Pentium 4最適化のArthur's Knightsの実力は?(ムービー付!) - 11/21 11:00


 COMDEX FALLでは,インテルが次世代メインストリームCPU「Pentium 4」のプロモーションを兼ねて「Pentium 4パビリオン」なる巨大ブースを展開していた。ブース内では,ゲームベンダーなどがPentium 4の高クロックパフォーマンスやSSE2の演算能力を効果的に活用したデモンストレーションを披露していた。

 その中でも最もユニークなビジュアルを見せてくれていたのが,Cryo Interactive「Arthur's Knights」だ。
 ゲーム自体は,その名のとおりアーサー王伝説をベースにしたRPG味付けのアクションアドベンチャーゲーム。パッと見Tomb Raider系のように見えるこのゲームだが,実は新開発の「パノラマ3Dテクノロジー」エンジン上で動作している。これは,建築物のウォークスルーなどの生成に応用されているコンピュータグラフィックス技術をゲームに応用したもの。あらかじめレンダリングしておいた3Dグラフィックスを,不自然にならないようにつなぎ合わせて360度全方位に可視化し,さらに全方向にスクロールを可能にしているという優れものだ。
 ちなみに,これまでに似たようなテクノロジーを使ったものとしては,ちょっと昔の作品になるがActivisionの「Time Commando」がある。Time Commandoではキャラクターの移動方向や移動範囲が制限されていたが,Arthur's Knightsではそういった制約はなく,まったく普通の3D空間内のように自由に移動できるのが革新的だ。

 Arthur's Knightsは,背景描画としてにあらかじめレンダリングしておいた3D CGをパノラマ3Dテクノロジーを使って表示し,画面内に描画される様々なオブジェクト達は普通の3Dポリゴンで表現している模様。このためか,実際のポリゴン数以上の派手派手しいビジュアルを作り出すことに成功している。悪く見れば,フェイク3Dとピュア3Dのハイブリッドにより作り出されている画面と言うことができるわけだが,双方がうまく溶け合って融合しており,違和感がないのである。
 ブース内にいた制作者に「このゲームを動かすにはPentium 4が必須か?」と聞いたところ「そんなことはない。ビジュアルの美しさはCPUパワーに依存することになるが,ゲーム自体は500MHz程度のCPUを積んだマシンでも動作する」と言っていた。早いところ完成版を見てみたいものだ。デモシーンはMPEGムービーとして当サーバー内にUpしたので,興味のある人はぜひどうぞ。左メインメニュー「Hot Downloads!」内"Cool!"のMovieセクション最上段からどうぞ。
(トライゼット 西川善司)

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