[E3速報#3] Throne of Darkness 05/18 22:13 

 当サイトでも何度か掲載している,Sierra Studiosの"和風Diablo"である「Throne of Darkness」のマスターバージョンに近いものが,E3で公開された。ちょっとキワモノっぽい雰囲気とは裏腹に,Diabloとは一線を画したシステムでなかなか楽しめそうな作品に仕上がっている。


 ずいぶん前から当サイトでもいくどかNewsを掲載してきたが,このThrone of Darknessの特徴は,我々日本人にとっては妙な違和感を感じる摩訶不思議な世界観にある(欧米人にとってはKewlなオリエンタルムード満載なのだろう)。ダンジョンは和室をメインとした構成となっているが,普通の日本家屋にはない鎧兜や仏像などがあちらこちらに置かれているのもナカナカ。なんとなく,昔よくあった「勘違いされがちな日本」をそのまま映像にしてちょっとSF風味を加えたような味付けになっている。
 ゲームシステムもインタフェースも基本的にDiabloを踏襲しているが,プレイヤーをサポートする仲間(NPC)とグループを組み,シングルプレイでも複数キャラクターが一緒に行動できることが一番大きく異なる点だ。4人までを仲間にできるのだが,得意とする攻撃方法によって仲間には7種類が存在するらしい。最大の4人を仲間にした状態では,魔法や飛び道具が画面狭しと飛び交う乱戦模様が見られるが,プレイヤーキャラクターをそれらの攻撃エフェクトで見失わないのは秀逸なデザインセンスのなせるワザかもしれない。
 プレイヤー側がパーティでの行動であることを受けて,敵となって現れる"侍"や"足軽"(正式なユニット名ではなく,見た目で勝手に呼んでるだけだが)は,強めに設定されているようだ。ファンタジーに登場する有象無象のモンスターではなく,侍や足軽といった"人間"が原則の形状(?)のせいか,瞬時に敵の種類を把握するのが難しい印象を受けた。しかし軍旗を5本以上も襟巻きのように背中に背負っている足軽が登場したときには,かなり強烈なインパクトだった。
 シングルプレイのストーリーは非常に長く,踏破するエリアもかなりの広さが用意されている。また,マルチプレイでは35人のプレイヤーが同時にプレイできるなど,なかなかに特徴的なタイトルとなっている。さまざまな詳細はまだ不明なのだが,会場でパッと見た目の感想は「ぜひプレイしてもらいたい」という気分。今年8月の発売に向けて,現在はゲームバランスの最終調整に入っているとのこと。国内販売は未定だが,とりあえず製品版はプレイしてみたいものだ。

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Written by Seal

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