[E3速報#7] Empire Earth 05/18 22:35 

 RTS御三家最後の登場は,AoEのデザイナーRick Goodmanが作っていて妙に巨大な規模であることが有名なRTS「Empire Earth」。いままで横長のScreenshotsばかりが次々と公開されていたが,E3ではかなりきっちり動いているバージョンでの出展となった。初めて動くものを見たが,かなりいい感じだ。


 「Empire Earth」は,50万年に及ぶ壮大な人類の進化の流れを題材にしたリアルタイムストラテジー(以下,RTS)である。人類が火を発見するところから近未来におけるナノテクノロジーを取得するところまでと,カバーしたゲームスケールは空前の規模だが,それでいて「Age of Empires」シリーズなどに近いゲームテンポを提供している(らしい)ところが最大の目玉だといえるだろう。種族は,12種類の異なった人種を選ぶことができる

 その巨大すぎる規模から,個人的には懐疑的だったこのタイトル。E3で初めてサクサクと動く画面を見ることができたのだが,正直,驚いた。滑らかに動くステルス戦闘機や軽快に疾走するナポレオン時代の竜騎兵隊,さらには近未来の人型ロボットなども登場し,それらが画面狭しと駆け回る様は,実際に目で見てみると想像以上にインパクトのあるものであった。完全に3D表示されているため,視点の変更は回転やズームなど自由自在に行うことができ,見た目としてはかなり賑やかなゲームであるという印象は非常に強く残った。
 中世の軍隊が懸命に未来の戦闘機に立ち向かう様子などは,滑稽ながらも純粋にゲーム的な楽しさを感じさせてくれる。さすがに剣で飛行機を倒すことはできないようだったが,Sierraのスタッフに聞いた限りでは,数さえ集めることができれば,多少時代遅れの軍隊でも未来の強力な兵器に対抗できるようにゲームバランスを調整してあるとのことだった。ユニットの能力差が激しすぎると,単なる進化競争ゲームになってしまうのではないか?と危惧したりしたものだが,いらぬ心配だったようなのでまずは安心。ただ,進化を含めた内政面に比重が高いシステムなのは,資源が5種類あるところを見てもまず間違いないようである。

 気になる発売時期は,英語版が9月末から10月になるようだが,残念ながら日本語版の発売時期は未定とのこと。しかし注目度の高いゲームだけに,そのあたりはある程度安心してもいいのではないだろうか。
 とにかくこの作品,いままで噂されていて,頭の中で想像していた以上に面白そうなゲームだという印象が強い。懐疑的な目で動向を伺っていたプレイヤーは,その先入観を捨ててしまったほうがよいだろう。

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Written by TAITAI

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