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印刷2010/07/05 10:00

連載

【島国大和】さてゲームの明日はどっちだ!?

島国大和 / 不景気の波にもがく,正体はそっとしておいて欲しいゲーム開発者

島国大和のド畜生 出張所

ブログ:http://dochikushow.blog3.fc2.com/



【島国大和】さてゲームの明日はどっちだ!?
 ゲームの祭典「Electronic Entertainment Expo 2010」(以下,E3 2010)も終わってしまった今日この頃。自分の周りでE3 2010の視察に行った人の土産は,全てゼリービーンズで統一でした。嫌がらせか! ちなみに自分は,時間も予算もなかったので,ネットで中継放送を見てましたよ。便利な世の中になったもんです。

 というわけで,皆様またお会いできました島国大和でございます。
 今回は,そんなE3 2010直後(原稿を書いたのが)という時期なので,発表された内容を振り返りつつ,これからのゲームはどっちに向かうのか占ってみましょう。当たるも八卦当たらぬも八卦ってなもんです。


モーションセンサー系の未来はどっちだ


【島国大和】さてゲームの明日はどっちだ!?
 Microsoft(以下,MS)は,Xbox 360のProject Natal改め「Kinect(キネクト)」をプラットフォーム全体としてのイチオシにしていました。4Gamerの読者さんはご存じでしょうが,これはプレイヤーの体の動きを取り込んで,その結果をゲームに反映させるというもの。コントローラ不要のちょっと近未来っぽい次世代(?)インタフェースです。
 一方,Sony Computer Entertainment(以下,SCE)は,特殊なセンサー付きのデバイスを振り回すタイプのモーションコントローラ「PlayStation Move」をイチオシ。

 どうにもこの2つ,自分的にはかなり残念でした。

 コントローラーを持たないで良かったり,モーションセンサーの解析精度が上がったりと,性能それ自体はかなり向上しているようですが,モーションセンサーで出来る事というのは,すでに任天堂のWii等で経験済みなので,いまさら力を入れられても……という印象は拭えません。

 エンターテイメントはネタの鮮度が命です。こういう「一発芸」は,それこそ「一番最初」にやらなければ意味がありません。

 そもそもインタフェースの話をすると,ボタン1つで出来る事を腕を振り回してやらなきゃならず,そのうえ入力精度もそんなに高くないというのが,モーションセンサーの大きなデメリットです。
 ちょっとした動きでいいなら,素直にボタンにした方がインタフェースとしては優れてます。また,入力精度がどれほど繊細でも,実は人間側はそんなに繊細に動けないので,モーションによる入力自体も大雑把な読み取りをする方向になりがちです。

【島国大和】さてゲームの明日はどっちだ!?
 なので,モーションセンサーのゲームが魅力的であるためには,ソフト側でこそいろいろな工夫が必要です。「ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔」のように“切る”という事に特化したり,「Wii Fit」のように“ダイエット”だと言い張ることで全身の動きに意味を持たせたり。作り手が,体を動かす理由や楽しさを一緒に提示することで,はじめてモーションセンサーの存在意義が見えてくるわけです。

 ですから,MSにしろSCEにしろ,今回のイベントでは,「技術の凄さ」ではなく,あくまで「この技術で何をやるか」を押し出してほしかったと感じました。そういう意味で,ちょっとだけ未来が不安です。

 まだまだモーションセンサーで出来る事は多くあると思うので,そんな不安を吹き飛ばすような凄いタイトルを期待しています。頑張ってほしいですねー。美味しい仕事回して欲しいですよ。


3D立体視映像の未来はどっちだ


【島国大和】さてゲームの明日はどっちだ!?
 先ほども書きましたが「一発芸」は「一番最初」にやらなければ意味がないわけです。
 今回のE3 2010で正式発表された「ニンテンドー3DS」は,「裸眼立体視」というネタをゲームに「一番最初」に持ち込むことに成功しました。実際に見てきた周りの人の興奮具合からすると,なかなかいい感じの立体だったようです。
 
 これまでも任天堂という会社は,3Dスティック,振動パック,タッチパネルなどなど,見事なまでにその時代その時代の“一発ネタ”をゲームという市場に持ち込み,それによってゲーマーやゲーマー以外に強くアピールしてきました。
 おそらく,今回の3D立体視映像というネタも,一般人,いわゆる非ゲーマー層を惹きつけるための一発芸としての意味合いが何割か以上あるでしょう。

 またそれ以外にも,カメラが3基も装備されていたり,モーションセンサーやジャイロセンサーが内蔵されている事からしても,3D立体視映像を使って出来るであろう事の“幅”は,据え置きの3Dテレビの比じゃないと思います。画面を振りまわすのは据え置きでは無理ですしね。その仕様の節々から,一発ネタ以上のポテンシャルを感じさせてくれます。
 そのうえでアナログパッドの採用や,サードパーティ制タイトルを重要視した方針など,既存のゲーマー向きと思われる施策もなかなかのものです。
 実際,ハードウェアのスペック自体の向上も「ニンテンドーDS」から比べるとかなりのものになりそうで,あらゆる意味で万全を期した“攻めの姿勢のハード”のようです。ニンテンドーDSやWiiが取りこぼした層(コアゲーマー層)もしっかりと狙っているのでしょう。

 ニンテンドー3DSは,「単に3D立体視映像だけで勝負するつもりではない」のだと思います。次のゲームシーンがどこに行くかの“探りの入った勝負ハード”,それがニンテンドー3DSといった印象です。

【島国大和】さてゲームの明日はどっちだ!? 【島国大和】さてゲームの明日はどっちだ!?


というわけで,ゲームの明日はどっちだ


 プラットフォーマーを含めてゲーム会社各社の模索具合を見るていると,「高機能競争」「高コストなゲーム開発競争」以外の道を探っている印象です。実際のところ,膨大なコストを掛けてゲームを作り,それをうん百万本売るというスタイルはとてもリスキーだし,どうにもいい出口が見えません。なのでそれ以外の出口として,モーションセンサーなり,3D立体視映像なりという方向性を打ち出しているわけです。

 ちなみに今回のE3では,一時期大きな存在感を示していたオンラインゲーム(主に韓国勢)や,最近流行のソーシャルゲームのメーカーがあまり目立ちませんでした。
 ただ,これは彼らが弱いからでも小さいからでもなく,単に彼らがE3に価値を感じていないだけの話です。そんなところにコストかけるぐらいなら,バナー広告でも張った方がマシ!と思っているのでしょう。
 彼らは彼らで,モーションセンサーや3D立体視映像にゲームの明日を求めず,ネットワークによる濃い面白さや,ソーシャル的な結びつきによるユーザー確保,携帯電話のような敷居の低い課金システムなどに,ゲームの明日があると感じているのです。

 つまるところ,E3に出展したメーカーもそうじゃないメーカーも,各社それぞれが自分達の見据える「ゲームの明日」を目指して動いているわけですが,私個人の願望で言えば,それがどんな明日になるにせよ,ゲームは常に「面白楽しい」ものであってほしいと思います。

 それでは今回はこの辺で。どうもありがとうございました。

「E3 2010」まとめページ


■■島国大和■■
有名ゲーム系Blog「島国大和のド畜生」の管理人で,不景気の波にもがく,正体はそっとしておいてほしいゲーム開発者。最近,「いいから医者にはもっと来なさい」と言われたという島国氏だが,かくいう担当編集者も健康診断で引っかかってみたり。いや,お互い健康的な生活をしているとは言えないかもしれませんけど,「まだ40歳じゃないのに四十肩」とか冗談になってない冗談を言ってる場合じゃないと思います
 
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