなり独自色が強い。
また,候補作10本の中には「Grand Theft Auto」シリーズや「Call of Duty」シリーズ,「Assassin's Creed」シリーズなどの話題作やメガヒットタイトルは入っておらず,選考基準もちょっと分かりづらい雰囲気がある。
いずれにしろ,過去10年で最高の作品として選出されたタイトルがHalf-Life 2であると聞いて驚く人もいそうだ。後にPlayStation 3版やXbox 360版などもリリースされているものの,もともとはPC向けのタイトルであり,物語もいささか難解。とはいえ,こちらは人気投票で選ばれているということなので,北米の多くのゲーマーがHalf-Life 2を支持していることは間違いなさそうだ。この受賞が追い風となって,出る出ると言われながらさっぱり出てこないシリーズ最新作に弾みがつくかもしれない。
・The Legend of Zelda: The Wind Maker(2002)
・Half-Life 2(2004)
・World of Warcraft(2004)
・Shadow of Colossus(2005)
・Wii Sport(2006)
・BioShock(2007)
・Portal(2008)
・Mass Effect 2(2010)
・Red Dead Redemption(2010)
・Batman: Arkham City (2011)
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