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[OGC 2010]仮想空間「アメーバピグ」にミニブログ「Amebaなう」。2009年に話題のサービスを続々投入したAmebaのコミュニティ戦略とは?
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このセッションでは,同社がサービスを提供している「アメーバブログ」「アメーバピグ」「Amebaなう」の現状と,今後の展開や事業戦略について説明がなされた。
新サービスが注目を集める一方で,まだまだブログを書きたい人は存在する
長瀬氏は,まずAmebaのサービス全体の現状を説明。2004年にブログのサービスを開始し,いくつかの事業展開を経て6年目となった今年は,会員数が728万人に上り,現在は毎月40万人のペースで増加していると述べた。また,各ブログへのPCを介した訪問者は2118万人,モバイルを介した訪問者は1256万人,実際にブログを書いているアクティブユーザーが115万人となっており,国内でサービスしているソーシャルメディア/ブログの中でもトップクラスの規模を誇っているとアピールした。
さらに,1日に書き込まれるブログの総数は約70万件,1か月で2100万件に上るが,さらなる上昇の傾向が見られるとのこと。長瀬氏は「まだまだブログを書きたい人が多いことに驚いた」と率直な感想を述べた。
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利用状況は当初の予想よりも順調に推移しており,ブログ同様に芸能人・有名人が1800名(スライドでは1400名と表記)利用している。とはいえ,彼らはまだ“つぶやく”という行為の本質を捉えきれていないのではないかと長瀬氏は分析。
実際のところ,1800名という数字の中には1回から数回しか利用していない──とりあえず試してみたようなケースも含まれており,ブログのように使いこなしている状態ではないと,長瀬氏は指摘する。現在はサービスを提供するAmebaの方から,有効な使い方や一般ユーザーとのコミュニケーションの取り方を提示している状態だという。
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また,最大同時接続者数1万5000人という数字も,アメーバピグの好調振りを示している。当初は2000〜3000人もあれば万々歳と考えていたそうだが,実際にはサービス開始直後から1万人超となり,そのあとも順調な伸びを見せたとのこと。さらに月間の滞在時間は,アクティブユーザー一人当たり約600分となっているが,その内訳は1回あたり約60〜70分で10回となっている。この結果から,長瀬氏は予想以上にユーザーのコミュニティが活性化していると分析した。
加えて現在,アメーバピグのユーザーは20歳以上が8割以上を占めているが,これは有料アイテムを販売するビジネスモデルから見ても合致しており,今後の幅広い展開が期待できると長瀬氏は展望を述べる。
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コミュニティ戦略はブログをベースに「ソーシャル」と「リアルタイム」の両軸で展開
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さらに長瀬氏は,アメーバピグのカメラ機能を使った「共通体験」について言及する。カメラ機能は,仮想空間内で撮ったスクリーンショットをブログに1クリックで張り付けるだけというシンプルなシステムだ。例えば,ユーザーは同じ衣装をまとったピグで人文字を作ったり,あるいは日本代表チームの試合をテレビ中継で見ながらピグを介してチャットを交わしたりしている光景をブログに貼り付けることができる。すなわち,現実には部屋で一人でテレビを見ていただけであっても,仮想空間内では共通の思いを持ったピグ(=ユーザー)とともに「皆で盛り上がった」という体験を共有でき,スクリーンショット(=写真)という形で記録に残せるというわけである。加えてAmebaではバズ広告展開も行っているが,ピグを使うことによって,ユーザーの本音がより伝わったのではないかと長瀬氏は分析する。
またアメーバピグの外部流入の内訳を見ると,圧倒的にブログでの集客率が高いとのこと。長瀬氏は,以上のことを踏まえ「ブログはユーザー主導のコミュニティであり,巨大な集客プラットフォームである」とまとめた。
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続けて長瀬氏は,Amebaの各サービスを「ソーシャル」を縦軸,「リアルタイム」を横軸にしてそれぞれの位置関係を説明した。なお,ここでいうソーシャルとは必ずしもリアルな人間関係を指すものではなく,あくまでも趣味が同じ,境遇が近いといった程度のものを指している。いわゆるサークル機能の「Amebaグルっぽ」は,最もソーシャル寄りに位置するものだ。長瀬氏は,タレントを中心としたグルっぽを導入したところ,上限設定の1万人設定を軽く達成した事例を挙げ,上記のピラミッド型ネットワークがまだまだ根強い存在であることを意識したサービス展開をしていくと述べる。
その一方で,Amebaなうは,極めて身近な人がつぶやいたことが面白い,むしろ親しくない人のつぶやきを見てもあまり面白くないという位置付けでサービスを展開。さらにアメーバピグは,ブログやAmebaなうを踏まえて繋がりを持ったユーザー同士が,リアルタイムにチャットできるサービスとして提供し,Ameba全体の滞在時間と定着率を伸ばす最大の要素として展開していくという。またモバイル展開も同様の取り組みを行うが,よりソーシャルアプリのようなコンテンツに厚みを持たせていくという。
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最後に長瀬氏は,会員登録しなくとも誰でも閲覧できるオープンメディアであることを意識し,だからこそできる“Amebaらしさ”を追求すると述べ,今後も全国9000万人のネットユーザーが自然に利用できるサービスを開発・提供していくとしてセッションを締め括った。
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