[E3速報#15] Shadowbane 05/20 15:37 

 日本においても非常に人気のあるジャンル"オンラインRPG"。UOやEQに代わるモノとして期待されているのはAOやDAoCだが,最近になってClosedながらもβテストPhase1が始まり,「Shadowbane」もクローズアップされてきた。今回のE3で幸いにも(出展される旨,どこにも書いてなかったのだ)開発チームと会うことができたので,以下に聞いたことを掲載しよう。気になるアレは,もしかしたら……。


 当サイトで連載中のMMORPG(Massive Multiplay Online RPG)であるAnarchy Online(以下,AO)やDark Age of Camelot(以下,DAoC)と並んで,次世代を担うべく期待されている「Shadowbane」。AOやDAoCと比べて一足出遅れている感はあるが,着実に開発は進められている。聞いたところでは7月末にβ2が開始される予定となっているので,それに伴ってゲームシステムなどの情報が流出してくることだろう。以下に,RPGファンが気になるであろうゲームシステムについて,開発スタッフから聞けた情報を紹介しよう。

 まずShadowbaneの特徴は,Guildのようなコミュニティを形成できるところにある。このコミュニティは生態系のように三角形の構造をとっていて,頂点にリーダーが存在し,底辺に向かっていくごとにその人数が増加していく。NPCが介入することなくすべてがプレイヤーに任されているので,リーダーの"王"や貴族階級となる"プリンセス",商店主なども,プレイヤーキャラクターが担うこととなる。また所有物として家を持つことができるので,(コミュニティの規模にもよるが)村や街などを形成することも可能だ。
 また本作では,Ultima OnlineのようにPlayer Killing(通称PK)が基本的に許されているのは開発当初からアナウンスされている情報だ。しかしいかなる場所でもPKが可能というわけではなく,決められたセーフエリア以外の場所でのみPK行為が可能となるらしい。これは10人までのパーティ単位でも行うことも可能となっている。セーフエリアは街だけでなく,ある一定の距離ごとに設置されているので一人で冒険をするときには非常に役立つだろう。
 Lootシステムは,モンスターを最後に倒した(とどめを刺した)プレイヤーまたはそのプレイヤーが属するパーティに権利がある。基本的にPKが認められていないEQではこのLoot権の選出に若干の違いがあるが,もし権利を奪われてしまっても言葉でしか反撃をすることができなかった。ところがShadowbaneは違う。パーティ単位でのPKも可能となっているので,このような状況となってしまったら,実力行使に訴えるということも一つの解決策となりうるのだ。パーティAが戦っていたモンスターをパーティBが横から殺してLoot権を取ってしまったら,パーティAがパーティBを殺せばよいというわけだ。

 最後に,サーバーシステムについても触れておこう。Shadowbaneでは,UOやEQのように"一つのサーバー=一つのワールド"ではなく,複数のサーバーが相互に連結していて全体で一つのワールドを形作っているのだ。キャラクターのサーバー間移動は特殊なアイテムが必要となるらしいが,数人から大規模なコミュニティ単位で行える。ちなみに正式なコメントではないが,アジア圏(もしかしたら日本国内に!)サーバーが設置される予定とのこと。早ければ6月頭には決定されて設置されるようだ。UOやEQでLagに泣かされていたプレイヤーにとってはぜひ国内サーバーを実現してもらいたいところだろう。
 発売までに少なくとも後1年は待たなくてはならないが,MMORPGに新たなシステムを生み出すShadowbaneはかなり期待できるタイトルとなりそうだ。なお公式サイトは「こちら」を参照。

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Written by Seal

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